表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集「ニコラ」  作者: 維酉
重い
1/20

爪を切ると

いままでのことが

ぱちん

と、墜ちていく気がする

なにかしらの思い出が

こうも凝り固まってしまった


いま、梅雨が過ぎ

地も固まったのではあるまいか

記憶の根底に根差す

乾燥した夏の乱反射、光線、霹靂神

哀しみと美しさの

相対的な感傷の連鎖に

ちょうど打ちひしがれている


空き教室の、ギシギシ鳴る

椅子の脚に縋るような寂しさがあって

埃のにおいに混じり

雨の残り香がした

いずれ乾き出す季節を

こうやって、いまさら感じてしまう

ひっそりと雨の季節

生きにくさが詰まってんよなあ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