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第三話 家村と郡司、そして竹村!

今年も春の関東インカレが開幕した。


昨年はエースの竹村隼人だけが

活躍して終わった

城西拓翼大学ジョーダイだが、


今年は、竹村を含む四年生と

三年生の双子ランナーである蓮太・修太が

トラック競技で自己ベスト更新する!


蒼太たちも、自己ベストタイに

近い記録を出すが、


蓮太と修太の活躍以上に


最後にかける四年生の気迫が

並々ならぬものであると感じていた。



第三話 家村と郡司、そして竹村!


関東インカレ終了後、

送迎バス内。


ジョーダイ副主将の家村マコトと

準エースの郡司大河は、

それぞれ病気や怪我で欠場した

前回の箱根駅伝のことを思い出していた。


(あの時の病気や怪我がなければ、

俺たちは箱根駅伝を走れていた。)


その思いが今の二人をかき立てている。


また、同じような

辛い経験をしたもの同士だからこそ、

あまり言葉を交わさなくても、

言いたいことは分かっていた。


家村が口を開く。

「なあ、郡司。

俺が箱根駅伝で四区走るから、

お前は山登りの五区を走ってくれないか?」


郡司は応える。

「ああ。やっぱり俺たちが走るなら、

その区間だよな。


お前はアップダウンの多いコースに強いし、

俺は上り坂に強い。


それに…。」


言葉に詰まる。


(あの日、俺たちの長所を見出してくれた

前監督の平林さんに恩返しがしたい。)


そう言おうとした矢先、


「なあ!

俺、今な!

新しいギャグ思いついたんだけど、

やってもいいかな!?

むしろ今やるわ!」


後ろの席から竹村が明るく顔を出す。


「「お前は一体なんなんだよ!」」

家村と郡司が同時に怒る。


「なんかこう、

辛気臭いのは苦手なんだよなー。

とりあえず、明るくいこーや!」

竹村は無邪気に笑い飛ばす!


家村のやりきれなさは止まらない。


「とりあえずって何だよ!?

あー!もう!

何で大和さん(前キャプテン)は

こんな無神経バカを

キャプテンにしたんだ!?」


郡司も「あーッ」と叫びながら、

頭をかきむしっている。


そして、そんな二人を見て

竹村は相変わらず

バカ笑いをしていた。


家村と郡司は、人一倍、

責任感の強いタイプだ。

それゆえに、

心に大きな傷を負いやすい。


性格「バカ」の竹村が、果たして

どこまでこれを理解していたかは

分からない。


だが、竹村の存在が

上手く二人の心のクッションとしての

役割を果たしていることは、

間違いなかった。



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