07 再会は戦闘のあとで
07 再会は戦闘のあとで
三人は教会の前のそこそこ大きな通りに居た。
好樹とバレッタ、みーくんの次の作戦が取りあえず地下室への扉を開けたら大声で名乗るというとこに決まり、実行に移そうとしていたその時。
「ミント、ストップ!隠れて!バレッタはガードを張って!」
「わかった!」
好樹とバレッタが物陰に隠れ、バレッタが同化のバリアを張り終わったとき、通りの向こうから声が聞こえた。
「ここらに居るはずだ!念入りに探せ!」
「はいッ!!」
声を聴く限り数十人はいることだろう。
「みーくん、ありがとう。」
「どうってことないさ、ミント。バレッタ、念のために地下室の扉が開かないようにできるかな?」
「任せといて!ついでに、バリアとさび付いたような装飾も施しておくわ。」
「ありがとう。ミント、今から地下室に居る人たちにいろいろと伝えるから、ここをお願いできるかな?」
「わかった、何とかしてみるよ。」
「うん、それじゃあ非常事態ように麻酔銃を渡しておくからね。この拳銃は反動が無いように作られているし、当てたい人物を念じながら撃てば必ず当たるから。」
みーくんが話している間、好樹の前には銃が現れた。
「みーくん、地下室の封鎖、終わったわよ。」
「ありがとう、バレッタ。じゃ、バレッタは頼んだよ、好樹。」
そう言い残して、好樹とみーくんの感情リンクが途切れた。
突然ですまない。
私はこの村の村長である。
現在絶賛困惑中。
無理もないことなのだろう。
いきなり村人狩りが襲ってくると聞いて戸惑わずにいられるものか。
まあ、私はそんなわけで村人を危険から守らねばならない。
そこで思いついたのがこの地下室。
苦肉の策ではあったが何とか第一波はやり過ごすことが出来た。
ボロかったおかげで空気の通り道ができ、酸欠とかは心配しなくて良いだろう。
食料と水も持ち込めるだけ持ち込んだ。
スコップや補強用の木材も持ち込んで拡張作業をしているから村人があふれる心配もない。
補強しているから、専門家(どっから湧いた!?)によると当分は崩落の心配はないそうだ。
その時、地面から声がした。