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鉄砲玉の異世界冒険  作者: ミトコンドリア
1/6

1話 始まり

「創真、少しいいか?」


そう呼ばれ、振り返ると親父がいた。


「ああ、大丈夫だ」


親父はこの黒崎組の組長で、頭がキレるし、腕っ節は強い、器もデカいときた、俺にとっちゃ最高の親父だ。


「頼まれて欲しいことがある」


「なんだ?改まって?」


「永瀬組を襲撃してもらいたい」


なるほど...カチコミってわけか


「なんだそんな事か、構わないぜ」


鉄砲玉である俺はそんな事くらいしか出来ないしな。


「で?他は誰が行くんだ?」


「・・・」


「親父?」


親父は申し訳なさそうに言った


「行くのは創真、お前1人だ」


「・・・そいつはまた...」


無茶を言ってくれるもんだ。


親父は凄く悲しそうな顔をしていた。


「すまない...」


恐らく、俺は捨て駒みたいなもんなんだろう。


この襲撃で相当な深手、最悪死ぬかもしれない。


だが、こんな小さなヤクザ組織が生き残っていくためには、多少の犠牲を払ってでもシマを広げて力を付けてなきゃならない。


大事な家族と家を守るためだ、そのためなら喜んでやらせてもらおう。


俺は自信満々に言った。


「おいおい、親父がそんな顔してどうすんだよ、いつもみたいにドシッと座って待っててくれ」


決め顔もつけて、


「パパッと終わらせて帰ってくるさ」


確かにそう、言ったのだった。

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