第21話 あの頃の私へ
今回のお話は、作者“ひな月雨音”が実際に体験した内容となっております。
いのりちゃんを通して、私も過去と対峙していきたいと思います。
3人のお祝いは楽しく、こんなに笑ったのはいつ以来だろうと思う私──
◇◆◇◆◇◆◇
これは私が小学生の時に実際に受けた事実──
その日の給食はシチューだった。
いつものように明らかに少ない量をトレイに盛られ、私は自分の机にそれを置くと、いただきますの前にお手洗いへ行くことにした。
「シチューおいしそうだったなぁ」
席を離れたのはほんの数分。
私は目を疑った──
「シチューに…………チョークが……」
誰がやったのか、はっきりとは分からないが、クスクスと笑っているクラスメイトがいたことは覚えている。
私は器に入ったシチューからチョークを取り出すと、ティッシュに包んでゴミ箱に捨てた。
もちろん、シチューは食べていない。
先生や親に言えば、もっとエスカレートする──
この地獄のような毎日も、耐えていればいつかは終わる──
そう信じて、あの頃の私は一秒一秒を生きていた。
友達なんてものは、ただ言葉として存在しているものだと思いながら……。
◇◆◇◆◇◆◇
私へ
数年後、あなたは楽しい時間を過ごせています。
だから──
”今”を生きて下さい。
私より




