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3 「まずはステータスの確認だな」

「むう。ここは?」

 目が覚めるとそこは森(?) の中だった。


 とりあえず起き上がり周囲を見渡す。


「……分かる訳ないよな」

 当然見覚えが有るはずはない。


 きっとここが異世界『ノア』なのだろう。

 

「よし!まずはステータスの確認だな」

 気分を変えてまずは現状の確認からだ。


 心の中で「ステータス確認」と念じてみる。


====================

加藤 玲  Lv:1

年齢:18歳  性別:男 

職業:無職   称号:異世界人


【HP】 63/63

【MP】 20/20 


【STR】25

【VIT】21

【DEX】17

【AGI】20

【INT】17

【MND】14

【LUK】22


スキル     【スキルポイント 0】

カードファイター:Lv1(ユニークスキル)

====================


「ほう?やっぱレベルは1からか」

 何となくそんな気はしていたのだが、この年でレベル1というのは…。


「は?18歳?」

 ステータスの年齢が18になっている。

 何故か7歳若返っている。


「ふむ、考えられるのは、……1年の日数の差か?」

 地球の1年が365日、25年で9125日。

 ノアの1年が510日なら、18年で9180日。

 考察としては十分に有り得る誤差と言える。


 結論、

「まぁ、マルクトが何かおまけしてくれたんだろうな」

 そう考えるほうが妥当だろう。


 そんな事を思っていると、ステータス画面の端で『Log』が若干太字になっている事に気付いた。


 開いてみると

『ジルドの森に着いた』

『マルクトからの手紙を受け取った』

 という2つが有った。


 『ジルドの森』というのはこの森の事なのだろう。 


「手紙?受け取ったか?」

 周囲をよく確認してみると、あからさまに怪しい麻袋が木の枝に引っ掛かっていた。


 麻袋を枝から外し中を覗き込む。確かに手紙らしき物が有った。


 手紙を取り出し読む。

『玲君へ

 無事ノアに辿り着けたようだね。おめでとう。

 何も無しでのサバイバルはキツイだろうから、

 お役立ちアイテム10種をプレゼントしておきました。


 頑張って生き残るんだよ(笑)


 P.S ステータス画面の異常値は私からのサービスだよ』


「やっぱりか! ていうか、なんだよ(笑)て、笑えねぇよ!」

 手紙を地面に叩きつける。

 


「まぁ、お役立ちアイテム10種は助かるな」

 気持ちを切り替えてもう一度麻袋の中を確認する。

 10枚のカードが入っている。


 『水×10』『保存食×10』『回復薬×3』『ショートソード』『作業用ナイフ』『野営セット』『結界石×3』

 7種のアイテムカード


 『浄化クリーン』『癒しの手(ヒールハンド)』『火矢ファイヤーアロ(期間限定)』

 3種の魔法カード


 『水』のカードは表にビンに入った水の絵が描かれ、右上に『☆』と右下に『×10』とある。

 裏には説明文らしき物が書かれている。

『水 ☆☆【N】

 飲料として使える綺麗な水

 使用限定カード 』×10

 えらく簡潔な説明文だ。


 同じ様に他のカードも表は絵とランクを示す星と個数が、裏には説明文が書かれている。


『保存食 ☆☆【N】

 長期保存可能な食料

 使用限定カード 』×10


『下級回復薬 ☆☆☆【N】

 下級のHP回復薬

 使用限定カード

 品質 普通

 回復量 50 』×5


『ショートソード ☆☆☆☆【N】

 鉄製のショートソード

 使用限定カード

 品質 普通

 耐久値 300/300 』


『作業用ナイフ ☆☆☆【N】

 戦闘にも使用可能な大型ナイフ

 使用限定カード

 品質 普通

 耐久値 100/100 』


『野営セット ☆☆☆☆☆【NN】

 野営に必要な物一式

 使用限定カード 』


『結界石 ☆☆☆☆☆☆☆【R】

 周囲一定距離に結界を展開(使い捨て)

