71 決勝戦
「諸君、遂にこの時がやって来た」
拡声の魔道具を通した国王の静かな声が、コロシアム内に厳かに響き渡る。
私はそれを選手入場口前で聞いていた。
目を閉じて神経を集中させながら。
「此度の大会もいよいよ大詰め。激戦を勝ち抜き、今、頂点へ至らんとする二人の選手が出揃った。
待たせたな。
━━これより、第91回王都武闘大会、決勝戦を開始する!」
『おおおお!』
開会式の時と同じく、会場が熱狂の渦に包まれる。
いや、熱狂はあの時以上か。
何せ、今回は決勝戦。
大会のラストを飾る華々しいイベントだ。
しかも、その場に立つのは剣聖とS級冒険者という、今回の大会には出場していない騎士達すらも遥かに凌駕する達人同士。
そりゃ、観客のテンションも上がるというものよ。
『それでは、選手入場を開始いたします! まずは冒険者界の幼い英雄にして、現在は王都騎士学校一年生! S級冒険者『天才剣士』リンネ選手!』
その放送が放たれた瞬間、私の目の前にある入場口が爆発した。
比喩でも何でもなく、派手な爆音を響かせながら、盛大に爆発した。
そして、その爆煙の色はド派手な赤だ。
武闘大会伝統の演出である。
私は、その爆煙を颯爽と裂いて、リングに足を踏み入れた。
途端、響いてくる観客達の歓声と野次。
そして、仲間達の声援。
「リンネちゃん! 頑張ってください!」
「……俺に勝ったんだ。不様は晒すなよ」
「俺に負けるまで負けるんじゃねぇぞ!」
「ファイトっす!」
「が、頑張れ!」
「嬢ちゃん、一発かましたれ!」
『リンネ様ファイトー』
「おう! 任せておけ!」
拳を天高く突き上げ、声援に答える。
なんか、最後に使用人軍団による、やる気0で適当な感じの声援が聞こえてきたような気がしたが、あれは無視しよう。
奴ら、後で覚えとけよ……!
『続いて、逆サイドに控えるは、聖アルカディア教国より留学中の最強剣士! 見事強敵を撃ち破り、去年の雪辱を果たせるのか!? 『剣聖』ランスロット選手!』
その瞬間、向こう側の入場口も爆発した。
爆煙の色は、ド派手な青。
これが武闘大会の伝統なのである。
その爆煙の中を静かに歩いてくるは、聖アルカディア教国最強の騎士。
当代『剣聖』ランスロット。
先代に比べてまだまだ若く、未熟とはいえ、その実力は本物。
いつになく集中しているのか、その雰囲気はさっき会った時とはまるで違う。
まるで、抜き身の刃の如き闘志に満ちている。
油断も隙もない。
うむ。
相手にとって不足なしと言ってやろう。
「リンネくん。君は幼い女性だ。本当ならば、こういう場であろうとも剣を向けたくはない。
だが、これまでの試合を振り返れば、君が強者であり、一人の誇りある戦士だという事は、わかりきった事実。
━━ならば、本気で戦わせてもらおう。アリスくんに対してそうしたように」
その瞬間、剣聖から吹き出す気迫が膨れ上がった。
正面から相対すれば、並みの闘気使いであろうとも気圧されかねない程の迫力。
なるほど。
