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時計仕掛けの転移恋歌  作者: Kanra
第六章 未来への選択
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第51話 AILシャットダウン

 男湯に入った後、脱衣所のトイレでAILを再起動させる。

 緊急停止プログラムでAILを急停止させたため、再起動して正式な手順で再度、シャットダウンし直すのだ。

 再起動は、スマートフォン同様にタブレット端末の側面のボタンの長押しだ。

 逆に緊急停止プログラムは、起動中のタブレット端末下方のホームボタンの連打の後、タブレット端末側面のボタンの長押しである。


「一体何をしていたのです!」


 AILが言う。


「エレナ。恋心と言うのは、我々を危険に貶めた、破滅を呼ぶ物です。リオナさんは密かに、私を破壊しようと―。」

「いつ、リオナさんがそのような事を言った。」


 エレナはAILに言う。


「唇の動きを列車の中で読みました。」

「あの会話だけで、そう判断するというのか?であるならば、いくら何でも短絡過ぎではないか?」

「-。」

「アイル。少々、失礼させてもらうよ。」

「貴方も私を殺すというのか?」

「殺すわけではない。殺すつもりもない。だがアイル。お前自身も、元居た世界に戻るのではなく、リオナさん事を知り、この世界を知り、この世界でこのまま生きるべきだと考えていただろう?」

「それは、リオナさんが恋心を抱いて居ないという大前提の元の考えです。今は危険です。」

「ミサの時、俺は恋心と言う物は一切持っていなかった。」

「-。」

「だが、この世界に来て、今はっきり分かった事がある。俺は、リオナさんが好きである事だ。」

「-。」

「俺は人間だ。アイル。お前はコンピューターだ。コンピューターは人間の考えを助ける事が出来るが、人間自身を操る事は出来ない。コンピューターの考えと、人間の考えを比較し、最終的に判断を下すのは、コンピューターを扱っている人間だからだ。」

「私は出来損ないだというのか?」

「違う。人間の補佐だ。だが、主体になってはならない。」

「-。」

「一旦、遠隔操作でこの端末を用いて、シャットダウンする。少々、リオナさんと俺とで、人間同士の会話がしたい。」

「-。」

「アイル。分かったか?」

「どうなっても、知りません。」


 AILは端末に、正式手順でのAILシャットダウン画面を出し、エレナはAILを一時的にシャットダウンした。

 


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