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マキナロク~ 自由気ままに異世界を振り回す~   作者: macao
ブリューレイク王国
20/23

魔の森の遠征2


「なんだと?!」


レンとマリーはびっくりしているが私は疲れたので千里眼を止めてケレスの背中に倒れる

「どうせ私が気にくわなくて変な対抗心燃やしたんでしょ?」

ケレスの背中に顔を埋めてふがふがもふもふする。

千里眼疲れるわぁ~なんて思ってたらすぐそばにリーヴ君の気配が!

チラリと顔をリーヴ君に向ける

「助けに行かないのか?」

ぶっちゃけレッドコカトリスに殺されても自業自得よね

彼等は魔の森の恐怖を分かっててメドラドで冒険者をやってるんじゃないの?なのにこれでしょ?

何かあれば誰かが助けてくれるなんて冒険者って随分生ぬるい稼業なのね?


「私が助けるのは理不尽な目にあっている者達だけよ?彼等は自業自得だわ」

助けるつもりはないわよ?

まぁ知った顔の年若い子が殺られちゃうのはちょっと目覚め悪いかなとは思うけど


「確かにマキナの言う通りだと思う。冒険者の行動は自己責任だ。でも…」

リーヴ君言葉にレンとマリーも気まずそうに顔を見合う

「マキナ!力を貸してくれ!」

「あの子達を見捨てたくないの!」


おう…急に熱い展開になってきたな…

三人が私をすごく見つめてくる

特にリーヴ君の上目遣いの視線がたまらない!

可愛いな!こんにゃろう!


「…分かったわよ~さっきの魔法かけてあげるから助けに行けばいいでしょ~」


リーヴ君の上目遣いに負けたなんてことないんだからね!

後でリーヴ君をモフってやるんだから!


三人に«超音速(ソニックムーヴ)»をかけるとお礼を言ってその場を後にする三人。


⦅かあさま!マキナ!俺達も行きたい!⦆

その様子を見ていたロー達が変な事を言い出した


「ロー達にはまだレッドコカトリスは早いんじゃないかしら?」

「うむ、マキナ殿の言う通りだ。子等にはまだ奴は早い」


⦅くぅ~ん⦆

私とケレスから反対の言葉をもらうとしょんぼりする三匹

何なのよ~リーヴ君といいこの子達といい可愛すぎか!


「ねぇケレス?挑戦したいって事は良いことよね?」

「…うむ?」

「無謀な行動をせずにリーヴ君達をフォロー出来るなら挑戦させるのもこの子達のためになるんじゃないかしら?」

私の言葉に今度は尻尾を振りだす三匹


「…マキナ殿の言うことも一理ある。仕方あるまい、行ってくるがよい」

ふぅとため息をつき三匹に許可を出すケレス


⦅ありがとう!かあさま!⦆⦅早くいこ!⦆⦅やった!⦆


三匹に«超音速(ソニックムーヴ)»とこの子達に危機が迫った時に私の元に転移させる魔法«瞬間移動装置(トランスポーター)»がかかったドックタグを付ける。

これはギルドで貰った獣魔登録のドックタグをさっき魔の森に来る途中に私が改造したやつだ


「気をつけて行ってくるのよ?」

ローには赤の首輪

レムには青の首輪

ラムには黄の首輪

あれ?信号機色だ…


「子等よ、油断するではないぞ」

⦅⦅⦅うん!⦆⦆⦆

三匹は全力で疾走していった

その後をシルフィーが付いて行ったのは言わずもがな…


「さて、私達も行こうか?」

「うむ」


本当なら私はミーミル湖でメイとロー達と遊びながらリーヴ君達の帰りを待つつもりだったのに

ロー達が行ったから私達も行くしかないじゃない?


私を背中に乗せたケレスが上空に飛び上がりロー達の後を付ける





――――――――――――――――――――







なんでこんな目に遭っているんだろう?

あたしはただレン様とマリー様に近付きたかっただけなのに…



「はぁ…はぁ…」


「ディックが殺られた!」


「くそっ!」


「ウィンドカッター!…はぁ!はぁ!」


「ダメだ!効いてない!逃げろアン!」


双子の兄であるジャンの声が聞こえるけど

あたしの目の前にはもうレッドコカトリスが…


ここまでなのかな?何でこんな事になったんだろう?

レッドコカトリスのクチバシが迫ってくるのがやけにゆっくり感じる…

あぁもうダメだ…あたしは目を閉じた。


アオォォォーーーン!