ベルやアリスは、これ程のプレッシャーをぶつけられながら、あれ程の戦いを繰り広げたのか。
素直に称賛する。
天晴れだ。
だが、私にとっては、まだまだ温い。
幾度も死線を越え、幾度も命懸けの戦場を経験してきたこの私を。
そんな、殺気の一つも乗っていない気迫で呑めると思うなよ、若造。
「ッ!?」
剣聖に合わせるように、私もまた完全に戦闘態勢へと入り、気迫を迸らせる。
さっきの試合でシオンに向けたものとは違う。
威嚇用の本気の気迫だ。
当然、殺気も混じっている。
それに呑まれたのか、剣聖が目を見開きながら咄嗟に後ろへと下がろうとして……その足を止めた。
そして、恐怖を振り払うかのように気迫を強めてくる。
ほう、さすがは剣聖。
元剣神の気迫にも呑まれんか。
弟子どもですら、初めてこの気迫を浴びせた時には失神しかけていたというのに。
教国も良い人材を抱えているものだ。
私は、若き剣聖に内心で敬意を表しながら、剣を構えた。
「今、本気で戦うと言ったな。
ならば、有言実行しろ。断じて、私の見た目に惑わされて手を抜いたりするな。
お前が今感じている圧力も恐怖も本物だぞ。
私は、お前よりも格上だと思え」
冷やし中華の恩返しと言うべきか。
同盟国の若者に発破を掛けるつもりで、そう宣言した。
恐らく、こいつに一番足りていないのは実戦経験だ。
だったら、この戦いを少しでも糧にしてくれたらと思う。
まあ、それはそれとして、私も負けるつもりはないので、手を抜くつもりもないがな。
『試合開始まで、あと10秒! 10、9、8、7、6、……』
「ハァー……フゥー……」
カウントに合わせて、剣聖が呼吸を整える音が聞こえた。
私の威圧で乱れた精神を立て直すかのように。
深く吸い込み、深く吐き出している。
さすがと言うべきか、この程度の動揺は一瞬で静めたようだ。
そして、
『5、4、3、2、1……試合開始!』
━━試合が開始された。
私は動かない。
剣聖も動かない。
まるで、さっきアリスと剣聖が戦った時のように、あるいは私とカゲトラが相対した時のように、今回の試合は静寂から始まった。
剣聖は油断なく剣を構え、私の出方を伺っている。
その判断は正しい。
格上相手に下手に斬り込むと、カウンター一発で終わる可能性があるからな。
私のように攻めが得意な奴なら、シオンみたいに開幕速攻して自分の得意なスタイルを押し付けるという戦術もありなんだが、そうでないのなら、手堅いという意味でこっちの方が正解だろう。
特に、時間無制限の試合という形式ならば尚更。
さて、剣聖がそういう構えで来るのならば、私のやる事は決まっている。
お望み通り、私から攻めてやろうではないか。
剣聖の攻めの技術は、さっきのアリスとの試合で散々見た。
なら、次は守りの技術を見てやる。
行くぞ!
早々に潰れてくれるなよ!
「神脚!」
「ッ!?」
まずは神脚で間合いを詰める。
これまでの試合とは段違いの速度に驚いたのか、剣聖の顔が驚愕に歪む。
だが、驚いている暇などないぞ。
間合いを詰めた剣士がやる事など一つなのだからな!
