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特別エピソード『自身を薪として焼べ続ける反英雄』- XXXX/01/01 -

あけましておめでとうございます!


いやぁ…………もう2026年ですか。早いですね。クリスマス同様にこの人達です。またかって思った方…………ちゃんと伏線ありますよ? 本編じゃないけどね。

XXXX/01/01


「あっけましておめでとー!!」


 またか。目の前の人物はポチ袋を私に手渡してくる。


「はい、お年玉。じゃあ、無駄遣いしないように私が保管しておくからね」

「アンタは私のオカンか!?」


 全く、彼と居ると調子が狂う。


「新年早々仕事なんてツイてないな。仕事漬けで楽しいのか?」

「アンタに言われたくないね」


 彼はまだ若干熱を帯びている銃を机の上に置くといつものカウンターへと向かう。


「せっかくの元日だぜ? 年賀状確認や親しい仲間同士の会食とかどうよ? 味覚はイカレたけどおせち料理の作り方は覚えていてね。そこそこいい出来だと思うんだ」


 年賀状なんてココに来るのだろうかという疑問はおいておいて彼が作る料理は初めてだ。今までふるまわれたのはカクテルだけだから興味が湧いてきた。


「おっ!? ノリ気だな! じゃあ、さっそく準備しよう。はい、キミの分の重箱とお屠蘇。いやぁ、これが無いと一年が始まんないよな!」


 そうだろうか? そんな面倒な料理を作らなくてもレトルトで十分な気もするが……。


「分かってないようだな。こういうのはノリが一番なんだよ。もちろん、伝統や風習を守ることは大切だ。でも、せっかく一年に一度しかやることができない風習なんだ。やることに価値があるんだよ」


 教育者に向いていそうなセリフだ。






「さぁ、せっかくだし本編に出ている登場人物の整理をしようか」


 最後に残った伊達巻きを食べ終えた彼が新年にやるべき企画ではないものを提案してきた。キャラが多くなってきた今、解説は確かに必要だろう。


「まず、赤井ゆの。言わずもがなの主人公。『逆転』の能力の持ち主で物語開始時点では『時間干渉』だと認識していたな」

「容姿はこの物語で信也以外出てこない黒髪短髪で全身黒づくめ。小さいこと(141cm,35kg)がコンプレックスなんだっけ?」

「それ本人の前で言うなよ? 一種の地獄を見ることになるからな」


 彼女の異常な身体能力は能力のおかげで本来は見た目通り……それ未満の力しか出せないらしい。ただし、何故かありとあらゆる拘束が自動的に無効化してしまう後天的な能力に依らない技術があるだっけ?


「そして高階海斗………目の前の私。説明不要!」

「いや、どんな経緯で172の身長が140程度・青い髪が真っ白な髪に!?」

「それはこの物語に関わらないんだって。ともかく、『IF』の能力を持った人物である目的のために『下手したら』ゆの以上に世界線をやり直している。以上! 言葉はもう不要だ」


 ここに居る彼は断じてこの物語に関わらないスタンスのようだ。

 

「一応、この物語のヒロイン? 柚木なぎさ…………『座標指定』の能力のせいで命を狙われている少女。ゆのはこの柚木なぎさを救うのが目的だな。ヒロインっぽくないのはあくまでもゆのと私に物語の焦点が向いているからだね」


 そのうち、柚ナントカさんとか言われかねない。


「……………その分、彼女には厄ネタが多いがね。私がこうなったきっかけも彼女にあるし…………」


 ボソッと何か聞こえた気がする。


「数少ない変態と評されるキャラ・中村信也! 私の親友だね。黒髪、ゆのと一緒だな。バカなのか頭がいいのか分からないキャラだね。『氷結炎舞』…………この物語で唯一、厨二病っぽい能力名を持っているけどちゃんと強い。九条が攫われた時に柚木なぎさを守ったのは彼だしな。なんなら一人………足手纏いの彼女をかばって無傷で数人撃退しているし」


 足手纏いは余計では………?


