魔の森の遠征~冒険者サイド~
題名変更しました
目の前の光景に息を飲む
「おいおい…あの嬢ちゃんすげぇなぁ」
ドサッ!
「おい!バーズ!ボサッとしてんなよ!」
仲間のギルが俺の横にいた魔物を倒して叫ぶ
「おう!すまん!」
それでも俺の意識は魔物を倒しながらも大型の従魔に乗り涼しい顔をして魔物を倒している少女にいく
それは俺の仲間達も一緒のようだ
何とか中層部の魔物を倒して外層部に出る
今回の魔の森の遠征に
見たこともない、いかにもな貴族の雰囲気を持った綺麗な少女が来たときは
不正かとギルマスを一瞬疑ったが
少女が連れている魔物を見た時はもっと目を疑った
「…おい…まさかあれって…」
「嘘だろ…?」
俺の呟きにギルも驚いて呟く
「シルバーウルフって聞いたが…」
「立派すぎるだろ」
「迫力がすげぇ」
東門に集まっている他の冒険者達も少女と少女の連れている魔物を見ているが
「…あれはどうみてもシルバーウルフじゃないよなぁ」
「だな」
俺達のパーティーはすぐに気付いたが
他の冒険者達は気付いていない様子
まぁそうだろうな。まさか聖獣のフェンリルが人と一緒に人里にいるとは思わないだろう
そもそもフェンリルを目にする事だってなかなかないんだ
「レン達と一緒にいるって事は貴族ってことか?」
「本人に聞いてみるか」
レン達も俺達に気付いて声をかけてくる
「おう!バーズ達か!」
「久しぶりね」
レンとマリーの横にいたケット・シーは確か、わずか1年でBランクになった冒険者のリーヴだったか
「お前さんが噂のBランクか」
「どうも初めましてケット・シーのリーヴだ」
噂では聞いていたが実際に会うのは俺達は初めてだな
「俺達はAランクパーティーの‘鋼の鎧’だ、よろしくな」
俺達が挨拶している間に例の少女はその場をさっさと離れて
木蔭に行き、あろうことかフェンリルにもたれて座っている
その光景に俺達がびっくりしていると
「うわぁ…あの娘聖獣をソファみたいにしてるよ」
「ねぇ本当にあの子が連れてるのって聖獣なの?」
「可愛いわんちゃんですぅ」
「私のほうが可愛いわね!」
「もふもふしたいなぁ」
俺達と同じAランクパーティーの
いつも賑やかなケント達が来た
「お前達か…」
「お久しぶりです!レンさん達とバーズさん達!」
このパーティーはケント以外4人が女のパーティーで
通称ハーレムパーティーだ。
実力は確かだが、いかんせん喧しい
「ケント達もいて調度いい、アーキスのおっさんから今回の魔の森の遠征について説明あったよな?」
レンが実際に魔の森に調査に行って感じた事を
俺達とケント達に話す
「なる程…確かにやばいですね」
すぐに状況を理解したケント
「あぁまさかそんな事になってたとはなぁ」
ギル達も腕を組んで考える
「今回は冒険者達で遠征だけど、事の発端の調査は聖騎士も動いてるわよ。何かあったら国も動くわね」
マリーの言葉に事の重大差が分かる
「いつも以上に気を引き締めないとな」
バーズの言葉に頷く全員
「で、その遠征にあの子は来るの?」
「レンさん達が面倒見るんですかぁ?」
ケントのパーティーメンバーの女達が馬鹿な事を言うので
すかさずつっこむギル
「お前達本当にAランクか?」
「はぁ?何よ!」
ギルと女4人組は会えばいつも口論になる
「あ~マキナについては問題ない」
「「うんうん」」
レンの言葉に素直に頷くマリーとリーヴ
「むしろ私達より強いわよ?」
「「うんうん」」
マリーの言葉に素直に頷くレンとリーヴ
「マキナに突っかかっちゃだめだぞ?」
「「痛い目見るぞ(わよ)」」
リーヴの言葉に同じ台詞のレンとマリー
全員でマキナに視線を移すと