「神速剣・一閃!」
いきなり手加減抜きの一撃を叩き込む。
だが、さすがは剣聖、さすがは英雄級と言うべきか。
神速剣の速度に驚愕しつつも、ちゃんと反応して剣で防ぎおった。
しかし、咄嗟の防御では力が入らず、激突の衝撃に負けて吹き飛んで行った。
さっきのアリスと同じ状態だ。
別に、孫がやられたから仕返ししてやろうとした訳では……ない事もないな。
「なんて速さだ……!」
そんな事を考えながら神脚で距離を詰め、追撃をかけると、剣聖はすぐに体勢を立て直し、私を迎撃するように剣を振るった。
その眼からは、完全に私への侮りが消えている。
いや、最初から侮ってはいなかったが、私への評価を上方修正し、警戒レベルを最大まで上げたといったところか。
「牙龍突!」
そんな本気状態で放たれた剣聖の一撃。
私の胸を狙った刺突を最小限の動作で避け、反撃の抜き胴。
「神速剣・空蝉!」
「鱗止め!」
「ほう!」
だが、刺突を避けられるのは想定内だったのか、剣聖は即座に剣を戻して私のカウンターを正面から受け止めた。
そのまま、つばぜり合いにもつれ込む。
剣聖は、さっきと違って吹き飛ばされる事もなく、その体は欠片も揺らがない。
それどころか、
「ハァッ!」
「おっと」
剣聖が、つばぜり合いの状態から体当たりの要領で体を押し出し、今度は逆に私の方を吹き飛ばした。
当然、私は押し込まれる前に自ら後ろへ飛んだ為、ダメージもなく、体勢を崩す事もなかったが。
だが、これでハッキリした。
純粋な膂力であれば、剣聖は私よりも上だという事が。
体格差の問題も勿論大きい。
しかし、それだけであれば、私の纏う闘気の力でいくらでも逆転できる。
にも関わらず私が力負けしている理由は単純明解。
闘気を含めた総合的なパワーにおいて、剣聖は私を上回っているのだ。
確かに、私の闘気は速度に特化している分、他の要素が弱い。
だが、それはあくまでも同格の闘気使いと比べた場合の話だ。
そして、元剣神としての闘気をそのままに転生した私は、闘気使いとしても世界最高峰に位置する。
いくら体の方が未熟とはいえ、格下から見た私は、速度以外も充分過ぎる程の化け物に見えるだろう。
その私を、一分野のみとは言え、この歳にして凌駕するとは。
しかも、剣聖の闘気は、別に膂力に特化している訳ではない。
アリスの最強攻撃を受けて立っているのを見れば、決して防御力が低い訳ではない事は一目瞭然。
加えて、曲がりなりにも私の神速剣に付いて来ているのだから、スピードも遅くはない。
ならば、剣聖の闘気は恐らくバランス型だろう。
つまり、剣聖は相性などではなく、純粋な闘気と肉体の練度で私を上回るパワーを持つという事。
全く、末恐ろしい若造だ。
「烈龍刃!」
つばぜり合いで押し勝った事で手応えを掴んだのか、今度は剣聖の方から積極的に攻めてくる。
その連続攻撃を、私は飛脚による移動で避けるか、ひたすらに受け流し続けた。
「ふむ。剣技の冴えも申し分ない。綺麗な剣筋だ」
「余裕、だな!」
私の言葉を煽りと思ったのか、剣聖の表情に少しだけ怒りの色が表れる。
素直な称賛なんだがなー。
実際、こいつの剣技の完成度は、シオンやアリスを遥かに凌駕している。
私や弟子どもにこそ届かないが、下手すればカゲトラクラスだ。
十剣でも持っていれば、本気で私を倒せたかもしれない。
だが、それにしては妙な事もある。
これだけの剣士を相手に、ベルやアリスが善戦できた事だ。
特に、アリスはともかくとして、ベルだ、ベル。
あいつはまだ闘気が使えない。
いくら流転という初見殺しを使ったとはいえ、このレベルの剣士なら普通に防げただろう。
私がベルにしてやられた時のように、相当気でも抜いていない限り。
その辺りを考えると、こいつの弱点が見えてくるような気がするな。
要はこいつ、予想外の動きや出来事に弱いのではないか?
試してみるか。
「神脚」
「逃がすか! 天歩!」
私はまず、神脚で後ろに飛んで距離を取った。
その距離を詰めるべく、剣聖が駆けてくる。
そのタイミングで、私はリングに思いっきり剣を叩きつけ、土煙と砕けたリングの破片で煙幕を発生させた。
「なっ!?」
その瞬間、煙幕に飲まれて姿が見えなくなる直前。
剣聖の動きが目に見えて鈍ったのがわかった。
どう動いていいのか咄嗟に判断ができず、硬直した感じだ。
「未熟だなぁ」
この程度の奇策にすら対応できないとは。
搦め手のデパートであるドレイク辺りとぶつけたら、何もできずにボコられるのではないか?