「はい、ゆののお隣さんの九条かすみ。かなりお金持ちらしい。財閥令嬢だとか。能力は『翻訳』でそもそもとして話している言葉は日本語ではない可能性も………?」


 パスワードも能力ですぐに分かってしまうそうで有名な2056桁のRSA暗号も鼻血を出さずとも見ただけで分かるとか。


「蒼木和子……私の協力者。能力は『解析』。………………うん。まぁ、きっと今の姿を見たら笑って励ましてくれるんだろうな」


 ………………。


「村雨絵美。あの学校で試験的に入学した唯一の無能力者。あの学校の関係者全員が能力者であるのに嫉妬とか芽生えずただ人々の安寧を願える良心だね」


 看護師を目指して看護師、臨床検査・工学技士、理学・作業療法士など高校生なのにセプタプルライセンスの勉強をしているらしい。


「五十嵐清。ゆのの祖父で校長を務めている『治癒』の能力者。口調や顔は厳ついけど鉄道オタクで校長室は鉄道模型がたくさん飾っている」


 高階家から嫁を貰っているから高階家と赤井家とは親戚ってことになる。


「赤井秀樹と赤井麟。ゆのの両親で元MI6。他界しているが能力は『重力操作』・『花鳥風月』だった」


 赤井麟の旧姓は五十嵐だった。つまり赤井家は父方の苗字。


「石越明子と緋山みなみ。二人ともMI6で一人は自身の認識を自在に変えられる能力らしい。もう一人はゆのやなぎさと同じ数少ないLEVEL9の『破壊』の能力者」


 みなみは手袋をしないと空気中の酸素結合など元素単位で破壊してしまうのが悩みらしい。最強のポテンシャルは彼女がぶっちぎり。


「0。その名の通り能力の『0』と粗暴・白髪の青年だということ以外一切不明な人物。物語ではブラックジャックと密約を結んでいるとのこと」


 見た目的に近いが彼と目の前の高階海斗とは一切関係無いらしい。


「山城深雪………学園一のアイドルを自称していた少女。能力は彼女の周囲の人たちとの絆の具現化。他界している」


 彼女が生き残るには人間関係を諦めるしかないらしい。


「ムハンマド=ザイヤード………復讐者である彼は自身を薪として目的にたどり着くために燃やし続けないといけない。あのときは思わなかったが結果として同じ道を私が辿るとはね…………。能力は『蟲喰操作』」


 本編ではまだ描写が無いけど一番のゆのの天敵の能力。彼女、蝶が大の苦手だからね。


「結城希………この世界線での初代女性内閣総理大臣。そして犯罪組織・ブラックジャックのボスでもある。組織の構成員の好き勝手な行動のやらかしでいつも手を焼いている。本物の『時間干渉』の能力者で赤井ゆのと同一人物かつ別存在」


 『逆転』の能力が彼女は数少ないながらも一応使える状態になっている。あと3回。そして本編の襲撃の大半がブラックジャックの構成員の好き勝手なやらかし。彼女が指示したのは現状は教室での狙撃のみ。


「武田信二と佐々木葵。組織のNO.2と3で警視総監と小学生だが能力は『生成』と『ゾンビ』と厄介な能力の持ち主」


 生成の能力は武田信二のポケットマネーから材料費が引かれる能力。乱用は資金がマイナスに…………。


「ジェームズ・モリス………別作品でゆのの世話を焼いている人物。『弾丸操作』の能力が無くても超精密長距離射撃が可能」


 能力いらなくない?


「レティシア・モリス…………『入れ替わり』の能力の持ち主で本編だと洗脳されていたせいでおかしくなっていた」


 肉体が破壊される前に能力を発動させると多重人格みたいな状態になる。こういう性質じゃなかったらお陀仏だったね。





「ざっとこんなもんだね。思い返してもお正月にやる内容ではないね」

「ならばなんでやった」


 私はため息をついてそう言う。


「だっていい区切りかなって……」

「その気持ちは分かるけど………まぁ、いいさ。君の目的にはその行動が必要だしね」

「…………ありがとう」


 高階海斗という人物は多大な代償を支払っている。成功するかもわからないその目的のためにあらゆるものを犠牲に。










































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































































 白く地平線の先まで何も無い場所を杖を突きながら歩み続ける。何もない空間に響くその音は次第に反響を生みはじめた。そう、正確には何もないように認識してしまうだけでちゃんと他にもあるのだ。


「ORPHEUS·DESCEND」


 私は真正面に現れたキーボードにその文字を打ち込む。無音の中に微かなタイプ音だけが響き渡る。やがて床下から自身と同じくらいの大きさのコフィンが現れる。


「…………………あけましておめでとう。ゆの」


 返事は無い。当たり前だ。彼女はこの時という概念が無い場所で幾多の歳月を植物状態で過ごしているのだから。


『本日のアカイユノ様の脳波信号…………変化無シ。191,561,942,608,236,107,294,793,378,084,303,638,130,997,321,548,169,211回目ノ蘇生術式失敗』


 生命維持装置の取り付けられたコンピューターは無慈悲にもそのように告げてくる。


「何度でも君を…………………」


 決して諦めない。どんな代償を支払ったとしてもゆのを救ってみせる。

果てしない白い世界を体験していただきありがとうございます。

まずは、お詫びを。すみませんでした。でも、言うとギミックの面白みに欠けるし……。

地道にスクロールしていただいた方は誠に申し訳ございません。横のスクロールバーのノブでテレポートした方………海斗も似たようなことしてます。


さて、白い世界を体験というものですがちゃんとこだわった空白になっています。(具体的には文字数)

縁起一応いいでしょ? ハッピーですよハッピー! 496や33550336は無理ですのでこの数字です。海斗の試行回数ももうすぐで十番目ですね。まぁ、彼にとってはそんな回数は誤差でしょう。

この海斗はこの作品での出番は終了(のハズ)です。次回作や別作品でなら会えるでしょう。


ちょっとした蛇足ですが、本作の一応とはいえラスボスの立場になってる結城希がラスボスっぽくないのは別存在とはいえゆのだからですね。彼女自身、天才的な『個人の』努力で状況を変化させるタイプですので他者と上手く関わるのは苦手ですし、大人数を表面上はまとめることができても本質的には全然まとめられません。そしてあくまで努力の人ですので努力してないものは上手くいきません。ラスボスにそんな一面があるのは…………………ちょっと語りすぎましたね。


新年早々面倒くさい文章を公開した私、そして作品たちをどうか今年も一年よろしくお願いいたします。

皆さんの一年がよりよいものになることを祈っております。


令和8年元日 竹中 昴

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