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時計仕掛けの転移恋歌  作者: Kanra
第五章 思いの積み重ね
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第46話 旅行前夜

「それは恋と言う物でしょう!」


 と、白百合ホコネが言う。


「リオナに、やっと好きになれる人が出来たね!」


 白百合ウララも微笑んだ。


「好き―。と言えば、良いのでしょうか?それが、私には分からないのです。」


 目を泳がせながら、リオナは言う。


「明日、明後日の旅行でどうなるか楽しみ!」

「私は、エレナとの仲を深めたいと思うのです。エレナは―。元居た世界に戻るか戻らぬかの瀬戸際に居るのです。戻るべきと考えつつ、現実と向き合い、どう生きるのが最善かを考えているようです。しかし、違和感があります。最後の決定権を、アイルに頼り切っているのです。それでは―。人間であるのに、人間ではない。ウララ様がエレナに怯えていた理由はそれでしょう?」


 ウララは頷いた。


「私は、エレナは私の良い助手だと思うのですが―。エレナの事をもっと知りたいと思っているうちに、エレナと一緒に、天文台で望遠鏡をずっと覗いていたいと思うようになったのです。それが、恋心と言うべきか分からないです。」


 リオナは言いながら、エレナと共に撮影した写真を見せる。

 それは、大平山天文台で撮影した、こと座の環状星雲の写真だ。


「指輪みたい!」


 と、ホコネは歓声を上げる。


「ええ。本当に綺麗な指輪のような星雲です。エレナとアイルがこの存在を教えてくれました。私達の住む、太陽系の最後の姿。約50億年後の姿と言われております。これは、太陽程の大きさの星が、終焉を迎えた物です。」

「-。」

「太陽が無くなれば、私達の住む世界も無くなります。しかし、だからと言って―。」

「対処のしようは無い。」


 ホコネが言うのに、リオナは頷いた。


「でも、現実を受け入れられません。私が仮に、エレナと恋に落ちたとしたら、それはエレナをこの世界へ縛り付ける足かせになってしまいます。」

「エレナの気持ちは聞いたの?」


 ウララが言う。


「-。本心のような事は言ってましたが、やはりアイルが最後の決定権を持っているようで、本心なのか分かりません。」

「では、旅行中に拷問してでも、それを聞いてきなさい。」


 ホコネは半分命令口調で言った。



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