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詩集「ニコラ」  作者: 維酉
重い
7/20

わかさ

嵐が過ぎた海の藻屑になって

哀しみにしらばっくれるような

こころない夕立の銃弾に佇むきみ

それがわかさなら

仕方ないから手を叩くよ


自己中心的な地球と

それを取り巻く大気のながれに

抗いたくて抗いたくて どうしようもないんだ

血の流れる音に

耳をふさぐことは正義かもしれないが

それがきみのわかさなら

夕立に吠える

その姿

こそが美しい


哀しみは潰えず

いまだ桜の樹には血が殘る

きみのそばを疾る一瞬の風に

まだ鉄のにおいもある


鋭い感情を信じられないほど実直にうたえ。


この世界にふさわしい

惨憺たる激情の連鎖までも

きみのわかさには届かない

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