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詩集「ニコラ」  作者: 維酉
重い
4/20

とんとん

都会のきみが

恋しくなるときもあるかな

人間は

形而上学的な生物

哀しみの本質も

よろこびの根っこも

ネオンの混ざった夜の空気も

信号待ちの群衆も

みんな同じようにあって

同じように見てる


拍子抜けするくらいに透き通っていた夜が

いつのまにか手をすり抜ける

きみが手招きする

濡れた手を振り回しながら

この都を駆け抜ける


てめーの哀しみはてめーで片付けろって

何度目のくちづけだよ


雑踏という名の音楽

間奏はない


とめどなく過ぎていって

歴史の奔流のたった一瞬だけの恋が

とんとんと肩を叩くなら

もっと鳴らしなよ

街のど真ん中でやかましく

靴音を高く

愛しさなんて忘れちまうくらいにさ

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