表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集「ニコラ」  作者: 維酉
グラッド
18/20

グラッド

半端な街の片隅で

いつになく寂しくなったら

またここで ごはんを食べよう


波風立たない日々

ひけらかして

興が覚めた愛も

たぶんすべて

明日につながっている

あいまいな糸が

細くつながっている


糸をたぐる

細い糸をたしかに


この手のぬくもりが

その糸をたしからしくさせていく

ゆっくり ゆっくり

たしからしくなる


――きみはニコラによく似ていて

  その糸をたぐるとき

  すこしはにかんだように微笑う――


半端な街の雑踏が

きみを容赦なく飲み込んだときも

ここで待っている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