5話 大書庫
最近投稿しても投稿されてない現象ががが
「アイズウルフ1頭に、下級ヒール草がポーション約10本ぶんに依頼外討伐手当を含めまして、4500アルです」
俺達はレストの中にある、狩人組合というところに来ていた。
組合の換金所でアイズウルフとアレフ達の集めたヒール草という薬草を換金していた。
アル、というのがこの国の金の単位なのだろう。
「ソーマこれは君の分だ」
アレフが封筒を渡してきた。
「良いのか?正直言って俺はアレフ達について行っただけだぞ?」
アレフは少し嬉しそうに言った。
「何を言ってるんだ、君はアイズウルフを仕留めたじゃないか」
リズが頷く。
「アレはお前らが弱らせたからでだな...」
「それに君は記憶喪失なんだ、お金があった方が少しは楽だろう?」
一理ある、無一文のままで出来ることなど限られるからな。
「ああもう分かったよ」
俺は渋々封筒を受け取った。
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換金も終わったので俺達は外に出た。
と同時にアレフが口を開く。
「ソーマ、君はこの後どうするんだ?」
この後か...
「そうだな...分からない事が多いから、大書庫にでも行って調べ物ってとこだ」
多いというか全部分からないが。
「...となるとここでお別れだな」
アレフ達にはまだやる事が残っているのだろう。
「ああ、また会えたら会おう」
「ああ!達者でな!」
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アレフ達と別れた後、俺は早速大書庫に向かうことにした。
が、道がわからない。
その辺の人に聞くことにしよう。
「なあ少しいいか?」
「ん?どうした兄ちゃん」
俺は露店の店主らしき男に聞くことにした。
「大書庫に行きたいんだが道が分からないんだ、教えてくれないか?」
「大書庫だって?おいおい兄ちゃん、大書庫が何処にあるのか分かんねぇのか?」
「...?」
「...知らねぇって顔だな」
店主はため息混じりに答えた。
「大書庫は王都にある、それ以外の場所にはねぇ、レストには図書館がある、急ぎの用じゃないならそこで済ませたらどうだ?」
レストに大書庫がないとは...ライラに場所を聞いておくんだったな。
「助かった、それと変な質問して悪かったな」
「なぁに気にすんな!あっ、ちなみに図書館はここを真っ直ぐ行ったら見えてくるデカい建物だ!迷うなよ!」
店主はニカっと笑った。
「じゃあな」
「おう気を付けて行けよ!」
俺は歩き出す。