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第三十六話 韋駄天と弾丸小僧!

迫水春虎さこみず はるとら


関東体育大学・三年。

前回の箱根駅伝では

六区で区間四位の好走をする。


それ以来、山下りの魅力に取り憑かれ、

一人、大学近くの山で特訓を繰り返した。


これにより、

下り坂のスピードに、

より磨きがかかり、


いつしか、『関体大の韋駄天』

と呼ばれるようになった。


また、料理が上手く、

パスタ・カルボナーラを

勝負メシとしている。



第三十六話 韋駄天と弾丸小僧!



(この人が迫水さんか!足はキツイけど、

やれるとこれまで付いていってやる!!)


城西拓翼大学ジョーダイ

六区を任されている東原蓮太が、

迫水の後ろに付く。


(山下りで追いかけている時から、

こいつを見ていたが、

下りに関しては抜群のセンスだな…。


まるで弾丸そのものだ。


そして、山下りの後でも

根性のある走りができている。


やるじゃねーか!今年のジョーダイは!)


迫水は嬉しかった。

山下りの面白さを理解できる人間が

自分以外にもいると確信したからだ!


チームは違えども、

後継者を見つけたような気持ちだった。


しかし、これがレースである以上、

甘い姿勢は見せられない!


相手を認めているからこそ、

本気で潰しにいく覚悟で勝負に行くのだ!


(いつまでも俺の後ろにいるんじゃねぇ!

かかってこいよ!弾丸小僧!!)


迫水が手首を振って挑発する!


(韋駄天の異名か…、

チームの土産として、もらっていくぞ!)


蓮太も覚悟を決めた!


そして、一度だけ襷をギュッと握る。


(四年生の魂に恥じない走りをするんだ!)

そう固く決心していた。



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