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自販機の正面
この世に不思議な能力を持った人は稀にいる。そういう人達は大抵自分の能力を見せたがりメディアに露出したり、存分に活かせるような生き方をしていた。しかし、彼のゴムボールという能力は数々の能力者の中でも一段としょーもないものだった。そして、シズネのテレパシーという能力は彼にとって憧れでもあった。
「じじじつは、僕にも能力があって....」
「どんな能力?」
「ゴムボールっっって能力ななななんだけど、」
「しょーもな」
彼女はあまり興味がないらしい。自分の能力をコントロールできる彼女は普段は周りの人の心の声を聞こえないようにしているらしい。
「勝手に跳ねちゃうんだ」
「...、じゃあ跳ねて見せてよ」
彼は体を丸めると、
バインバインバインバイン
4回ほど彼女の頭の高さまでバウンドしたかと思えば
ダムーーーーン
と見えない高さまで飛んでしまった。




