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第2回放送~レギュラーメンバーの自己紹介~


今回は、レギュラーメンバーの自己紹介です。


少しでも、レギュラーメンバーの事をしっていただければ嬉しい限りです。



 あのレギュラーメンバーが遅刻してきた収録の次の日...


「おはようございます。」

 レギュラーメンバーのリーダーである不藤雄一はスタジオの扉を開けて中に入ると、そうスタッフ一同に言った。すると、赤石雄二スタッフが雄一の前にやって来て言った。

「よう、不藤。時間には間に合ったみたいだな。」

「えぇ、何とか。」

 雄一は、そう言った。すると、赤石さんは言った。

「そうか...ん?池谷は、どうした。」

「あー、アレならもう少ししたら来ますよ多分。」

 雄一は言った。この人、さっき人の事をアレった言ったよな...

 すると、それから少しすると、スタジオの扉が開き、

「おはようございます。」

 という言葉と同時に池谷和也が中に入ってきた。

「おー、来たか池谷。」

 そう赤石さんと雄一は、声を合わせて言った。すると、池谷は言った。

「何だ、不藤いたのか。」

「居て悪いかい?」

「いや、別に。」

「そうかい...」

 雄一と池谷がこのような話をしていると赤石さんは言った。

「そういえば、今日はレギュラーメンバーの自己紹介をするけど、自己紹介アピール考えて来たか?」

「考えて来ましたよ。」

 雄一と池谷は言った。すると、

「本番開始、5分前です。」

 そう1人のスタッフが言った。すると、赤石さんは言った。

「よし、所定位置に着いてくれ。5分前行動は大事だからな。」

 アナタから、一度もそんな事を聞いた覚えは無いのだが...

 とりあえず、二人は司会席についた。

「えー、本番開始まで3分前です。」

 あるスタッフが言った。おいおい、2分経つの早いなぁ。

「っていうか、レギュラーメンバー...誰1人来ていませんね。」

 池谷はそう言った。すると、呆れたように雄一は言った。

「今日もかよっ!」

 前話を見てくださった皆様は、お分かりだろう。前話でもレギュラーメンバーは遅刻をしてきている。それと全く同じ状態なのである。

「赤石さん、レギュラーメンバー今日も遅刻して来そうな気がしますね。」

 雄一がそう言うと、赤石さんはカンペを出した。

【みたいだな、メールも送ったのにやって来ないか。】

「メール、見てないんじゃね?」

 池谷は言った。確かに、メールを読んでいなければ何時何分にスタジオに行けば良いか分からないな。

【かもしれないな。】

 赤石さんは、そう書いたカンペを出していた。すると、雄一は言った。

「これ、もしレギュラーメンバーが時間内に来なかったら、どうするんですか?」

 それもそうだ、メンバーが全員揃わなければ、今日は確実に放送が出来ない。なぜなら、今日はレギュラーメンバーの自己紹介だからだ。

 だがしかし、全員が時間内に揃うという保証は限りなく0に等しい。なぜなら、先程も書いてあったのだが昨日にはアレがあったからだ。

【来なかったら、逆算しりとりかな。】

 赤石さんは、そういうカンペを出していた。逆算しりとり...前話を見てくださった皆様は、お分かりだろうのあの暇潰s...いや、立派な(?)時間稼ぎという名目でやっていた遊びの事だ。

「あれですか。妙に頭を使うやつ。」

 池谷は言った。逆算しりとり、それはやっている人達はもちろん。書いている作者でさえもかなり頭を使っている。...まぁ、「だから、どうした。」という様な感じで解釈しておいて下さい。

「そうだな。まぁ、一応頭を使うから良いじゃないか。」

 雄一は言った。すると、池谷は言った。

「だけど、やる時によって言葉が出やすかったり、出にくかったりするよな。」

 確かに、逆算しりとりは、やる時の調子などがよく勝敗を左右する遊びだ。...っていうか、まだ1回しか小説ではやっていないが。

「まぁ、それは言えているな。」

 雄一はそう言った。すると、

「本番開始まで、後30秒です。」

 そうあるスタッフが言った。...何か、時間の流れ方があいまいすぎるな、この小説(?)は...。

 赤石さんは、カチンコを手にした。そして、

「本番開始まで5・4・3・2・1...0!」


バカーン!!


