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お風呂と拾い物、あと残金

日本だと完全(お巡りさん)アウト(アイツ)です。

海外だとセーフな所も有るようです。


この世界は感情(モラルとか)面はともかく当然セーフです。


正確には違いますがロリコンがダメな方はお帰りください。



 宿に戻り女将さんから部屋の鍵を貰う。

 汗を流したいと思い公衆浴場はないか聞いてみる。

 ギルドと反対方向に在ると言う、何でも数代前の勇者が導入したそうだ、たぶんそいつも日本人。

 これで技術チートの目はほとんど消えた、農家だったけど現代技術の上になり立っていたし、資料を見ながら計算をしていたから改革も無理。

 そのうち戦闘に飽きたら畑でも持とうかね。

 すぐにもスローライフ出きるだけの資金も有るけど出所不明の通貨を大量に流して世界恐慌の引き金引きたくないし全うに稼いでから考えよう。

 

 ピ:「風呂行こう!」


 ニャ:「そだな。女将さんそんなわけでまた出掛けます。」


 女将:「最近物騒だから気を付けていきなさい。」


 ニャ:「はい、行ってきます。」


 ピ:「行ってきます。」


 風呂に行く途中小振りのバックを出してタオルと何枚か召喚して準備完了。

 銭湯に入ると昭和の薫りのする店舗に驚きとある種の安心感を感じつつ受付のおばあちゃんに声を掛ける。


 ニャ:「二人お願いします。銭湯の利用自体初めてなので説明をお願いします。」


 おばば:「その年で珍しいね。料金は大銅貨3枚桶とタオル付き、石鹸は別料金大銅貨2枚だよ。湯船には体を流してから入ること、蛇口は使い終わったらしっかり閉めること、タオルを湯船に浸けるのもダメだよ。古い店だから道具は丁寧に扱っておくれ。」


 ニャ:「はい、ありがとうございます。」


 銀貨を渡し、タオルが2枚入った桶と石鹸の欠片をそれぞれ受け取って男用脱衣場に入る。


 ピ:「まんま、日本の銭湯だな。」


 ニャ:「気が楽でいいじゃないか。」


 装備をリボルバーに変更し一度リセットして服を脱ぐ。

 銃をタオルに挟み湯殿に向かう。


 ピ:「それ持ってくの?」


 ニャ:「一応な」


 湯殿には何人か先客が居たが気にならない程度に広く、富士の絵が無いだけでまさに銭湯であり、水道も付いていてお湯とお水で調整するタイプだった。

 体を洗い桶に銃とタオルをいれ手の届く湯船の縁におき湯に浸かる。


 ニャ:「はぁ、生き返るわ。」


 ピ:「風呂入った時のテンプレは共通だな。」


 脱衣場で装備をp340に戻しリセットして着替える。

 風呂上がりに定番の牛乳とかフルーツジュースとかがなく水だけでちょっとガッカリした。


 銭湯から宿に戻る途中、中立マーカーからレッドマーカーに変わったのがひとつ寄ってきたがすれ違い様に足を掛け転ばせる。


 ニャ:「ぁぁすまんな小僧怪我はないか?」


 転がした小僧に悪びれもなく手を差し出す。

 差し出した手はにべもなく払われてしまった。


 小僧:「大丈夫だよ、それに私は女だ!」


 声変わり前としても少し高い声、長めのくすんだ髪の毛と襤褸を纏っていて体型が分かりにくいが女の子としてみれば見えなくもない、年齢は成人前後?


 ニャ:「ならこんなこと(スリ行為)してるより稼ぎの良い仕事がありそうだけどな?」


 少女(小僧改め):「はんっ、こんななりの小娘を欲しがるヤツは金なんか持ってないかむしり盗ろうとする悪党だけだよ。それともなにかい、あんたが買ってくれるとでも言うのかい?」


 んー年齢的には許容範囲?法的にはどうなんだろう?少女の顎を軽く掴み、顔を覗き込み確認する。

 瞳は黒に近い青系の紫、顔を右に左に振って確認している間もこちらの顔から目を離さない。

 垢と土汚れで煤けており、擦り傷等も見られるが大きな傷はなく、顔立ちもよい。

 髪は煤けていてもとの色がほとんどわからないが灰色であろう?


