06 かみさま?
忙しくて更新できない日がちらほら出始めたと思ったら、今度はインフルエンザ…もう嫌だ…。
06 かみさま?
上からの声は続いていた。
「え~、ごほん。私は神だ!」
ここで、漫画ならば好樹とバレッタがガーンとなっていて、横の集中線の中にはいろいろと突っ込みのセリフが入る事であろう。
「そなたらは罪を犯した。つまり、しかるべき罰を与える。その前に、村人狩りのことについて教えよ。」
「はい。『村人狩り』とは、名前の通り、村人を数週間に渡って大規模に誘拐するものです。ここの村の村民も、どこかに集められていることでしょう。」
「他には?」
「いえ、組織自体闇に包まれていて、詳しいことは分かりません。」
「そうか。えい。」
一瞬、二人組の体がビリビリッっとなり、数秒後、猛烈な勢いで出口に向かって走り出した。
「二度とくるでない!」
「ひぃい!」
好樹がみーくんに聞く。
「みーくん。で?みんなは何処にいるの?」
「なんだミント。ばれてたのかぁ。そうだね、皆は教会にいるよ。」
「教会のどこにいるの?」
「地下室かな。」
「地下室!?どうしてそんなところにいるの?換気は?」
「う~ん、悪い状態だね。後一時間もすると女性、老人、子供が危険な状態だから、なるべく早く助けに行こう。」
「そう。周りには誰かいるの?」
「…ごめん、わからないんだ。会ったことのある人、見たことのある人しかマークできなくて。」
「…それが出来れば文句なしなんだけれどな。」
「悪かったね。」
「ま、早く助けに行こう。」
少し離れたところで額縁と悪戦苦闘しているバレッタに近付く。
「バレッター。額縁はどうー?」
「無理ね。正しいところを動かさないと開かないみたい。」
「そう。じゃあ、地下室に向かおうか。」
教会に着いた。相変わらずひっそりとしたものだ。
「それにしても、地下室に行くだなんて…。換気はできているのかな。」
「ミント、それは大丈夫みたいだよ。ボロボロだから空気くらい通る穴が無数に空いているみたいだから。」
「……崩れたりしないよね?」
「一年くらいはねー。」
前を歩いていたバレッタが振り返る。
「ねぇねぇ、早く行きましょうよ。」
「ちょっと待って、集団自殺とかされたら目も当てられないから。」
慎重に事を進めることになった。