 赤石さんは、カチンコを勢いよく叩き過ぎて粉砕してしまった。...またなのかよ。それを見た雄一と池谷は言った。

「また、あれ壊したしっ!!」

 何か、赤石さんが放送開始前にカチンコを叩き壊すのがお約束になりそうな気が...いや、お約束にしよう!

【気にするな、始めようか。】

 そういうカンペを赤石は出した。...いや、気にするでしょ。

「そうしましょうか。」

 雄一はそう言った。そして、番組を始めた。

「えー、始まりましたレギュラーメンバーの番組...司会の、不藤雄一と...」

「池谷和也です。」

 2回目のレギュラーメンバーの番組が始まった。すると、雄一は言った。

「では、早速話を進めて行きたいのですが...ちょっと、メンバーがねぇ...まだ来てないっていうか、何ていうか。」

「多分、遅刻ですね。」

 池谷は、さらっと言った。さらっと言いすぎだよ!

「マジかよ、今日は遅刻したら駄目だろうよ。」

 雄一は言った。すると、赤石さんは、カンペをある出した。

【じゃあ、来るまで逆算しりとりをしておきましょうか。】

「あれですか、昨日の。」

 池谷は言った。すると、雄一は言った。

「多分な。」

 多数な。...他に何かあるとでもいうのだろうか。いや、そんな事はどうでもいい。

 雄一が言った後に池谷が言った。

「じゃあ、やるけどさ。最初の言葉は何からスタートなんですか?」

 赤石さんは、カンペを出した。

【『衣替え』からで。】

 今回の最初の言葉は、『衣替え』に決まった。

 言葉が決まったという事で、逆算しりとりのルールを説明しておこう。

 ルールは、簡単。例えば、前の人が『電車』と言ったとしよう。そしたら、次の人は『で』という言葉で終わる言葉を考えないといけない。つまりは、しりとりの逆版をやっていくという事だ。

 では、雄一~池谷の順に逆算しりとりをやっていきます。ここからは、書き方が少し変わりますがご了承下さい。


its逆算しりとり!


雄一「じゃあ、『洞爺湖』で。」

池谷「ん?『マント』」

雄一「『ふすま』」

池谷「『豆腐』」

雄一「『用途』」池谷「『投与』」

雄一「またかよ...えっと、『サイト』」

池谷「『土佐』」

雄一「この...『的』」

池谷「『島』」

雄一「『魔導師』」

池谷「『釜』」

雄一「『アルパカ』」

池谷「『サファイア』」


 こんな感じに数分間逆算しりとりが続き...