ちょっと剣聖の将来を心配しつつ、私は飛脚で上に飛び、更に空中を蹴って、三角飛びの要領で剣聖の背後へと回る。
「飛剣・嵐!」
その頃になって、剣聖はようやく煙幕への対処法を思い付いたのか、嵐の衝撃波で全方位を吹き飛ばした。
煙を晴らす、兼、攻撃のつもりなんだろうが、甘い。
確かに、並みの使い手ならば、この一撃で吹き飛ばす事もできるだろう。
だが、同格以上の剣士であれば、この程度の衝撃波は斬り裂いてしまえる。
当然、私もだ。
紅桜による攻撃すら斬り裂いた私が、この程度の衝撃波を斬り裂けぬ道理はない。
私は衝撃波をものともせず、剣聖の背後から奇襲を掛けた。
「神速剣・一閃!」
「ぐっ!?」
煙幕のせいで一瞬私の姿を見失っていた剣聖は、その分反応が遅れた。
咄嗟に私の方に振り向くも、神速を誇る私の剣を相手に、その反応の遅れは致命的だ。
故に、剣聖はこの一撃を防ぐ事ができなかった。
私の木剣が脇腹にクリーンヒットし、闘気の鎧を貫いてあばら骨を粉砕する。
その衝撃で、剣聖はリングの上を転がって行った。
「まだだ……!」
しかし、剣聖はすぐに立ち上がった。
粉砕したあばら骨が肺にでも刺さったのか、血反吐を吐いている。
だが、その眼には欠片も諦めの色がない。
いや、というより、これは……
「剣聖に……敗北は許されない!」
剣聖が、比喩でも何でもなく、血を吐くように吠えた。
執念が体を動かしているのか。
その状態を悪いとは言わない。
その執念を、剣聖としての誇りからくる執念を悪いとは言わない。
だが、やはり、
「力が入り過ぎだ」
私は、満身創痍の剣聖に向けて突撃した。
あえて殺気を迸らせ、次の一撃でケリを付けるとばかりに、手加減抜きの最高速度で突進する。
それを迎え撃つべく、剣聖もまた剣を振り上げた。
そして、激突の寸前。
剣聖が剣を振り下ろす寸前に、
「龍爪ざ……!?」
私は剣を天高く放り投げた。
剣聖の視線が放り投げられた剣を追う。
追ってしまう。
結果、剣聖の視線は私から離れた。
その隙を突き、私は剣聖の体に抱きついた。
「……え? ……なっ!?」
突然の美少女からの包容に、完全に剣聖の動きが止まった。
そして、現状を理解したと思われる瞬間、その顔が一瞬の内に赤く染まる。
思考まで停止してるんじゃないか?
うぶな奴め。
「神速バックドロップ!」
「ぐはっ!?」
そんな剣聖を、容赦なく神速のバックドロップで投げ飛ばす。
見事に頭からリングに埋まった。
間抜けな絵面だ。
そんな光景をバッチリと見ながら、私は空から落ちてきた木剣を回収する。
カッコよくパシッとキャッチした。
くっくっく。
この為に、落下地点を計算して投げていたのだよ。
「ぐっ……! しゅ、淑女がなんてはしたない真似を……!」
「おお、生きてたか」
私が無駄にカッコつけていたその時、リングに頭から刺さって奇っ怪なオブジェと化していた剣聖が這い出してきた。
どうやら、文句を言うくらいの元気はあるらしい。
「って、鼻血が出てるな。なんだ? 私に抱きつかれて欲情でもしたか?」
「断じてそんな事はない!」
「どうだかなー。いかにも女慣れしてない反応だったしなー」
「ッ!? 馬鹿にするのもいい加減にしろ!」
「馬鹿になどしてないぞ、ムッツリロリコン」
「誰がムッツリロリコンだ!?」
剣聖、改め、ムッツリロリコンの息が大分上がっている。
こんな状況で興奮するとは、なんという変態……という冗談はさておき。
