表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/42

贈り物、所持金ゼロ

端数切り捨て


こんなかわいい子落ちてませんかね?


まぁ居たら居たで女性を信じられないので無理ですね。


まだ見続けてくれる酔狂な方が数人もう全く。


GW明け辺りに一時退院出来そうなので、そこら辺から執筆速度の低下が予想されます。


遊べないストレスで執筆してるので更新停止もあり得ます覚悟下さい。


毎日プロットなしで好きに動いてもらっているので展開が私にもわかりません。


現状在庫もなく書かなくなれば即時ストップです



 宿に戻り鍵を受け取る。


 女将:「遅かったね、その別嬪さんはなんだい?」


 ニャ:「帰りに拾いました?」


 女将:「子猫じゃあるまいに、泊まっていくのかい?」


 ニャ:「僕の部屋で取り合えず1泊。」


 女将:「それなら銀貨1枚で良いよ。ナーシャは部屋に近寄らせないから好きにおし。お嬢ちゃん名簿にサインしておくれ。」


 少女:「ケーテです、文字は書けません。」


 ニャ:「女将さん、それとご飯出してもらえますか?あと洗濯ってどうすれば良いですか?」


 女将:「外で食べて来たんじゃないのかい?時間外で有料だよ、洗濯も出してくれれば有料でやるよ。2人前で大銅貨7枚になるが良いかい?洗濯物があれば預かるよ。」


 ケーテの持っていた襤褸を奪い取り女将さんに預ける。


 女将:「これなら大銅貨3枚で良いよ。しかしこんなの持ってどこの娘だい?」


 ケ:「スラムですよ?」


 女将さんは愕然とした表情で俺をみる。


 ニャ:「帰りにスリの小僧だと思って取り押さえたら逆に売り込まれまして、気が向いたので洗って着替えさせたらこうなりました。スラムに帰したらどうなると思います?」


 女将:「明日には素っ裸されて裏路地で冷たくなってるだろうね。」


 ケ:「そんなわけないじゃないですか。」


 女将:「帰るって言うなら止めないけどね。あんたは女だそれも顔の良い(上物の)ね、襲われて死んだ方(死にたくても)がましだ(生かされて)殺してくれって頼む娘もいるんだよ覚えておきな。」

 

 ホントに人の良い女将さんだ、大銀貨を渡し精算する。

 女将さんがランプをもって食堂に案内してくれる。

 食堂は真っ暗で人のいた残り香はあるが今は誰も居ない。


 女将:「ここで待ってな、支度してくるから。」


 まん中のテーブルに女将さんがランプを設置して厨房へ向かう。


 ニャ:「貸し切りでランプの明かりか風情があって良いね。」


 ケ:「ねぇ、私もうスラム()に帰れないの?」


 ニャ:「帰らない方が安全ではある。帰るのであればフードを深く被って顔を見せないように注意するべきだろうな。家族はいるか?」


 ケ:「血縁は居ないよ、でもみんな家族みたいなもんだ。」


 ニャ:「聞き方を変えよう、身を危険にさらしてでも逢いたい人はいるか?」


 ケ:「みんなには会いたいけど、ソコまでして会いたい人は居ないね。帰るとこ無くなっちゃったよ、私はどこに帰ればいいの?」


 はらはらと涙をこぼす彼女にどう接すればいいのか、女性経験のなさが悔やまれる。


 ニャ:「当分ここに帰ってくれば良いさ。仕事を見つけて金ができたら家を探せば良い。」


 ケ:「はははっ、あんたのとこに?毎日だと高くつくよ?それに仕事なんて。」


 ニャ:「その分くらい稼ぐさ。それに」


 女将:「あんたの様な美人ならどんな仕事も引っ張りだこさ、仕事を始める時はみんな初心者だからね、やる気次第だよ。」


 ニャ:「女将さん俺の台詞盗らないでよ、格好がつかないじゃないか。」

 

 いつもと同じ料理を並べている女将さんに文句を言う。


 女将:「こんな安宿に連れ込んだところでもう格好なんてついてないさ、それじゃゆっくりどうぞ。終わったら声を掛けてちょうだい。」


 ニャ:「はーい、いただきます。」


 食堂を出ていく女将さんの背を見送り、パンを手に取る。


 ケ:「私も食べて良いの?」


 潤んだままの紫紺の瞳に驚きの混じった表情で問う。


 ニャ:「もちろん、一人で食べるのは味気ないからな。美人を眺めながら食べられるなんて嬉しいことはないさ。」


 ケ:「スケベ…」


 ニャ:「今さらだろ?なんとでも言え。温かいうちに食べよう。」


 ケ:「どうやって食べれば良い?」


 スプーンをもって硬直したままの彼女を見ていたらそんなことを言う。


 ニャ:「お貴族様の食事じゃないから、固くならなくて良いぞ?スプーンとフォークの扱い方はわかるな?なら大丈夫、そだな有るとすれば美味しそうに食べること、かな?他はおいおい覚えていけば良いさ。」


