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第105話 ハナノエさん強化2

いつも誤字報告ありがとうございます


 セーさんが適当に魔物を連れて来る。

 ハナノエさんがスキルや魔法を使って魔物を倒して行く。

 それを僕が隣で見ている&倒した魔物が邪魔だから素早く駆け寄って収納バッグに納めていく。解体は夕食の後にでもすればいいからね。

 もちろんハナノエさんの安全は確保しつつだ。


 今のところハナノエさんに危険はない。中々一撃で倒せないから苦戦と言えば苦戦なんだけど、魔物の質や量はセーさんが調整してくれていて近付かれる前に何とか倒せている。


「はぁはぁ……終わらない」


 ハナノエさんも疲れて来たみたいだけど、まだ行けそうだね。


「まだだね。今日は、せめてサイクロプス級を纏めて二~三体倒せるまでやるよ」


 僕の予想ではそれぐらいまで行けそうな気がする。

 それぐらいレベルアップと共に攻撃力が上がって来ているのが目に見えて分かる。

 やっぱりスキルの方はレベルアップと共に威力も上がっていた。

 風魔法の方もレベルアップで魔力が上がる分、単純に威力も上がってるけど、こっちは熟練度が上がる事で精度も上がって的確な攻撃が出来るようになる分、熟練度の方が物を言いそうだ。


「……むり」

「悪い癖だね。無理無理言ってないで、出来る事をやるだけだよ。今は僕とセーさんでハナノエさんに危険が及ばないような環境で修行レベリングが出来ているんだから。こんな環境って普通は無いんだよ?」


 ノスフェラトゥさん達なんて『がんばれ』だけで危険な魔の森の中でも特に危険な魔素溜まりに放置なんだから。

 逆に彼らは『ここなら強くなれるぜ!』って感激してた人もいたぐらいだ。

 もう一対一で勝てるぐらいになってるかなぁ。あそこの魔物って強いみたいだけどね。

 僕とセーさんで結界も張ってきたから樹木龍達に被害はないだろうけど、ノスフェラトゥさん達が無事だといいな。


「……それはわかる。修行は痛い」


 おでこをさすりながらハナノエさんが答えた。

 何故おでこが痛いのかは知らないけど、ハナノエさんの中では修行はおでこが痛いらしい。

 でも、今やってる修行(レベリング)が楽な部類に入る事は分かってくれたようだ。


 そのお陰か、着々とレベリングが進む。

 初めは五〇弱だったレベルも、陽が暮れる頃には六〇を超えていた。

 ただ、この周辺だとレベルの上がり方が遅くなって来たから、これ以上のレベルを求めるなら場所の移動が必要かもしれない。

 セーさんの今以上のレベルの魔物を用意できるか相談してから今後について検討しよう。


「……【風花乱舞】……改」


 ようやくサイクロプス程度なら一体ぐらいは倒せそうほどに向上してきたかな? と思った時、ハナノエさんが工夫を見せた。相手も偶々サイクロプスだった。

 やっぱりハナノエさんってセンスいいと思う。


 五〇程のエアカッターの乱舞に水魔法スキルを紛れ込ませたのだ。

 ハナノエさんって並列魔法もできるみたいだけど、そうすると精度が落ちるようであまり使わない。

 でも、スキルは別物みたいで、得意の風魔法にスキルの水魔法を織り込んできた。

 う~ん、ややこしい。スキル水攻撃でいいんじゃね?

