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セクメトと名乗る者の目的
その場にいた全ての者が息を呑んだ
それは目の前の生命体が美しい女性の見た目をしていたからではない
本能的にソレは人間ではないと悟ったからだ。
セクメト『私がそんなに驚くような事をしましたか?まぁどうでもいいか。今から皆様には私が創造した【ダンジョン】に挑んでもらいます。』
颯太『ダンジョンってあのファンタジーとかに出てくるあれの事か…』
セクメト『なぜ私がこのような事をするか、強いていうなら楽しみたいのです。私は戦いが大好きなのです。あなた達は良くも悪くも選ばれた人間達なのです。存分に楽しませてくださいね?』
伊吹『ふざけんじゃねぇ!なんで俺がこんな事に巻き込まれなけりゃいけねぇーんだ!』
『そうよ!私これから彼氏とのデートだったのに!!』
そう叫ぶのはクラスメイトの山本美樹だ。
セクメト『人間風情がごちゃごちゃうるさいですねー。おっと、失礼つい汚い言葉が出てしまいました。私はなにも何も無い状態でダンジョン攻略に挑めと言ってる訳ではありません。皆様には【ジョブ】というものを与えます。』