ちょうどマキナに突っかかる2人の冒険者が見えた
「あれはアンとジャンか」
「確かレンさんとマリーさんのファンの子達ですね?」
俺の呟きにケントが答える
「あちゃぁー」
「あの子達なにやってんのよ!」
「…レンとマリーが絡まれた原因だって知られる前にあの2人回収してきたら?」
リーヴの言葉に慌ててマキナの元に行く2人とリーヴ
「よし!全員集まったかー?」
メドラドのギルドマスターであるアーキスが声をあげると
アーキスの元に冒険者達が集まる
少し遅れてマキナと呼ばれる少女と2人を回収したレン達も来る
ギルマスの説明を聞き、多少少女に対する不満も上がったが、とりあえず魔の森へ出発した。
したが…道中が凄かった
俺達が魔物を認識する前に
フェンリルの子供3匹があっとゆう間に魔物達を狩ってくる
それを親フェンリルに乗って移動しているあの少女に尻尾を振りながら持っていく
その少女は子フェンリルを優しく撫でて狩ってきた魔物を瞬間に消す
「アイテムボックスか」
「テイマーでアイテムボックス持ちってすげなぁ」
子フェンリル達はオークを3匹で引きずってくる
「あれオークだぞ!」
「この周辺にオークがいたのか?」
「え?シルバーウルフの子供達が狩ってきたの?」
他の冒険者達も少女達に注目するようになる
次に子フェンリルが持ってきた魔物がヤバかった
キラーマンティス通称殺人カマキリ
気配を消して斬撃を飛ばしてくる事から名付けられた
「おい…あの魔物って魔の森の中層部近くで見るやつだよな?」
「あの鎌の攻撃がやっかいで倒すのは難しいやつだな」
「この平原にも出てきてるってことは魔の森の魔物達が荒れてる証拠だな」
「ねぇシルバーウルフの子供ってあんなに強かった?」
子フェンリルのおかげで
俺達は魔の森に着くまでほぼ戦闘はせずに移動だけで済んだ
そして各班に分かれて魔の森の調査を始める
俺達は南の中層部、ケント達は魔法使いもいて均等のあるパーティーなので荒れている可能性はあるが東の中層部だ
レン達は北と深層部全般だ
深層部の調査をレン達に任せるのはさすがに無理だと思ったが
ギルマスが言うにはあの少女がいるから大丈夫らしい
本当に何者なんだ
俺達は寝ずに1日かけて南の中層部を調査したが特に変わりなく、少し深層部を覗いて様子を見ていた時に
マリーから伝達魔法が飛んでくる
「ゴーグとオルトロスか」
「あぁどうなることやら」
魔の森を抜ける事にし
その途中にレン達と魔の森の遠征メンバーにはいっていないはずの4人と遭遇する
事情を聞くとなんとも情けない
レッドコカトリスと戦闘して1人犠牲になったが
よく4人も助かったな。
魔の森のエリアボスは大勢の冒険者達が集まり、
レイドで討伐する強敵だ
そのレッドコカトリスから逃げきれたのは幸運だったな
とりあえず全員で魔の森を抜ける事になった
レン達はアン達4人を守りながら子フェンリル達と一緒に戦っているが
少女はフェンリルに乗りながら見たこともない魔法で魔物を倒していく
そんな様子に気を取られギルに注意されたが
魔物を倒しながら魔の森を出て調査に出ていた全パーティーと合流する
魔の森近隣の人里の調査に行ったパーティー達は各自でギルドに戻る予定だ。
そしてレン達と話し合って俺達‘鋼の鎧’と
今はBランクだがそろそろAランクに到達するだろう‘青い翼’の4人組みが
北のボス争いの行方を見守ることになったため、このまま魔の森に残ることとなった。
メドラドの街に戻ったらぜひともあの少女と話したいものだ。
街に戻るメンバーを見送りながら俺はそう思った
久々の投稿。仕事が忙しいため全く投稿出来てなかったけど、またちょくちょく書いて行くつもり…多分。




