第6話
美紀さんが、起きて来るまで、昨日泊まった秋本先生から、聞いてもないのに、美紀さんの高校生時代の事や職場での様子などを話してくれた。
私は、その話しを話し半分に聞きながら、朝食を食べていた。
今日は、秋本先生と美紀さんも休みらしい。
秋本先生は、朝食を食べてから帰ると言っていた。
美紀さんが、起きて来てからというもの秋本先生は、黙ったまま朝食を食べながら、美紀さんを見つめている。
一方、美紀さんはというと…何故か私を見つめている。
一体、この状況は何だろうか?
秋本先生は、美紀さんをただの教え子だと言っていた割りに、それだけではなさそうな感じがあった。
今だって、美紀さんを見る目が、何となく怪しい気がするし…。
私達は、しばらくお互いに黙ったままで居た。
私が、朝食を食べ終えた頃に、おじやと薬が運ばれて来た。
私は、食後のお茶を一口飲んでから、美紀さんの方を見た。
「美紀さん、秋本先生とはどんな関係?秋本先生からは、浮気相手とかじゃないって聞いてるけど…。」
「ごほっ!?」
丁度、美紀さんはお茶を飲んでいた所で、私の質問を聞いてむせてしまった。
少しして、落ち着いた美紀さんは私を見た。
私は、のんびりとしている。
「秋本先生の言う通り、浮気相手とかじゃないから。」
「ふ~ん…。でもさ、なら何でわざわざ浮気相手じゃないとか言うの?普通、何もなければ浮気相手とかじゃないという言葉は言わない気がするんだけど。それに、私はそんな事言われるまで考えもしなかったよ?言われるまでは、ただの付き添いしてくれた同僚の人、ぐらいにしか思わなかったし。もしかして、わざと疑うように誘導しようとしていたのかなと思うんですけど、本当の所はどうなんですか?…秋本先生。」
私は、話しの最後に秋本先生を見て問いかけた。
秋本先生は、驚いて私を見て…笑った。
「ハハハハ♪美紀!中々面白い子を嫁にしたな!…確かに、君の言う通りだ。何かあったから、つい言ってしまっただけだ。詳しい事は、美紀から聞くといい。私は、食べ終わったしもう帰る事にするよ。泊めてくれてありがとうな。」
そう言って、さっさと帰って行った。
美紀さんは、冷や汗をかきながら、私の様子を伺うように見た。
私は、とりあえず美紀さんに朝食を食べる事をすすめた。




