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Ⅱ.第6話 レスト

 

 彼女から全く連絡がない。


 こうも会えない時間が長くなると、この間のアレとかソレがまずかったのか、とか、彼女のあの顔、あの行動はどういう意味だったのか、とかいろいろと考えすぎてしまう。


 分かってる。

 考えて答えが出るような問題ではないってことくらい。

 でも、考えてしまう。


 なんで、俺はこんなに必死なんだ?

 ちょっと特別とか言われたからって、舞い上がってるのか?

 でも、確かに、彼女のくちび……


 ダメだダメだ。

 やめよう。


 レストは、考えるのをやめた。

 そうだ。

 会いに行けばいい。

 彼女の住む場所は分かってるのだから。


 急に押しかけた理由を聞かれたら、依頼の話が気になったとか言えばいい。

 (ターゲット)のいる場所でする話でもないが……

 口実なのだから、別にいい。


 彼女は驚くだろうか。

 いや、俺の真意を測ろうと、ただじっと見つめるかもしれない。


 冥界までの道中は楽しい旅になりそうだ。

 自分の単純さ加減に苦笑しながら、俺は机の上に地図を広げた。


 近道は……ピンクホテル……の街、か。いや、別に構わない。

 顔を(しか)めることはしなかった。


「ギア、いるか〜?」

 すぐに返事があった。


 自分の声とは思えないほど、明朗な声。

 悩んでいたのが嘘のように、清新な気分だった。






ありがとうございます!

次回から最終章になります。

どうぞよろしくお願いいたします。

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