 ニャ:「磨けばほどほどには成るんじゃないか?ホレこれで風呂に入って全身くまなく頭も洗ってこい、服もそのままだとアレだな、コイツをその下に着ろ。」


 銀貨を渡し、さらにFGWから服を見繕って召喚し渡す。よし消えない、衣服は中立でも渡して良いと。


 少女:「私が持ち逃げするかもしれないよ?」


 ニャ:「持ち逃げするヤツはそんなこと言わない。それじゃ風呂には入れたいから銭湯までは引きずってこうかな?じゃそういうことで。」


 ピ:「ロリコンめ、先に帰ってるわ。」


 理解のアル奴で嬉しいわー。少女の空いている左手を取り銭湯まで戻る先程より少し人が増えているが気にせず、おばあさんに少女への説明をお願いする。


 ニャ:「壊すなよ、奴隷ルートまっしぐらだぞ。」


 説明が終わったところで冗談混じりで言うとびくりと硬直する。


 おばば:「悪い人だねぇ、お嬢ちゃん請求はあの小僧に回すから心配しないで入りなさい。小僧、宿と名前かお嬢ちゃんが出てくるまでそこにいな。」


 ニャ:「イエスマム。ここに居るわ、バーさん石鹸これで多目に頼む。」


 バーさんに銀貨を1枚渡し、入浴セットを受け取った彼女にポーチからほぼ酢になってる安酒の瓶を召喚し渡す。


 ニャ:「髪を洗ったらこれをお湯で薄めてもう一度洗え。」


 言うだけいって待合所の入り口から一番離れた席に座り込み、彼女を見送る。

 手持ち無沙汰なのでFGWを開き衣服の欄を上から順に観ていく。

 さっき渡したのは上は男物の肌着白と灰色のシャツ、下は紐タイプのトランクスと男物の黒い布ズボン。

 彼女の身長が150センチほどだったので一覧に在る裾の長いシャツでも超ミニスカートのワンピースになりそうだったので却下して紐式のズボンの短い物にした。

 この世界は染色が高いのか、生なり、灰色、焦げ茶色、墨色が多い。

 ギルド職員のカラーバリエーションはイレギュラー。

 目立つ色(目と同じ色)の服を持たせたら襲われるのは目に見えているので地味な色にした。

 それでも目立つだろうからなぁマントも持たせるべきか襤褸の服を洗って被せるか。

 時間があれば古着屋ってのが一番良いんだろうがなそこは今日はもう無理だな。


 人が途切れたときにバーさんに問う。


 ニャ:「さっきは冗談で言ったんだが、奴隷システムってのはあるのか?」


 おばば:「そりゃあるよ金だったり犯罪だったり若しくは運悪く堕ちて最後に行き着くのが奴隷さ、奴隷を知らないってあんたどこの者だい?」


 ニャ:「遠い遠い平和すぎて何で生きてるのか分からなくなる国さ。もう帰れないみたいだけどな。」


 おばば:「死にたくないから生きてるのさ。そんな国があればいってみたいね。」


 ニャ:「生まれ変わったら行けるかもな。」


 おばば:「それじゃ当分先だね。」


 ニャ:「違いない。」


 客の切れ目が終わりどっと人が増える。日暮れ寸前は混雑するのな、覚えておこう。

 ハロウィン装備の骸骨がつけていたマントが良い味を出していたのを見つけ召喚する、茶色で裾はボロボロ、よく使い込んだ雰囲気も出ている。

 まぁ良いだろう、それでも流石はゲーム装備、防刃と最低レベルの防弾機能付き。

 日は落ちたがまだ出てくる気配はない。

 ふと思いだしステータスを開く。


 ニャンキチ

 突撃兵Lv4

 HP400/400

 MP250/400

 スキル

 FGWLv-


 案外上がらないもんだな雑魚相手にむしろ上がった方か?

 MPはレベルアップで回復しないのか?筋力やなんかに恩恵が感じられない。どう言うことだ?