その時森の奥から狼の遠吠えが聞こえたと思ったら

あたしを狙っていたはずのレッドコカトリスの圧が無くなったことに気付きそっと目を開ける―――。


するとそこには見たことのある三匹の白い子狼がレッドコカトリスを囲んで威嚇していた


「あれはあの女の…」

ジャンの呟きにあたしも目を見張って三匹を見る


「なんで…」

確かにあの女の周りでチョロチョロしていた子狼達だ


「助かったのか…?」

あたし達にあの女を出し抜こうと持ちかけて来た男が呟くが

「…シルバーウルフのガキが何の役にたつ!」

別の男が叫ぶとレッドコカトリスが叫んだ男を見る

「ひっ!」


「がぅっ!」

「わおん!」

「きゃん!」


三匹が威嚇するとまたレッドコカトリスは三匹達をみる


「ヴゥー!」

赤い首輪の子狼が体勢を低くして構える

それに続いて残りの二匹も姿勢を低くする

空気が張り詰める


「お前達大丈夫か!」

そんな中、レン様の声が聞こえた

「皆!この子達がレッドコカトリスの注意を受けてる間にこっちに来て!」

マリー様の声に助かったと思い自然と涙が溢れる

ケット・シーの冒険者が補助魔法«加速(クイック)»をかけてくれて

レン様と子狼達がレッドコカトリスを引き付けてくれている間に何とか全員マリー様の元にたどり着く


「はぁはぁ…」


「レン!無事な人達は保護した!」

マリー様の前に立って警戒していたケット・シーがレン様に伝える


「よし!…だが問題はここからだ、どうやってコイツから逃げるかだな…」


レン様の言葉にジャンが反応する

「レンさんならレッドコカトリス倒せますよね!」

「阿保か!俺一人でなんて無理に決まってんだろ!」

即答するレン。そりゃそうだ魔の森のエリアボスはSランクで何とか倒せる魔物だ


「もしレンが倒せるとしても今は時期が悪いの分かってる?」

マリーがジャンに問う

「え?」

「私達が今何のために魔の森に遠征に来てるのか考えなさいよ」

呆れたわとマリー様が呟いた姿にあたし達はショックを受ける


「そんなことよりレッドコカトリスが動くよ」

ケット・シーがジリジリと動きながら注意したとたん


「ギエェェェーーー!!」

レッドコカトリスはレン様に向かって突進する


「おりゃぁ!」

レン様は剣でレッドコカトリスのクチバシを受け流しレッドコカトリスの足に向かって剣を振るう

しかしレッドコカトリスは素早くその場から後ずさる

その隙を狙っていたのか青い首輪の子狼が飛びかかる


「きゃん!」


だか翼でひと払いされて吹き飛ぶ

それを見た黄い首輪の子狼も無謀に飛びかかるが薙ぎ払われる


「きゃん!」


「ヴヴゥゥ!!」

赤い首輪の子狼は唸りながらもその場で警戒している

レン様の顔にも汗が滲み緊張した空気が広がる…


そんな!レン様が倒せないなんて!

どうすればいいの?!

あたし達のせいでレン様とマリー様を危険な目に合わせるなんて!


あたしは両手を合わせてぎゅっと握る

そんな時――――


『レッドコカトリス止まりなさい』


何処からか声がしたと思ったらレッドコカトリスがピタッと止まった


「え?」

「何?」

あたしとジャンには何が起こったのか分からずキョロキョロ辺りを見渡す


「「「マキナ!」」」

レン様とマリー様とケット・シーが声を揃えて上空を見上げているので

あたし達も自然と見上げるとそこには上空に浮かんでいるシルバーウルフに乗ったあの女―マキナ―がいた…


シルバーウルフがゆっくり地上に降りてくると

「はぁ~」とため息をついてマキナがレッドコカトリスに向かって歩き出す


「あの女無謀だろ!」

「Aランクのレンでも倒せないのにあの嬢ちゃんが何出来るんだよ!」

マリー様が冷めた目で男達を見る

「あんた達の頭はオーク以下なの?よく見てなよ」

「ぷっ」警戒していたケット・シーが笑う

「なっ!」馬鹿にされた男達は顔を赤くするが

「結局マキナに助けられちゃったな」と呟くケット・シーの言葉で

マキナとゆう少女を全員が見つめる

そしてあり得ない光景を目にする――――


『レッドコカトリスごめんなさいね』

マキナはレッドコカトリスに触って回復魔法をかけているのだ


「!!!!」


『あなたの縄張りを無闇に荒らしてごめんなさい』

「ギェェーー!」

『そうね、あなたの言う通りだわ。本来なら私もあなたの戦いに介入するつもりはなかったんだけど今回はそうゆう訳にもいかなくて…分かってくれるかしら?』

「グェ…」

『分かってくれるのね!さすが魔の森を治めるボスね!』

「グェ!」


なんだかよく分からない不思議な光景をボーっと見ていると

マキナと話終えたレッドコカトリスは森の奥に消えて行く


「「「「………」」」」


なにこれ?

どうゆうこと?



――――――――――――――――――




レッドコカトリスを見送っているとふらっと倒れそうになるが

ケレスが私の後ろに来て支えてくれる

さすがに千里眼と言霊をたて続けに使用して身体に負荷が来ているようだ

そう、ギガントボアとレッドコカトリスとの会話は言霊を使っていた。

ギガントボア時は少しの疲労だったが

レッドコカトリスの時が最初の時にすごい疲労感に襲われたのだ

でも私がレッドコカトリスに回復魔法をかけてからは

疲労が落ち着いたのが分かった

この事から推定すると私の魔力を何らかの形で受け取っている生物には言霊が効きやすく

そうでない者には効きにくいと考えられる

あとは、この言霊が何処まで影響あるか調べなければ…

私が言霊を使って特定の生物に「死ね」と言うとすると

どうなるか…それは私も含めて

人は何かを求めるとき代償を払うもの

私は何を払うのか…

そんな事をケレスに寄りかかって考えていると

ロー達はもちろん皆が側に来ていることに気付く

⦅みぃ!みぃ!⦆

人前だというのにメイが出てきて私の顔を一生懸命舐めている

「メイありがとう大丈夫よ」

私はメイを手のひらで包み胸に寄せる

それで安心したのかゴロゴロ言って落ち着き始めるメイ


「ここじゃあれだからミーミル湖に移動するわよ」

私の一言で全員移動をする事となった

「マキナ大丈夫か…?」

リーヴ君が上目遣いでケレスの上にいる私を気遣ってくる

「うっ!」

「大丈夫か!マキナ!」

リーヴ君の可愛さに思わず私が呻くと心配して更に近寄るリーヴ君

その時の私の目がハンターになったのに気付いたのはレンだけだったのだろう

レンの「あっ」と言う呟きの瞬間リーヴ君は私の腕の中だ!

「にゃっ!」

このままリーヴ君を抱きしめたままミーミル湖行くとしよう。










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