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ポチと

ポチと②(海膨渦)

作者: まえとら

私は愛犬ポチとカヌーで日本沿岸一周の旅を続けていた。


ちょっと休憩するとしようか。おや?

海中洞窟への入り口のような穴が視界に入った私はランタンに灯りを燈し艇を洞穴の中へ進めた。


狭い入口を抜けると開けた空間が広がり私とポチはおりた。ランタンの光を反射する鍾乳石。祠のようなものがある。六角形に配置されている石。三段に積み上げられた石が中央に置かれている。


ポチは鼻で積まれた石を崩してしまった。


海面が揺れ突然盛り上がり妖怪海坊主のような黒い渦が現れた。ひっ!

私は腰をぬかし開いた目と口が塞がらない。あわわあ・・・

ポチが渦にむかって何か吠えている。


石を元に戻せばいいのではないのか。


背後でポチの声が消えた。振り返るとポチは渦にのまれていた。私は涙と鼻水を垂らしながら必死に石を積み上げた。目を閉じ神にもすがる思いで再び振り返ると、渦は消えていた。デッキに濡れたポチが座っていた。

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