 

 「お待たせしました。何をしているんですか?もう真っ暗ですよ、早くいきましょう?」


 ん?ふわっ!?誰だコイツ、いや襤褸を抱えてるしサイズの合わない服は見覚えがあるがこの変わり様はすごい。

 肌は白磁、灰色だと思った髪は絡みが上手くとれないのかボサボサだが、くすみが取れた今はダストシルバーって言うのか?瞳の色が良く映える。顔立ちも良いと思ったが凛々しくとても美人になった。


 ニャ:「ん、いや予想以上に美人で誰かわからなかった。んー髪は…まだやってる植物油扱ってる店を知ってるかな?」


 少女:「え、いや、そんなお世辞はいいですよ。そのお店は知っています。早くしないと閉まっちゃいますよ。」


 ニャ:「それじゃバーさんまたくるよ。」


 おばば:「まいどおおきに。」


 日が暮れてそんなに時間がたったわけではないが足下が怪しい位に暗く気温も大分下がってきた。


 ニャ:「釣瓶落としとは良く言ったもんだ、そのままだと冷えるからコイツを羽織ってろ。」


 少女の回答も聞かず、半ば強引にハロウィンマントを羽織らせ店に案内しろと急かす。

 帰り道にちょうど遅くまでやっている雑貨屋がありソコで扱っているそうだ。

 入ってみるとまさに雑貨、日用品から刀剣類まで置いてある。

 

 「店主のドルドロイです。何をお求めでしょうか?」


 ニャ:「油を、木の実から採った油はないか?若しくは種から抽出したものでも良い。」


 ド:「ええ、いくつかあります。使用目的は何でしょうか?」


 ニャ:「食用と彼女の髪の手入れに。」


 ド:「豪気ですな、食用ですと菜の花の油とオリーブの油、手入れについては椿の油でしょうか?小瓶ひとつで順に銀貨5枚、大銀貨1枚、金貨1枚になります」 


 瓶の大きさは100ml程だろうかまぁ値段は…機械化していなければ妥当か。

 大銀貨1枚を渡す。


 ニャ:「オリーブをひとつ、椿はこの子が手入れのしかたを覚えたらだな。後は櫛をひとつ。」


 ド:「少しお待ちください。」


 待っている間何となく見回していると、一本のナイフが目に止まった。

 細身のペティナイフを少し厚くした形状で装飾はなし柄も細い木製ただしフルタング形式で金属パーツで目打ちをしてある。

 

 ニャ:「ちょっとこれを持ってみろ。」


 少女に腰からナイフを鞘ごと手渡すがやはり光の欠片となり腰に戻る。

 手にもったものが消えパニックになったのか涙目で見上げて来た彼女に問題ないと腰を指す。


 ド:「お待たせしました、どうなさいました?」


 ニャ:「暇だったから説明なしにスキルの実験台にしたら泣かれてしまった。店主あのナイフは幾らだい?」


 ド:「金貨1枚と言いたいですが何故か(・・・)売れ無いので鞘と櫛付きで半値で良いですよ。」


 ニャ:「貰おう。」


 金貨を渡し、お釣りをもらう。残金幾らだったかな?FGWにしまっちゃってるから本来の手持ちってどんなもんだ?金貨1.5枚位?まぁ良いや一般人程度の生活なら多少贅沢しても金欠にはならないだろう。

 品物は包装も無しに渡され、そのまま受け取る。小物はポーチにしまいナイフは腰に差し店を後にする。

 イベント音が1回鳴った店を出たあと確認するとオリーブオイルがポーションに追加されていた。


 ニャ:「遅くなった、行こうか。」


 暗くなった道を宿に向かって歩く。

 大分遅くなってしまった。

 有料なのは構わないが晩飯は出して貰えるのだろうか?

残金は金貨(十万)大銀貨(一万)8と銀貨()2枚程度の大銅貨です。


未成年者に手をだすと日本ではお巡りさんが当然出てくるのでお止めください。


ホントにコイツら好き勝手しやがる。名無しの少女は出てくる予定はなかった、どうしてこうなった。

彼女はほっとくとバットエンドしか見えないのでヒロインルート(神が介入しました)を進んでもらいます。

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