 使用限定カード

 結界強度 中

 効果時間 10時間(途中解除可)』×3


 どれも説明文は簡潔だ。野営セットに関しては説明にもなってない。


 ただ、ランク(レア)の『結界石』が3個というのは、ありがたい事なのだが、それほど危険な場所だという事なのかが不安だ。


 魔法カードも確かめてみる。


『浄化 ☆☆☆【N】

 生活系、基礎魔術『浄化クリーン』が使用出来る

 共用カード

 効果 対象に付着している雑菌を浄化する

 使用MP1 』


『癒しの手 ☆☆☆☆☆【NN】

 回復系、下級魔術『癒しの手(ヒールハンド)』が使用出来る

 共用カード

 効果 最大HPの15%~20%を回復

 使用MP8 』


『火矢(期間限定カード) ☆☆☆☆☆☆☆【R】

 異世界転移直後のサービス期間限定

 火炎系、下級魔術『火矢ファイヤーアロー』が使用出来る。

 使用限定カード

 使用回数 5回/日 残り:5回/5回

 期限 10日間 残り:10日/10日 』


「初心者優遇特典かよ!」

 ありがたいと言えばありがたいので、良しとする。


 ただ、初心者優遇措置が無いとヤバイのだとしたら…。


「……いやいやいや、ナイナイ。そんな筈は無い。大丈夫だ」

 根拠は無いが、自身にそう言い聞かせる。


 だが念のために、結界石はいつでも使えるようにアイテム化しておこう。


 アイテム化は簡単だ。

 カードを持って「アイテム化」と念じれば良い。

「アイテム具現化『結界石』!」

 イメージしやすいように声に出してみた。

 拳大の石が3つ現れた。


「おお!」

 実に簡単だ。


 今度は逆にカード化を試してみる。

 2つの結界石を手に乗せ「カード化」と今度は声に出さずに念じる。

 結界石が無くなり、一枚のカードが現れる。

 『結界石×2』だ


 よし、なら今度は魔法だ。

 今、持っているのは『浄化クリーン』『癒しの手(ヒールハンド)』『火矢ファイヤーアロ』の3種。『火矢ファイヤーアロ』は使用限定なので装備出来るのは2種類。


 ステータス画面の『装備』を開いてみる。

====================

【頭部】

【体】異世界の衣 

【腕】

【右手】

【左手】

【足】

【装飾品】


【カード】『  』『  』

     『  』『  』

     『  』


====================


 どうやらカードは5枚装備出来るらしい。

 現状で装備出来るのは『浄化クリーン』『癒しの手(ヒールハンド)』だけだ。

 スロットは開いているのだから両方とも装備してしまっても構わないのだが、とりあえずは保留だ。

 今後良いカードが出て外さなければならない可能性も有る。


 今すぐ『浄化クリーン』や『癒しの手(ヒールハンド)』を連発する必要性は無い。

 なら手元に残しておいて、必要になったら装備する方向で行こう。


 次は、お待ちかねのドローだ。

 やはりカードゲームで一番ワクワクするのはカードパックの封を切る瞬間だろう。

 まぁ、一番ガッカリするのがその直後だったりするのだが。


 そういえば、マルクトが「最初のドローは【トリプルドロー】にすると良い」とか言ってたな?

 どういう意味なんだろう?


「フム、情報が何も無いんだ、考えても仕方ないか。」

 判断する為の根拠となる物が何も無い以上は、行動して情報を集めるしかない。


 マルクトが嘘を言う理由も無さそうだし、『お役立ち10種』にしても結局は有利になるように動いてくれている様だし、信用して良いだろう。


 マルクとの言葉を信用し【トリプルドロー】を選択する。

「トリプルドロー!」

 やはりコレも声に出す必要は無いのだが、気分の問題で、やはり掛け声は必要だろう。


 瞬間、

『メモリアルドローが発動しました』

 何処からとも無く声が聞こえた。


「メモリアルドロー?」

 初めて聞く単語に動きが止まる。


 ステータス画面のログを確認すると

『トリプルドローを行った。

 メモリアルドロー【1st】が発動した』

 やはり見慣れない言葉が在った。先程のはシステムの案内音声か?


 『メモリアルドロー』に注目していると、その横に?マークが出た。

 どうやらこれがヘルプ機能か?

 ?マークに意識を集中させると、説明文らしき物が出てきた。


『メモリアルドロー:

 規定回数のドロー時に自動的に発動するボーナスドロー。

 【1st】取得カードのレアリティがR以上となる』


「ぬお!? R以上だと?」

 確かR以上が出る確率は10%だった筈だ。

 3枚連続でR以上が出る確率は1000分の1だ。


 ついでにトリプルドローの説明も見ておく。


『トリプルドロー:

 3枚同時に取得出来る。クールタイム40時間。


「は?クールタイム40時間?」

 確かマルクトは「ノーマルドローで30000秒」て言ってなかったか?

 30000秒=8時間20分だ。ならその3倍は25時間だ。

 普通はまとめ買いは若干のサービスが付いたりするものだ。

 俺はてっきり20時間ぐらいになると予想していた。


「まさか、減るどころか増えるとは…」

 騙された。


 そう思っていたのだが、説明文には続きが有った。

『トリプルドロー:

 3枚同時に取得出来る。クールタイム40時間。

 取得カードのレアリティは重複しない』


「ん?『レアリティは重複しない』!?」

 その一文に俺はたった今取得したカードを急いで確認する。


 取得した3枚は

『万能薬【R】』『不死鳥の首飾り【SR】』『建雷命【EX】』

 だった。


「EX!初回でいきなり!?」

 いきなり手に入った最高位のカード。


「そうか、だからクールタイムが増えるのか」

 つまりはこういう事だ。

 トリプルドローはレアリティーが重複しない=最低でもRカードが手に入る。

 通常ではR以上のレアリティーのカードが手に入る確率は10%だ。

 確率上ではR以上のカードを手に入れようと思ったら80時間以上のクールタイムを覚悟しなければならない。

 だが、トリプルドローなら40時間でRカードが手に入る。おまけに2枚カードが付いて。

 考え方によればお得だろう。


「枚数が欲しければノーマルドローで高ランクが欲しければトリプルドローか。ならダブルドローは?」

 トリプルドローが高ランク取得に特化したドローの様だし、もしかするとダブルドローにも何か得点的なものが有るのかもしれない。


「次回はダブルドローだな」

 次の予定は決まった。もちろんメモリアルドローはトリプルだ。

 次回のメモリアルドローは10回目だろうか?


 そんな考え事をしていた為、周囲への警戒心は無かった。

 ガサ!っと言う草木を分ける音が近くの茂みから聞こえ、慌てて振り返る。


「ッ!?」

 玲の目に最初に入ったのは血に濡れた剣だった。

現状で主人公は激弱です。

一般的な18歳、普通人でレベル的には5~7程度です。


サラリと出てきたEXカードの解説等は後ほどで。

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