雄一「『自動車税』」

池谷「『類似』」

雄一「『マイル』」

池谷「『熊』」

雄一「『悪』」

池谷「『ベネチア』」

雄一「『壁』」

池谷「『内科』」

雄一「『ボスニア・ヘルツェゴビナ』」

池谷「『イボ』」

雄一「『1回』っていうか、メンバーまだ来ないの?」

 雄一は言った。すると、赤石さんはこういうカンペを出した。

【確かに、遅いな。始まってから30分は経っている。】

 かなり時間が経っているな。流石にこれはヤバイのじゃないかと雄一と池谷が思った、その時。

 スタジオの扉が開きレギュラーメンバー達が入ってきて言った。

「すみません、遅れました。」

「またですか!?」

 雄一と池谷は声を合わせて言った。そういえば、前話も遅刻をしていたなぁ...。

 2人にそう言われたレギュラーメンバー達は、キョトンとしながらキョロキョロした。それを見た赤石さんはレギュラーメンバーに近づいてカンペを突きつけた。

【とりあえず、座ってください。】

 それを見たメンバー達は、指定された自分の席に1人ずつ座った。それを確認した雄一は言った。

「よし、全員揃ったみたいだからレギュラーメンバーの番組を始めるぞ。」

「了解。」

 メンバー一同はそう言った。...っていうか、正式に言うと番組はとっくに始まっているのだが。

「じゃあ、今日は昨日に言っていた通りにレギュラーメンバーの自己紹介をしてもらいます。」

 雄一はそう言った。続けて池谷は言った。

「まぁ、レギュラーメンバーの事を沢山の人達に知ってもらえる良い機会だと思うので、しっかりと自己紹介をして下さい。」


「了解。」

 メンバー一同はそう言った。すると、雄一は言った。

「自己紹介する順番は、不藤→池谷→五十嵐→大原さん→上田さん→坪井さん→東大→歌川さん→パチパチズ→赤石さん...この順番でいきます。」

【俺も自己紹介するの?】

 赤石さんは、そう書いてあるカンペを出した。雄一は言った。

「当たり前じゃないですか。」

「っていうか、この予定をたてたのは赤石さん自身じゃないですか。」

 そう池谷は雄一に続けて言った。すると、赤石さんはカンペを出した。

【あー、確かに。じゃあ自己紹介やる時にやるますわ。】

「了解です。」

 雄一はそう言った。そして、その後に言った。

「じゃあ、レギュラーメンバーの自己紹介を始めますので皆さん準備は良いですか?」

「OK。」

 メンバー一同は言った。すると、雄一は言った。

「では、これよりレギュラーメンバーの自己紹介を始めます。」

 そして、ついにレギュラーメンバーの自己紹介が始まるのであった...


 自己紹介のトップバッターは雄一だ。雄一は自己紹介を始めた。しつこいようですが、この小説はフィクションです。実在する人物はいません。

「メンバーNo.1番の不藤雄一ふどう ゆういちです。性別は男、年齢は17歳です。えー、レギュラーメンバーのリーダーを勤める事になりまして、さらに司会の座を渡されて今、ここに立っています。まぁ、リーダーだからと言って1人だけ変わった事はしないだろうと思いますので、今後ともレギュラーメンバーをよろしくお願いします。以上です!」 雄一の自己紹介は終わった。...ただのレギュラーメンバーをよろしくお願いします。って言っただけじゃないか?

 次は、池谷が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.2番の池谷和也いけたに かずやです。性別は男で、年齢は17歳です。えー、レギュラーメンバーの番組で2人いる司会者のうちの1人です。まぁ、不藤と同じでこれと言って司会者以外に特別な事はしないと思います。よろしくお願いします。」

 池谷の自己紹介が終わった。...言う事は、前の人と同じだ。

 次に五十嵐が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.3番、五十嵐缶三郎いがらし かんざぶろう。性別は男。年齢は17歳だぜ。俺はな、凄い事にな絶対にしなない!そして、ワープが出来たりするんだせ。後はな...特に無いわ。」

 五十嵐の自己紹介が終わった。...簡単にまとめると、五十嵐は無敵でありワープが出来るキャラクターという事だ。...ワープが出来るのに何故、毎日遅刻をして来るのかは不明である。...そして、何も無いなら最後の無駄な溜めはいらないだろう。

 次に坪井が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.4番の坪井速人つぼい そくひとです。性別は男で、年齢は23歳です。私はですね、毎日トレーニングであちこちを走り回っていたら、自然的に瞬間移動が出来るようになりまして、世間からは異常人間と呼ばれています。」

 坪井の自己紹介が終わった。...毎日トレーニングで走り込んでいても自然的に瞬間移動の力は付きませんよ坪井さん。っていうか、付いたら逆に怖いですし、そんな事で瞬間移動が可能になれば人類は苦労しませんよ?...まぁ、これは周りから異常人間と呼ばれて仕方ないだろうな。


 次に上田が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.5番の上田何作うえだ なんさくだ。性別は男で、年齢は24歳だ。俺はな、どんな物でも粉砕出来るバカ力と、どんな物でも作れるという化学的技術を持っている。例を挙げると、石と石をこすってダイヤモンドが作れたり、地盤にひび軽く入れれたり出来る。しかし何故か周りからは、異常人間と呼ばれている。」

 上田の自己紹介が終わった。...地盤に軽くひびを入れれる時点で人の出来る事ではない。そして、石と石をこすってダイヤモンドを作れるって、アンタはどこの錬金術師だよ上田さん!...異常人間と言われておかしくはないだろうな。

