12.一人前になりました
後日。
俺たちのうち数人、具体的には俺と井川、清水、芹沢、泊の5人が、ハンドンに呼び出された。
集合場所の、ギルドの第3ホールに入ると、中には既に6名の冒険者がいた。
皆若く、俺らと同じような、ようやく脱初心者した人の雰囲気がある。
いったい、これから何があるのかと思案していると、ホールのドアからハンドンが入ってきた。
彼は書類を抱え、後ろから大きな箱を抱えたギルドの人も入ってきた。
ハンドンは壇上に上がると、高らかな声で宣言した。
「これから、先の戦いでの名誉賞授与、及び冒険者認証式を行います」
認証式? 名誉賞? よく分からないが、立派なものであることに間違いはなさそうだ。
1人ずつ壇上に上がり、賞状と、ギルドの紋章をかたどったトロフィーを受け取る。
一人一人、賞の受賞理由は異なっていた。
清水は、回復魔法による多くの人命救助により。
芹沢は、衛士として前線防衛の功により。
泊は、攻撃魔法による征伐貢献により。
井川は、特殊作戦への援助により。
そして俺は、特殊作戦の発案、及び実施による勝利貢献により。
他の6人も、武功によりといった感じだった。
認証というのは、要するに一人前の冒険者になったということらしい。
一人前になると、特別クエストや、難関クエストの受注ができるようになったり、税や通行証で優遇措置が受けられる。
その代わり、王都防衛軍への徴兵が回ってきたりと、責任も生じる。
一人前ということで、何だかひと足先に大人になった気がして、嬉しくなった。
ホールの出口で、ギルドの人が、俺らの服に銀色のバッジをつけてくれた。
そういえば、冒険者の多くは、胸にギルドの紋章があるバッジをつけていた。
このバッジは、色により意味があるらしい。
バッジがない人は、いわば見習い、仮冒険者。
銀色は一番多く、基本職の冒険者。
金色は上位職で、レベルも高く強い。
特級職になると、バッジの形が変わり、周りに葉のような紋様がつく。
他にも、黒色の非公式衛兵とか、赤銅色の魔法教師など、いろいろあるそうだ。
ギルドの広間に出ると、話を聞いて駆けつけてきた他のクラスメイトと、その場にいた冒険者たちが、俺らに祝福の言葉をくれた。
「おめでとう、いやぁ君たちに先を越されちゃったね」
「ま、これからも頑張ろうぜ」
「この若さで一人前とは凄いな、将来はもしかしたら魔王をも倒すかもしれんぞ」
何かプレッシャーがかかった気がするが、気のせいだろう。
かくして、俺たちの異世界生活は、一歩前進した。
と言うことで、服を買った。
といっても、ただの庶民服だが。
学ランよりはマシだろう。動きやすいし。
さて、参考程度に俺のステータスを載せておこう。
氏名: カンザキ シグレ
種族:人族 性別:男
年齢:12 レベル:13
職業:魔術師 属性:火属性
HP: 1000/1000
MP:10000/10000
攻撃:15 防御:14
知力:25 敏捷性:18
幸運:10 器用さ:15
経験値:15
習得済み魔法:炎魔法 小火、火球
風魔法 旋風、ウィンドシールド
鋼魔法 刀剣生成
闇魔法 テレキネシス、シャドウエーテル
合成魔法 不知火、煙霞
倒した魔物:ケルベロス×1、ポイズンフロッグ×1、角兎×5
ソイルワーム 1、風スライム 3、水スライム 2
闇スライム 1、炎スライム 2
特殊能力:魔力10倍




