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幕間 a-b
これからの話、それはどうしようもない物語だ。
僕はどうしようもなく狂っていた。
どうしようもなく狂いながらも、精一杯生きていた。
そして、幸せってものを追い続けていた。
幸せはやっぱり身勝手なものだ。
僕はそれで幸せだけど、それで他の人はどうだったのか考えると、きっと不幸だったんじゃないかと思う。
僕は遠慮しないし、全て本気で行動した。
それが狂っているんだけどね。
けど、彼らはどうだったんだろう?
彼らは遠慮していたような気がするし、他人の不幸ってのを考えて行動していたと思う。
僕には、それが辛かった。
遠慮せずに何でも言ってくれれば、僕なんてサンドバック程度に思っていてくれれば、それでいいのに。
だから僕は、遠慮する事を無くしてあげた。
いや、人の心ってのを弄んだ。
だから。
これは、悪魔の物語。