 次に大原が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.6番の大原哲おおはら さとしです。性別は男で、年齢は35歳。まぁ、メンバーの中で最高齢だと思います。まぁ、そこまで変わった性格ではないので普通の人間だ。よろしく!」

 大原の自己紹介が終わった。...逆に、普通の人間がダメという事ではないから。

 次は東大が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.7番の東大天才とうだい てんさいです。性別は男で、年齢は24歳です。私は、無駄に天才と言われた事がよくあります。詳しい話をすると長くなるので、終わります。」

 東大の自己紹介が終わった。...何が伝えたかったんだろうか。分かったのは、無駄に天才という事だけだった。

 次に歌川が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.8番、歌川等心うたがわ とうしんです。性別は男、年齢は23歳です。えーと、僕はみんなからよく影が薄い人と言われていますし、ネガティブな性格だと思います。まぁ、僕がメンバーとしていても良いというお方がいれば、レギュラーメンバーの番組を見てあげて下さい。以上です。」

 歌川の自己紹介が終わった。...本当にネガティブな気がしたよ、歌川さん。

 次に5人組のパチパチズが1人ずつ自己紹介を始めた。

「メンバーNo.10番のポロフです。僕はパチパチズのリーダーをしています。まぁ、何を受けても復活出来るというキャラクターです。」

 ポロフの自己紹介が終わった。...自分でキャラクターって言ったよな。そして、無敵キャラみたいだ。

 次にパチパチズの2人目が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.11番のピロフです。主に、パチパチズの副リーダーを勤めています。まぁ、無敵キャラです。よろしくお願いします。」


 ピロフの自己紹介が終わった。...自分で無敵キャラって言ったなぁ、このキャラクター。

 次にパチパチズの3人目が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.12番のペロフです。機械を作ったり、解体したりするのが得意です。まぁ、どんな事があってもやられません。」

 ペロフの自己紹介が終わった。...機械専門のキャラクターのようだ。無敵に意味する事を言っていたがな。

 次にパチパチズの4人目が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.13番のプロプです。周りからは、穏やかだがよく気分がブルーになりやすいと言われています。まぁ、無敵かな。」

 プロプの自己紹介が終わった。...ブルーになりやすいか、大変だな。そして、無敵と自分で言ったな。

 次にパチパチズの5人目が自己紹介を始めた。

「メンバーNo.14番のパロフです。周りからは、短気短気と言われています。何が起ころうが、決してやられないさ。」

 パロフの自己紹介が終わった。...短気を二回続けて言われるという事は、短気すぎるって事かな?まぁ、無敵キャラのようだ。

 これで、パチパチズ5人組の自己紹介が終わった。簡単にひっくるめて言うと、無敵集団だな。

 こうして、自己紹介が終わると雄一は言った。

「はいはい、このまま席にいるように。まだ、終わってないからな。」

 司会者と椅子に座っているメンバーの自己紹介は終わったのに、まだ終わってないという事は、まだ誰か自己紹介が残っているようだ。...そう、確実に1人まだ自己紹介をしていない人がいるのだった。

 皆さんは、レギュラーメンバーの自己紹介の時に1つだけおかしい点があった事を気づいているだろうか。どうやら、池谷はそれに気づいたらしくこう言った。

「そういや、メンバーNo.9が抜けてなかったか?」

 その通りだ。自己紹介が普通に流れていっていたが、確かにメンバーNo.9だけが抜けていた。つまりは、もう1人自己紹介をすべき人間がいるのだ。

 それは、誰かというと...