 最初は恐る恐る、一口食べてからはガッツガッツと食べ始めた。


 ニャ:「逃げないからゆっくり良く噛んで食べなさい。」


 コクコクと頷いたが少しゆっくりになっただけだったが、まあ良いだろう。

 彼女の美味しそうな顔を眺めながら食べ始める。


 ケ:「何であんたの方が食べ終わるのが早いんだよ。」


 ニャ:「口の大きさ?食べきれないなら俺の夜食になるだけだから残して良いぞ?」


 途中からペースが落ちた彼女を先に食べ終わってボーっと見ていると視線に堪えかねたのか噛みついてきたがさらっと流す。

 残ったスープと手にもったパンを交互に見て悩んでいる。

 量は俺たちが満足できる量だから小柄な彼女は良く食べた方だろう。

 手に持っていた半分のパンを取り上げまだパンの残るバスケットに戻す。


 ニャ:「残りはもらって良いかい?」


 スープを抱えてまだ悩んでいた彼女は器ごと渡してきた。お礼をいいパクパクと食べる。


 ケ:「良くそんなに入るね。」


 ニャ:「体の大きさの問題だよ。」


 食べ終わるまでの短い間、眺める側が逆転しただけだが見つめられるって落ち着かないものだな。


 ニャ:「こんなおっさん見てて面白いか?」


 ケ:「うーん?面白いよ?今までこんなこと無かったからね。」


 ニャ:「そうか、それじゃ部屋にいくか。」


 うつむき小さく頷いた彼女をつれパン入りのバスケットとランプをもって入口にいき女将さんに声をかける。


 ニャ:「ご馳走さまです。余ったパンを持っていきたいのでバスケットとお借りしますね。」


 女将:「ハイよ、籠とランプは明日にでも返しとくれ、それじゃおやすみ。」


 ニャ:「はい、おやすみなさい。」


 部屋に戻り鍵を掛け、ランプとバスケットをテーブルに置き、部屋に備え付けのランプも灯す。

 ケーテからハロウィンマントを剥ぎ取りコート掛にかけ自分も装備を外し順に掛ける。


 ニャ:「椅子が無いのは不便だなそのうち仕入れるか。ケーテそこに座って。」


 彼女は指定したベットの縁に素直に座り靴を脱ぐ、これもぼろぼろだ後でこの世界風の靴を出しておこう。

 掛けてあったポーチからオリーブオイルと櫛を取りだし彼女の横に座る。

 一瞬体がこわばったがすぐに力が抜けた。


 ケ:「私なんにも知らないよ?」


 ニャ:「順に覚えてもらうよ最初は髪の手入れから櫛とこの瓶はあげよう。櫛は朝と夜、オリーブオイルは週に一度頭を洗う前に少量で頭から揉むように塗ること、あとは極々少量を髪を洗った後、夜櫛をいれる時に使うと良い。最初に髪の毛を解すからちょっと痛むかもしれないけど我慢してね。」


 はい、としおらしく頷いたのを確認し少なめのオリーブオイルを伸ばし塗り込むように少しづつ丁寧にほぐしていく。


 ケ:「何で私にこんなにしてくれるんですか?」


 ニャ:「ティンと来たから。」


 ケ:「真面目に答えて下さい。」


 ニャ:「半分は責任を感じてるから?」


 ケ:「もう半分は?」


 ニャ:「見とれたっていっただろ?一目惚れだよ。手元にずっと置いておきたくなった。」


 ケ:「そんな、あり得…せ…。じゃあその前は?普通はスラムの人間をお金を支払ってまでお風呂に入れる事が考えられません。」


 ニャ:「最初はイタズラ小僧にお灸を据えるだけのつもりだった。女の子だと分かった時も変わらない。ただ切った啖呵に納得して、興味をもった。紫紺の瞳を覗き込んだときにもう惚れてたのかもしれないな。」


 大分時間はかかったけど最初は手櫛すら通らない状態だった髪だが今は櫛で梳かしても抵抗がない。

 最初の状態だけだと癖毛かパーマだと思っていたが予想に反して綺麗なストレート、今は艶も出て艶かしい。

 時間が掛かりすぎて櫛をいれて櫛に抵抗がなくなった辺りからうつらうつらと船を漕ぎ始めてしまった。

 櫛とオリーブオイルの瓶をテーブルに置き、ベットの縁に座ったまま半分寝ているケーテを抱き上げベットに寝かせる。


 ケ:「んふぅ?ごめん寝てた好きにしてくれて良いよ。」


 ニャ:「今日は、そのまま寝なさい。ちゃんと起きてるときに相手をして下さい。」


 ケ:「ごめんなさい。」


 艶の出た頭を撫でると直ぐに寝息をたて寝入ってしまった。

 自分はどこに寝ようか撫でながら悩んでいるとレーダーに青マーカーが映り部屋の前で立ち止まりドアがノックされた。

 返事をして装備をリセットしドアを開ける。

 

