神と悪魔の宿命
そうして修行を積んだ俺たちは己の体に封印されていた禁忌の力を引き出し、奴らを滅ぼしたのだった。
『目覚めよ』
奴らを滅ぼした俺たちは一時協力関係にあった好敵手達と解散し、また失った己の記憶を探す旅に出た。
『目覚めよ』
禁忌の力を行使した反動で一部の権能が使えなくなったが大丈夫だ、昔と違い俺には友がいる、孤独ではない、自分の強力すぎる力に悩む必要はないのだ。
『.....目覚めよ』
ふっ、やれやれこれからもコイツらと旅をするのか、
だが.....たまにはこんな事も悪くないな。
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『目覚めろっつってんだろうが〜〜!!!!』
「うおっ!」
夢の世界に浸っていた俺は耳が痛くなる程の大声で目を覚ました、それはもう目がぱっちりになるくらい。
そうして俺のぱっちりおめめに入って来たのはどこまでも続いていると思える白い空間、そして息を切らしているよぼよぼの爺さんだった。
......ふっ、なるほどそう言うことか。
俺はこの状況を察した、平凡な人間なら「ここはどこだ!?お前は誰だ!?」などと混乱し愚かに叫ぶだろう、しかし俺......いや我は生憎普通では無い、さて今より我は普通の学生ではない、七つの大罪が一柱 強欲を司る悪魔アモンだ!
『はぁ はぁ、ようやく目覚めたか、いいか?お主は死「久しぶりだな傲慢の悪魔、少し老けたか?」.....は?』
「おいおい、我の顔も忘れたのか?三日三晩殺しあった仲だろう。あぁ今はこの姿だからな、貴様の足りない脳では見破ることなど出来ぬか。」
『えっ?あの、なんのこ「しかし、今の我は人間だ、ということは俺はさしづめ貴様の生贄か、この我を殺すとはな愚かな人間だ、足掻いても無駄だと言うのにな。」聞いちゃいねぇ.....』
「だが傲慢の貴様の領域がこんな殺風景だとはな、金を使いすぎて全部売ったか?まぁいい、さて折角再会したんだ、今宵も我らの存在理由について語り合お....ガハッ!」
七つの大罪の悪魔が一柱、強欲を司るアモン という設定のキャラの渾身の演技をしている真っ最中にコイツ殴ってきやがった!有罪だ!有罪、今こそ断罪の時!
『なにがギルティじゃ!ふざけおって、ワシが断罪したろうか!』
爺さんは俺を凄い形相で睨み付けながら怒っている、これは、ちょっと調子に乗りすぎたかな?謝っとこう、人間は凄く謝れば分かり合えるって先生が言ってた、今から俺は普通の学生です。
「すみません、調子乗りました、でもリアクションとったから許してください。」
俺はそういいながら頭を下げた、大丈夫大丈夫、最終的に土下座をすればあっちも許してくれる、それに俺はTV的においしいリアクションをとったあっちは怒りづらい筈だ。
『はあ、りあくしょん?お主なにか勘違いしておらぬか?』
爺さんがなんか言っている、勘違い?俺が?なにを勘違いしているというのだ?
俺はそのことを爺さんに伝えると爺さんは呆れた顔をしてこう言った。
『お主がなにを思っとるのかは知らぬがお主は死んだのだ、階段の角に頭を打ち付けてな。』
そのあと爺さんは続けてこう告げた、
なんでも俺には地球とは異なる星に転生させるとか。
なんでも地球とは違う神が担当しているため地球とは法則が少し異なるとか。
なんでもその星は剣と魔法のファンタジー世界だとか。
なんでもそこには俺らでいうステータスやスキルがあるとか。
なんでもすぐ死なれたら困るから生まれる種族や欲しいスキルを一つくれるとか。
そして爺さんは地球担当の神様だと言うことを。
.....俺は土下座した、それはもう綺麗な土下座だったと思う。
すみません神様、ずっと寝起きドッキリだと思ってました、「俺もテレビデビューか、サインの練習しとこ」とか思って本当に申し訳ありませんでした。
そうして俺は神様が許してくれるまで土下座をし続けた。
◇◇◆◆◇◇
頭を上げた俺は神様に質問をぶつけた。
「一つ聞きたいのですけど、神様はどうして俺にそこまでしてくれるんですか?俺、生きてた頃には善行なんて積んでいなかったですけど?」
『なに、ワシはお主のような若くて力に満ち溢れたまま死んだ若者にもう一度チャンスをあげたいだけじゃよ』
神様いい人すぎんだろ、転生したら一日一回崇めとこ、そう思ってた俺に神様はなぜか紙の束を渡して来た。これは?と思った俺に神様が答える。
「これが選べる種族とスキルの一覧じゃ、ポイント制でお主のポイントは10000ほど、まあ平均より少し高いくらいじゃのう。」
俺は神様の言葉を聞きながら種族の欄に目を通す、人間1000P、ゴブリン1000P、虫500P、スライム1500P、いやスライムくそ高いな!
普通に考えれば人間だがなぁ、どうせなら強い種族に.....そう考えた俺はポイントの高い種族の方に目を通す。
ドラゴン5000P、フェニックス7200P、クラーケン6800P、どれもピンとこない。他の種族を見ながら俺はやっぱり人間にしようと考える、そう考えていると俺の眼に飛び込んできた種族があった。
黒龍 9000P
俺の琴線にビンビン触れるカッコいい種族がそこにあった。
サブタイトル詐欺では無い!