表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集「ニコラ」  作者: 維酉
グラッド
20/20

ゆがみ

記憶はすぐに霧散する

きっとあたしたちの秘密は

公然の記憶となって消滅する

だれにも知られないのに


すき

ということばを

きらい

なんてねじ曲げた

そうやって守る自分自身に

たいした価値もないけど

すき

ということばが

きらい

になってしまったほうが

目を瞑ったまま

生きていけそうな気がする


きみを見つめなくてはいけない

すこしずつ 重いまぶたを持ち上げて

きみを見つめようとしている


秘密を生み出した

あたしたちの歪みは

ちょうどいま朝を迎えたこの温度のこと

秘密を産んでいくさりげない恋が

いずれ公然となり

霧散する


その先の歪みは

まだ期待といい表せるような気がする

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