 今は呼び方より結果だ。ハナノエさんの工夫の結果が素晴らしかった。


 風魔法でサイクロプスの薄皮を傷つけたまではこれまでと同じ。威力も高く傷の数も格段に増えてるけど致命傷までは至ってなかった。

 それが、水攻撃を織り交ぜる事によって傷口から血を抜き取っていたのだ。

 血液も液体だから水攻撃を媒体にしてサイクロプスの血を同化させつつ抜き取っていく。

 風魔法が一気に赤に染まっていく。風魔法の中心にいるサイクロプスも血の気が失われて力が入りにくくなってきている。


「……【竜巻斬トルネードカッター】……改」


 最後の仕上げとばかりに【竜巻斬トルネードカッター】を放つハナノエさん。

 ここでも水攻撃を織り込んできた。

 サイクロプスを包む竜巻が一気に赤に染まる。

 ほどなくサイクロプスが立てなくなり、そのままハナノエさんの経験値となった。


 一撃で葬るという技では無いけど、大きな敵を確実に弱らせ仕留めるのなら有効な技だと感心させられたよ。

 やっぱりハナノエさんはセンスがある。後はもっとレベルを上げればいい魔法使いになれると思う。

 僕? 僕は魔法使いじゃないから。戦士もできてポーションや魔道具も作れるユーティリティ職だよ。

 何でも屋さんだね。何でもできるように教育されたから。でも、『クロスオーバー』では平均的な実力だったね。

 ま、レベル一桁だったから仕方ないんだけど、幅広く何でも熟せて戦っても負けないように育てられてたと思う。

 だから攻撃面では幅広く色んな技を仕込まれたし、防御面では躱す事や往なす事を重点的に仕込まれたもんだ。

 大盾を使った大防御も教えてはもらったけど、あまり使う事はなかったね。できるけどさ。

 僕の事より今はハナノエさんだ。


「凄いよハナノエさん! 今の攻撃は自分で考えたの?」

「……そう」

「凄い凄い! センス抜群だね!」

「……」

「あとはもうちょっとレベルを上げれば完璧だよ!」

「……修行…まだ続く」

「そうだね。あと一〇〇ほどレベルを上げれば何とかなるかも」

「……むり」

「無理じゃないって。今日だって予定通りとは行かなかったけど、サイクロプスを倒せるまでになったんだ。もうちょっと修行の密度を上げれば一ヶ月も掛からず最低ラインに届くはずだよ」

「…………むり」

「また無理って……できなければ僕達と一緒にいれないよ?」

「……やる」


 一緒にはいたいんだね。初めて会った時からそうだけど、なんでそこまで僕に拘るのかな? 初対面で会った時から僕を探してたみたいだし、どこで僕の事を知ったんだろ。

 あの時はハナノエさん達はまだティアマト・ダンジョンには行ってなかったはずだけど。

 ハナノエさんには他にも仲間がいたけど、Aランクパーティって事ぐらいしか知らないし、謎だよな。

 特にラッチさんと呼ばれてた女性って軍の人だと言ってた気がするけど、軍人から冒険者に転職でもしたんだろうか。


 その日は野宿をして翌朝からまたレベリングだった。

 野宿と言ってもセーさんのお陰で見張りなんてしなくていいし、寝床だってセーさんが簡易の樹の家を用意してくれたので、そこに収納バッグに入れていたベッドを出してゆっくりと眠りを取る事ができた。

 魔物対策の結界ぐらいなら僕にだってできるけど、簡易とはいえ家までは無理だな。

 いや、一時間ぐらいもらえれば出来なくもないけど、セーさんの場合は一瞬だからね。



「やっぱり発動までが遅いね。それだとやられちゃうよ?」

「……むぅ」

「ハナノエさんってさ、元々詠唱してたでしょ。その時の癖が抜けてないんだよ。詠唱をする事で魔法陣を描きながら魔力を込めてたでしょ? そうじゃなくて、魔法陣の形を完全に記憶していて、一瞬で形作るんだよ。なんて言うかなぁ、そうそうハンコを押すみたいに形そのものを出すって感じ? 始点がどこで終点がどこって感じじゃなくって、魔法陣そのもののハンコを押す感じ。これで伝わらない?」

