ソフィアの卒業式
今日の午後に急いで書いたので文字数少ないです。
2-2章は書ける人が少ないのでこの話だけかもしれないです。
あー、緊張する。
何で卒業式のスピーチが私に回ってきたんだろう。
絶対に私よりも適任な人がいる。
例えばソウヤ君とかアリナさん。
ソウヤ君は序列戦に出ているという噂があるから断ったのかもしれないけどアリナさんは何でだろう?ソウヤ君とアリナさんは付き合っているという噂があるからソウヤ君の付き添いかも。
アリナさんが出てくれていたら会場は大盛り上がりでいい卒業式になっただろうに、私だとみんなにがっかりされるよ。
舞台袖から会場を見るとかなりの人数がいる。
はー、緊張するよー。
みんな私のスピーチの時だけ寝ていてくれないかな。
ん⁉何でアリナさんがいるの?ならソウヤ君もいるのでは?
ソウヤ君の席には誰も座っていなかったから休みなのかも。
アリナさんが居るならアリナさんがスピーチしてくれればいいのに、何で断ったんだろう?こういうのを断るイメージはないんだけどな。
私は大きく深呼吸をしてスピーチの内容を読み直す。
万が一にもミスがあったらどうしようという不安が急激に襲ってきたから、何としてでも間違いがない事を確認して自信をつけたい。
私は舞台袖で原稿を広げたけど暗くてよく見えない。
会場にいる人から私が見えないように私がいる場所は少し暗くされているのが仇となった。
私は諦めて原稿をしまって司会の声を聞くともう私の番がかなり近づいてきている。
うー、緊張が増している。
自分の心臓の鼓動が聞こえてきた。
今から逃げ出してもいいかな?どうせもう卒業するんだから何かを言われる事もないだろうし逃げ出そうかな。
私は会場を見渡して逃げるルートの確認をするが、一階を通ると目立って仕方ないだろうから二階の道を探す。
近くに二階に上がる道はあるし、ルートも問題ない。
けどソウヤ君がいる。
知り合いに逃げられるところを見るのは気まずい。
今後会えるかは分からないけど、ソウヤ君がいるなら逃げるわけにはいかない。
覚悟を決めなきゃ。
私は大きく深呼吸をする。
私よりも適任な人は絶対にいるけど、任されて引き受けたんだから仕方ない。
どんなスピーチをしても卒業式さえ終えれば全部終わる。
ここで失敗しても問題ない。
私は心の中で繰り返し呟いて自分を洗脳しようと頑張るけど、やっぱり緊張する。
「続きまして三組ソフィアさんのスピーチです」
私はステージの中央に向かって歩き始める。
私はスピーチをする場所に立って、目を瞑り大きく深呼吸をする。
周りは気にせずに読むことだけに集中しよう。
ここが最後の晴れ舞台になるかもしれないし、しっかりやり遂げなきゃ。
私は目を開けて口を開く。