「どうだ? 少しは肩の力が抜けたか?」
私がそう言った瞬間、剣聖は訝しげな顔をした後、何かに気づいたようにハッとした。
「昨日も言ったが、お前は肩に力が入りすぎなんだよ。だから動きが硬い。ちょっと予想外の事が起こると対処できない。そんな事では、せっかくの実力が宝の持ち腐れだ」
「まさか、君はそれを俺に伝える為にあんな事を……?」
「まぁな」
こいつは、つくづく惜しい剣士だ。
そういう若者を見ると、つい世話を焼きたくなるのは老人の悪い癖だろう。
特に、こいつはどことなくシオンやアレクに似ていたから尚更な。
そんな私の言葉を聞いた剣聖は唖然としていた。
「ほれ、剣を構えろ。まだ動けるんだろう? 決着をつけるぞ」
「……ああ、そうだな」
それだけ告げて、問答無用とばかりに剣を構える。
剣聖は色々言いたそうな顔をしていたが、ここが神聖な王都武闘大会決勝の場だという事を思い出したのか、これ以上は何も聞かずに剣を構えた。
その姿に、さっきまでの執念剥き出しな様子はない。
かと言って、力が抜けきった訳でもない。
もし抜けきっていれば、痛みで倒れていただろう。
程よい緊張感、というにはまだまだだが、少なくともさっきよりはマシな顔になっている。
どれだけ、そうして向き合っただろうか。
一瞬のようにも、永劫のようにも感じた。
そして、私達の間の、否、会場中の緊張感が限界に達した時、
「行くぞ!」
剣聖に向けて、私は駆け出した。
神脚によって、互いの距離が一瞬で近づく。
剣聖もまた、残った力を振り絞り、全力でリングを蹴っていた。
互いの体がリング中央で交差する。
私はともかく、剣聖は既に限界に近い。
この一撃で決着がつくという確信があった。
「神速剣・一閃!」
「覇王進龍撃!」
一瞬の交差が終わり、互いに剣を振り抜いた状態で静止する。
その状態から先に倒れたのは、━━剣聖の方だった。
奴が起き上がる気配はない。
勝負ありだ。
『それまで! 試合終了!』
『オオオオオオオ!』
放送が試合の終了を告げ、観客達が声を上げる。
『決着! 第91回王都武闘大会! 優勝は! S級冒険者『天才剣士』リンネ選手に決定しました!』
割れんばかりの拍手と歓声が私を包み込む。
それを背後に、私は倒れた剣聖の方に近づく。
剣聖は、仰向けに倒れながら空を見上げていた。
「おめでとう。君の勝ちだ」
「そうだな。で、こんな美少女に負けた気分はどうだ?」
「……不思議な事に、そこまで悔しくないんだ。なんというか、俺は負けるべくして負けた。そんな気がする。
君はあらゆる面で俺よりも上だった。強い者が勝つべくして勝ち、弱い俺は負けるべくして負けた。そんな気がするよ」
「そうか」
「ああ。俺はこの結果に納得している。悔しくはあれど、悔いはない」
そう語る剣聖の顔は、随分と穏やかだった。
昨日見た余裕のない顔に比べると、初期シオンと今のシオンくらいの差がある。
剣聖に敗北は許されないとか言ってたくせに、この顔。
どうやら、何かしら吹っ切れたようだな。
「ま、せいぜい精進しろ若者よ。お前なら立派な剣聖になれるだろうからな」
そう言いながら、私は剣聖に手を差し出した。
「ハハッ。若者って、君の方が若いだろうに。なんだい、それは?」
「気にするな。こっちの話だ」
そして、剣聖は笑いながら私の手を握った。
さっきシオンにしたように、私は手を引っ張って剣聖を起こし、肩を貸して会場を後にする。
そうして、武闘大会は決着した。




