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スペースかぐや編8

 雉丸は周りの敵を一掃したあと、猿助のことは鈴鹿に任せ、ポチと共に通気口に進入した。

 迷路のように入り組んだ通気口を抜け、先に廊下へ降りた雉丸がポチを抱きかかえて通気口から出した。

 けたたましいサイレンが鳴っている。今頃、血眼になって兵士たちが駆け回っているに違いない。

 雉丸とポチは先を急いだ。

 金属の廊下に響き渡る足音。二人分、三人分、四人分……雉丸とポチ以外の足音も響いてくる。

 立ち止まって身構えている暇はない。

 さっそく前方から敵に影が駆け寄ってきた。

 しかし、その姿は……?

 雉丸は首を傾げた。

「誰だったか……それよりもなぜここにいる?」

 色取り取りのふんどし姿。

 赤フンのレッド参上!

「我ら鬼道戦隊鬼レンジャー改め、かぐや護衛隊の五人囃子だ!」

 レッドの左右に並ぶブルーとイエロー。

 さらに雉丸とポチの背後にはグリーンとブラック。

 一本道の廊下で挟み撃ちされてしまった。

 雉丸はショットガンをバットのように握った。

「弾がもったいない」

 はい、瞬殺。

 ボコボコにされた鬼の山を踏んづけて雉丸とポチは先を急いだ。

 どうしてフンドシレンジャーがここにいたのか語られずまま。まあ、別にたいした理由なんてないだろうけど。

 雉丸とオマケのポチの目的は、脱出ルートの確保とその他重要任務。

 向かう先はエンジンルームだった。

 途中でカートを奪い大通路を爆走する。運転席に乗ってるのはポチだったりして!

「ボ、ボク運転できないよぉ〜!」

「大丈夫だよポチ、自動運転モードがあるから」

「でもそうやって自動運転に切り替えるの?」

「さぁ?」

 さわやか笑顔の雉丸。

 恐怖に顔を歪ませたポチ。

「わぁ〜ん!」

 結局ポチがハンドルを握るハメになった。

 大勢の兵士たちがビームライフルを構えて並んでいる。

 次から次へと土砂降りの雨のようにビームが飛んでくる。

「わぁ〜ん怖いよぉ!」

 ビームコーティングされたフロントガラスに弾かれるビーム。貫かないとわかっても怖い。

「わぁ〜ん!」

 叫びながらも華麗なハンドル捌き。そのまま兵士の列に突っ込んだ。

 寸前で兵士たちの列は左右に分かれ、その光景はモーゼの海割り状態。壮観なまでに兵士たちがぶっ飛び退いてくれる。

 危機に迫られて道を開けてしまった兵士たちだが、すぐに体勢を立て直してカートのバックにビームを乱射する。

 再び土砂降りのようなビームが飛んでくる。

 雉丸はカートに積まれていた武器を手に取った。どうやらバズーカ砲のような形をしているが?

 スコープを覗き照準をオートセット。

 使ったことがなくったって、使ってみればわかります。

 はい、発射!

 青白い稲妻のような光線が暴れ回り、次から次へと兵士たちが感電していった。

 シュ〜っと煙を上げる黒コゲの山。

 凄まじい殲滅力だった。

 カートは兵士たちの海を越えたが、その先に待ち受けていたのは巨大ロボットだった。

 二足歩行の人型機体、紅く光る一つ目、頭にはエネルギーを受信するウサミミ。これはまさしくスペースかぐやの主力戦闘機体ラビIIだ。

 ラビIIはラビバズーカを構えたが、室内で撃つと大変なことになるのでやめて、ラビマシンガンも危ないし、巨大なトマホークを構えた。

 あんなトマホークでぶっ叩かれたらカートは真っ二つだ。

 雉丸はスコープを覗き引き金を引いた。

 稲妻光線発射!

 あっさりとラビIIの持っていた盾で防がれた。

 こうなったらアレしかない!

 雉丸は声を張り上げる。

「ポチ、細い路に逃げ込んで!」

 だって戦う必要なんてありません!

 別にアレがラスボスってわけでもないし、雉丸たちの目的は別にある。ここで時間を取られる必要なんてナッシング!

 ハンドルを切るポチ。カートの後ろからは巨大な足音を立ててラビIIが追っかけてくる。

 ここのまま逃げ切ることはできるのか!?

 ドスン!

 隕石でも落ちたみたいな衝撃でカートが浮かび上がった。

 雉丸が後ろを確認するとラビIIが倒れていた。その背中から伸びているエネルギーコード。予備バッテリーに充電中だったのだ。

 雉丸はだんだんと自分たちの心配より、宇宙海賊団スペースかぐやの心配をしはじめた。

 ――この宇宙海賊はこんなことでやって行けるのだろうか。

 持っている技術力はスゴイが、それを使っている吸血姫美女軍団のマヌケさが……。

 カートは起き上がれないザビIIを尻目に、どこまでも走り続けた。

「ブレーキどこぉ!」

 だってブレーキのかけ方がわからないから。

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