「……やってみる」

「うん、頑張って」


 僕の言いたかった事が伝わったのか、ハナノエさんは少し苦労しながらも一時間ほどで驚くほど魔法発動時間の短縮に成功した。

 やっぱりハナノエさんの魔法センスはいいな。

 これでブラッキーさんやホワイティさんに並んだか、それとも上回ったか。スキルのお陰もあって魔法の幅も増えたし、ブラッキーさんよりは上回ってると思う。

 ブラッキーさんもなんだかんだ言って、出会った時とは比べ物にならないぐらい威力は上がってるからね。


 その日のレベリングを終えた頃には、ハナノエさんはサイクロプス三体を相手取っても倒せるまでになっていた。



名前:ハナノエ ♀

種族:半神族

職業ジョブ:魔法師

レベル:68

武技:―――

魔法適正:風、空間、重力、収納、

技能スキル:火、水、雷、耐性(毒、麻痺、魅了)

ユニークスキル:―――

HP:782 MP:1320

STR(体力):688

ATK(攻撃力):230

DEF(防御力):202

INT(知力:魔攻):1680

AGL(敏捷性):360

MPR(魔防):922

称号:シオンヌ・ダンジョン制覇(修行)

加護:セシリアの加護(魔力回復速度増)



 前より見れるようになってる…のかな? いや、あんま変わってないか。

 因みにサイクロプスはレベル40で、防御力が800前後で魔防が500前後だったから、今のハナノエさんだったら楽勝だね。HPは1500と高かったけどね。


 ついでに僕とセーさんも見ておこう。


名前:キズナ・サカイ ♂

種族:人族(???)

職業ジョブ:スライム戦士

レベル:1022

武技:全般

魔法適正:全般

技能スキル:トレジャーハンター、レンジャー、錬金術全般、鍛冶全般、家事全般、HP・MP自動回復(特大)、全状態異常耐性(特大)、身体能力上昇(大)、熱変動耐性(特大)

ユニークスキル:【クロスオーバー】【合体ユニオン

HP:820000000 MP:103000000000

STR(体力):65000000

ATK(攻撃力):58000000(+α)

DEF(防御力):44000000(+α)

INT(知力:魔攻):410000000(+α)

AGL(敏捷性):390000000(+α)

MPR(魔防):300000000(+α)

称号:マリアの愛息、皇太子、アイドル

加護:マリアの加護



 前に見た時って、みんなこんなもんかと思ったけど、ハナノエさんと比べると人間辞めてるね。

 レベル一桁だった時ってどんなステータスだったんだろうね。

 おっと! ユニークスキルが見れるようになってる! 【クロスオーバー】と【合体ユニオン】はここにあったんだ!



名前:―――(セー) ♂

種族:精霊(世界樹)

職業ジョブ:大精霊

レベル:727

武技:―――

魔法適正:精霊術(森)

技能スキル

ユニークスキル:森羅統治

HP:100355 MP:663553

STR(体力):68820

ATK(攻撃力):55380

DEF(防御力):48339

INT(知力:魔攻):133600

AGL(敏捷性):30355

MPR(魔防):248880

称号:元魔の森の主

加護:―――



 こうやってハナノエさんと比べてみると、セーさんもパないね。

 ハナノエさんも人間の世界じゃAランクなんだから上から数えた方が早いぐらい強いはずなのに、セーさんと比べると雑魚だよ。

 世界樹の精霊って凄いんだね。魔の森の主をやってたぐらいだから強いのは知ってたけど、強すぎだよ。

 僕? 僕は比較対象に入れない方がいいね。訳がわかんなくなる。

 でもさ、幼馴染のジョアンが言ってたよね。この世界の最強でもレベル500って。

 セーさんのレベル、700オーバーじゃん! 今度喚んだ時、文句言ってやろ。


 もうちょっとハナノエさんの魔法の発動と精度が上がったら、ようやく再出発できそうだね。

 慣れるための練習とレベルもアップできて二重で美味しい訓練だよ。

 無理無理言ってたハナノエさんだけど、なんとかなるもんだ。


今年もお付き合い頂きましてありがとうございます。

来年もよろしくお願いします。

正月休み中に、もう一話投稿できたらいいなと思ってます。

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