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Flashback - 18/05/2047 - / 転換期 - 2047/05/18 - / Sanatorium - 18/05/2047 - √A『見間違いと思うことにした』
私は見間違えだと思うことにした。そもそもとして、彼女がこの場に文化祭であろうと来るはずがない。彼女は小学生。移動手段だって限られる。きっと過去の記憶を悪夢として思い出したから似たような人物を見て間違えただけだろう。何せ、似たような人物は世界に3人いるらしいから無理もない。
「赤井さん……どうかしたの?」
「……いえ、なんでもないわ」
私は顔を洗ってメイド服に着替える。
「いらっしゃいませ、ご主人様!」
私は笑顔でそういう。そう、これは文化祭。血の悲劇など起こりうるはずなどないのだから。そうして、いつの間にか出来ていた手の咬まれたような傷跡を気にせず接客を続けるのであった。
Bad end
指を鳴らす。この世界は間違えた。やり直す。最善の未来に向けてもう一度、別の選択へ。
あ~死んでしまうとは情けない。この物語にそんなトラウマの敵が居ないなんて都合のいい展開あるわけないじゃないですか。直前の選択肢を選びなおしてもう一度………………。