 ニャ:「今晩は、遅くに何の用かな?」


 ミ:「戦闘技能持ちのギルド員に緊急召集がかかりました。直ぐに仕度をお願いします。」


 ニャ:「夜這いだったら大歓迎なんですけどね。お勤めですか、分かりました此処だと迷惑になりますので下で概要を聞きましょう。直ぐに行けます。」


 ミ:「ピヨ太さんにも声をかけますので下でお待ちください。」


 部屋に戻り鍵とパンをバスケットごと持って外から鍵を掛け部屋の中に鍵を扉の下から蹴り込む。

 下へ降りていくと女将さんが起きていた。


 女将:「こんな遅くに何があったんだい?」


 ニャ:「ギルドの召集とだけしかまだ聞いてないです。バスケットありがとうございます。」


 バスケットに残っていたパン1個半を半分のものは胃袋に納め丸々一個は手に持って空になったバスケットを女将さんに返す。

 そうこうしてる内に大欠伸をしているピヨ太とミリアリアさんが降りてきた。


 ニャ:「ミリアリアさん何がありました?」


 ミ:「ここから1週間程行ったところに在る町の近くで大きなゴブリンの群れが確認されました。キング種は確認されていませんが規模が規模なので存在の可能性は濃厚です。移動に往復2週間、現地での掃討作戦は2週間を予定しています。食事、装備のメンテナンス等はギルドが持ちます。またランクに応じて支度金がある程度出ます、出発前に受付で受け取ってください。出発は準備ができた方から順に出発となり先発隊は1時間後です遅くとも3時間後までにギルドへ来てください。あと拘束期間が長く危険度が高いので宿等の引き上げと遺書ないし挨拶回りを推奨します。作戦参加への拒否権はありません。」


 ニャ&ピ:「了解です。」


 ミ:「他のところを回らないといけないのでこれで失礼します。」


 ニャ:「ミリアリアさん護衛は?後どのくらいかかる?」


 ミ:「今そんな余裕はありません。後二つで一度ギルドに戻ります。」


 ニャ:「ピヨ太部屋の手続きはしておくミリアリアさんについていけ。1時間後の便で合流。もしできなければ先にいく現地で会おう。低ランクの護衛で申し訳ない。」

 

 ピ:「ラジャー、ミリアリアさんお供します。」


 ミ:「感謝します。」

 

 本当に切羽詰まっているのだろう。

 早足で宿を出ていく二人を見送りピヨ太の部屋の引き払い手続きをして俺の部屋は一月延長をする。


 女将:「ピヨ太君の方が銀貨9枚の返金。あんたの方は泊まるのは、あの娘だけだね?大銀貨7枚で良いよあるかい?」


 ニャ:「大丈夫です。後それと伝言とこれをお願いします。一月先までの先約のむねと代金、他はプレゼントです。本来の用途以外に使わないよう立ち回ること必要なら使うことを躊躇うなとお願いします」


女将に大銀貨7枚を支払い、ケーテへ伝言共に荷物を預ける。

 金貨1枚と革で補強した異世界風の紐で相当サイズ調節のできる布の靴と先ほど雑貨屋で購入したペティナイフにオリーブオイルを3本。


 女将:「ぁぁ、伝えとく、伝えとくけどあんたナイフを女に贈る意味は知ってるかい?」


 ニャ:「いえ、知りません。」


 女将:「全くホントに、意味はプロポーズだよ。でどうするの?」


 頭を押さえ天を仰ぐ。おーまいごとごっとクソビッチ。


 ニャ:「すでに預けました、もう彼女のものです撤回はしません、これが答えです。彼女には知らなかったと伝えてください。はぁ、帰って来ないといけませんね。ギルドで就労支援をお願いしておくので、顔を出すようにも伝えてください。それではよろしくお願いいたします。」


 女将:「体に気を付けるんだよ。」


 ニャ:「はい、いってきます。」


 持ち逃げされる可能性もあるがそれはそれで構わないさ、観る眼がなかったって帰ってきたときに落ち込むだけ。

 取り合えず生きて帰らないとな。

 パンを口に放り込み、風が強く雲があるのか星も月も見えない暗闇のなかレーダーを頼りに、宿を後にしギルドへと向かう。

 

ニャンキチのヘタレめさすが俺の子。


可愛い子書いてるのは楽しいね直ぐに書けちゃう。


ニャンキチの所持金は千の単位切り捨てで表向きのゼロです


銅貨まで入れて8500円くらいでしょうか。


ゲーム内マネーまでいれると24億程になります。


コイツは生活費を決めて余剰は使いきっちゃう派


ピヨ太は物欲がもっと無い上、腕も良いのでさらにお金を持ってます。


女性が絡んだとしても散財することはないでしょう。


ニャ:ヤツは異性より戦闘を好む冷静な狂戦士


ピ:生活も戦闘も楽しそうに生きる狂戦士

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