15 未遂
翌日、学校へ行くと異様なほどの空気が教室に流れているのが分かった。
「みずき、おはよう!」
私はその空気をかき分けるようにして、みずきに声をかけた。
「・・・・・」
が反応がない、
あれ!?
これってまさかハブられた。
私は、初めてこの感覚に胸元が凍るのが伝わった。
周りの男子も女子も、まるで、犯罪者を見ているかのような目つきで私をじっと黙って見ていた。
そして、自分の席に着くと机の上には、開かれた週刊誌が置かれていた・・・・・
何コレ!?
それには、【陰湿な学校のイジメ】【学校裏サイトでイジメへの指示か】
などと言う内容が書かれていた。
あるカ所には、こうつづられていた。【生徒が自供!?さ〇ら中学校イジメの実態!?】
みんなスデにもうバレているの!?
もしかして、真衣が記者に話したのか、そうかもしれないな、この状況からすると・・・・でも、ここから切り替え切り替え、でもハッキリ言ってこの空気はツライ、何か黒い暗雲がこもっていて空気の密度が極端に薄いような気がする。
黒いところじゃない場所を探して呼吸するのが精一杯だ。
でも、慣れなきゃ・・・・そう思っていた私の考えは、甘かった。
毎日のように続くクラス全員からの無視当たり前のように給食のおかずの中には、チョーク一本が入っている他にもいっぱいあるけど、耐えきれないよ!よっぱり。
私は何も悪くないのに・・何で私だけ・・・・もう耐えきれないよ。
いつの間にか商店街の中にあるドラッグストアーに足を伸ばしていた。
そこで薬が売られているコーナーへと向かったが、どこにも見あたらないレジの方へ向かうと、店員のうしろの方に薬類が置かれていた。私は、その店員の人に話して薬を取ってもらいその薬を買った。そして、重い足をひきずるように家の玄関のドアを開け入った。
何だか恐いくらい、そこは、静かだった。
中にどんどん入っていくと更にだんだん静けさが増えてくるように思えた。
私は、お父さんがよくビールを飲む時に使う大きめのジョッキを洗われていたが、まんべんなく洗剤をつけて、また洗った。そして、そのジョッキに水を溢れるくらい入れ自分の部屋へと向かう途中、その水が揺れポタポタと床に無数に垂れたが全くその状況が気にはならなかった。
部屋へ着き、ジョッキを机に置くと何故かものスゴク淋しい気持ちがこみ上げてきて急に涙が溢れだしてきて、私は大きな声で泣いていた。
そして、さっきドラッグストアーで買ってきた睡眠薬のフタを開け手の平からこぼれ落ちるほど薬をつかみギュッと握り大きく口を開けて手をゆっくりと広げその錠剤をすべて口の中に収めるとジョッキに入っている水で一気に流し込もうとごっくんと喉が鳴ったが、あまりにも薬の粒が多かった為、喉の奥にかかり呼吸が出来なくなった。
私は、息苦しくなり喉を手で抑えて必死に頭を動かしもがいた。
!?いきなり自分の部屋のドアが開いて、そこから手が伸びてきて私の背中を思いっきり何度もドンドンと叩かれた。
すると、口から数粒の薬が飛び出してきた。
「何”ずる”のよ”!!」
私は目からも鼻からもしょっぱい汁をたれ流しながら息苦しくて濁音が混ざった声で言葉を発していた、そして、また数粒錠剤を手に取り口の中に入れようとした。
そしたら、その男は、私の薬を持っていた手を力いっぱいハジキ薬が全てベットや床の上に散らばった。
すると、男は声にもならない音を出した
「生ぎて、生ぎて、生”ぎぬけ。」
そして、いきなり自分のポケットから財布をだしその中から折り目が黒ずんでいて小汚い、一枚の紙キレを広げ私に手渡した。
見てみると、その紙には、こう書かれていた。
『広都へ自分のお父さんを憎むな、お母さんも憎むな、自分を不幸だと思うな、お前の周りには、助けてくれる仲間もいる私もいる。だから、力強く生きて、生きて、生き抜け、ー院長よりー』
それは、施設にいた時に貰った手紙だろうか、男は、必死に私に何か訴えかけていた。
でも、ほとんど何を言っているのか聞き取れなかった。
その日の夜私は、ベットの上で叫んでいた。
「殺される!!殺される!!こないで、こっちこないで!!」
誰かが部屋のドアをドンドンと叩く音がする。そして、部屋の窓からもドンドンと音が聞こえてくる。
「殺される!!こないで!!こないで!!」ギャーア!!
そしたら父と母が私の部屋へ駆けつけてくれた。
「ルナどうしたの!?」
「ルナどうした!?」
「誰かが私の事を殺そうとしているの。」
「誰かが?」
「そうドアからも、窓からも、ドンドンて音がして私の事狙ってるの!!」
そういうとまた、窓から音がした。
「ホラ殺しにきた!!私の事、殺しにきた!!」
「ルナ誰もあなたの事殺そうとなんてしないわよ!!」
「ほらガタガタ音がする。」
「これ風の音よ!!」
「違う殺される!!殺しにくる!!」
「ホラ冷静になって私の顔をちゃんと見て。」
そう言うとお母さんは、私の顔を両手で優しく触れて落ち着かせようとした。
「お姉ちゃん大丈夫!?」
晴都も心配して部屋にきていた。
そして、あの男も奥の方に無表情で見ている。
その日から私は学校を休んだ。そしてベットの上に横になっていると床からトゲトゲしい胸に鋭い針が突き刺さってくるような音が段々と近づいてくる、
誰か殺しにくる!!
誰!?
クラスの人全員が私の命を狙っているそして、その音は、部屋の前で止まった。
「来ないで!!誰もこないで!!」
私は狂ったように叫び声を上げたドアが開くとそこには、母が何か食べ物を持って立っていた。
急いで母の胸に飛びつき「クラスの全員が私を殺そうとしているの!!助けて!!お母さん!!」と叫んでいた。
「そんな事ないよ。大丈夫、大丈夫だから。」
「違う、くるの!!真衣もみずきも私を殺しに!!」
「何言っているの?そんな事ないよ。」
母はまるで聞く耳を持たなかった。
誰か私の話を聞いてよ・・・・




