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詩集「ニコラ」  作者: 維酉
グラッド
17/20

ついでに

「朝陽のついでに好きといえたら

 どれだけ美しいんだろう」


凍りついた日々のあたたかさは

どこにしまったのか

春を待つような侘しさと

責め立ててくるような哀しみが

ひしめいてやまない


「明日のついでに恋を知れたら

 どれだけやわらかいんだろう」


禍福転換のしようもない

昏いだけの日々

うまく生きてうまく死んで

それだけを考えている

あたしは人ではない


「あなたのついでに秋を見たら

 どれだけ騒がしいんだろう」


心が煩くて耳を塞いでも

きっと欲しい音もすっかり消えて

日々にはなにも残らないのだ

あどけないように苦しみを愛して

それだけで生きていける

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