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斜陽
ビルの狭間
青い天使が舞って
すこしふらつきながら
オフィスビル三階
窓をすりぬけていくのを見た
まぼろしはくうきょ
いつものように地面をふんづけて
こころのすみっこで怯えながら
また今日を見送る
天使が
あたしになにか
たとえば青い羽根でもくれたら
ここらへんで どこまで自由に
生きられるんでしょうか
陽がかたむけば
もう帰る時間だった
ともだちにてをふって
なつかしいなんて思っちゃいやだよ
まるでおとなになったふうで
もう二度とかえらない日々に
せいいっぱいのざんげを
もう二度とかえらない日々に
せいいっぱいの祝福を