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真夜中のカーブミラー
「なんであなたがここにいるのよ!」
彼女が足音に気づき振り返ったのだ。しかし、それはありえない事だった。彼は気配を完全に消していたのだ。
「気配を消してても足音が聞こえれば気づくわよ!」
彼は更に驚いた。彼女に心の中まで読まれていたのだ。つまり、彼の彼女に対する好意もたった今知られてしまったのだ。彼はそれに気づき照れを隠すためにモンスターを飲み始めた。
「言いたいことがあるなら言いなさいよ」
彼女は心の声に気づいていても彼の口から直接言って欲しいようだった。
「つ、つつつつきまとってごめん。きき、き君の事がすすすすすすすす好きなんだ、こここんな僕でもよければつつつつつつつつきあって欲しい。」
彼は精一杯の勇気を振り絞って彼女に告白した。
「ムリ」
たった二文字で彼の青春は幕を閉じた。しかし、彼は結果はどうあれ勇気を振り絞って告白したことに達成感を味わっていた。我に戻ると彼女に能力の事についての話を始めた。




