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詩集「ニコラ」  作者: 維酉
重い
2/20

蝉の詩

蛍光灯が

チカチカと光り

若干の痛みがあり

網膜に焼き付いてしまう

その焼き付いた残像の不確かさが

宇宙の深淵に似ている気がして

やがてそれが消えるまで

いつ眠ったものかと悩んでいた


エアコンの電源が落ちる

一時間のタイマーが切れたの

カーテンの隙間から淡白な月光

美しさのベールに哀しみを隠すなら

それはそれでいい

構わない

ただ夜が寂しくなるだけ

錆びついてしまうだけだ……


……嵐の季節が過ぎ

乾いた夏の訪れ

蝉の声はまだ聞こえないか

土の底から湧いて出るような声は

まだ聞こえないか

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