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詩集「ニコラ」  作者: 維酉
グラッド
16/20

鼓動

廃れた音楽が

いまも心地よく耳にさわる

やわらかな絹のあたし

感慨を狂わせたリズム


いつのまにか

望むものより失いたくないものが

おおくなってしまって


時は必ずまわるように

歯止めをかけることは知らない


もうすこし

きみがわかればきみのことが

大きくなってしまって


知らないバスの

最後部の座席に

おそらく長く居座ったせいで

鮮やかな神様の肖像を

いまにも忘れかけているのだ


――音楽は止まぬ

どれだけの残酷を見せつけようとも

ここで音楽は

きみの鼓動になって

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