「赤石さん、早く自己紹介を始めてください。」

 雄一はそう言った。メンバーNo.9は赤石さんの事だったようだ。

 それを聞いて池谷は言った。

「メンバーNo.9って赤石さんだったのか。」

 すると、赤石さんはカンペを出した。

【俺がやる必要ある?】

「ある。」

 雄一は、即答した。すると、赤石さんはカンペを出した。

【何で?】

「いや、あなたがメンバーを集めたからだし、昨日のメールの内容に書いてあったから。」

 雄一は言った。すると、横で池谷が言った。

「そういえば、『明日は俺も自己紹介するから』って書いてあったなぁ。」 どうやら、赤石さんは自分から自己紹介をすると言っていたみたいだ。それに対する赤石さんの反応はというと、

【記憶にございません(笑)】

 明らかに覚えているという回答だった。

「絶対、覚えていますよね!」

 雄一と池谷は声をあわせて言った。赤石さんはカンペを出した。

【覚えているよ。】

「だったら、早く来てくださいよ。」

 雄一はそう言った。すると、赤石さんはカンペを出した。

【了解。】

 赤石さんは、カンペを置いて司会席の前までやって来て言った。

「始めたらいいか?」

「頼みます。」

 雄一はそう答えた。すると、赤石さんは言った。

「じゃあ、始めるぞ。」

 そして、赤石さんは自己紹介を始めた。

「メンバーNo.9番、赤石雄二あかいし ゆうじです。性別は男で年齢は25歳です。えー、基本的にこのレギュラーメンバーの番組のスタッフ代表を勤めております。また、このテレビ局では局長の下につき、局長のサポート等もしております。まぁ、何はともあれ今後ともレギュラーメンバーの番組を見ていただけると嬉しいですし、彼らのやる気にも繋がるでしょうから暖かい目で見守ってやって下さい。以上です。」


 赤石さんの自己紹介が終わった。...今までの中で一番、まともだった気がするな。

 自己紹介が終わると、赤石さんはすぐさま元いた自分の席に戻った。

「えー、以上。全14名レギュラーメンバーの自己紹介が終了しました。」

 そう雄一が言うと、

「終わったぁー。」

「帰ろー。」

「腹へったぁー。」

 等の言葉をメンバー達はバラバラに言った。上の2つは分かるが最後の台詞はおかしくないか。この収録は、朝にしている。つまりは、朝食をとって来ているはずだし、まだ昼には早すぎる。なのに、何故腹がへるんだ?...まさか、朝食を食べてきていないメンバーがいるだろうか。それは、それで大問題だよ。

 メンバーの台詞が言い終わった後に、五十嵐は言った。

「不藤、これで終わりだよな!」

「五十嵐よ、何故そんな事を聞く?」

 雄一は五十嵐にそう言い返した。すると、五十嵐は言った。

「腹が減っているから早く帰りたいんだよ!」

 お前か、「腹へったぁー。」と言っていたのは。すると、池谷が言った。

「お前、まだ昼じゃないだろ。もしかして、朝食べてきていないのか?」

食ってきたよ。」

 五十嵐はそう答えた。

「じゃあ、何故腹が減る。」

 雄一は言った。確かに、その通りである。朝食を食べていたのなら大丈夫なはずだ。すると、五十嵐が言った。

「朝食、食ってきたけど腹が減っているんだよ!」

「そうか、だが後幾つかやる事が残っているから堪えてくれ五十嵐。」

 雄一がそういうと、

「分かったよ。」

 そう言って五十嵐は黙った。それにしても、自己紹介は終わった。では、他にやる事とは何なのだろうか。

「それで、他にやる事って何ですか?」

 そう池谷は言った。雄一はこう答えた。

「パフォーマンスタイム。」

 パフォーマンスタイム...何をパフォーマンスするのだろうか。

「ちなみに、何をするの?」

 池谷は言った。すると、雄一は言った。

「自分の特技とか特技とか特技とか。」

 要は、特技を見せろって事らしい。

 すると、歌川さんが言った。

「すみません、特技...無いんですけど。」

「まぁ、絶対に見せたい人だけで良いですよ。」 そう雄一は言った。どうやら、強制ではないらしい。そして、雄一はメンバーに言った。

「絶対に見せたい特技がある人!」

 強制じゃないって聞けば、誰もやらないって事があるんじゃないだろうか。しかし、


バッ!!


 かなりのメンバーが手をあげていた。あげていなかったのは、雄一と池谷と大原さんと歌川さんだった。もちろん、赤石さんはスタッフの仕事に戻っているからそんな事はしない。...「やりますか?」と聞いても拒否されるだけだ。

 ちなみに、確認だが手をあげていたのは五十嵐と坪井さんと上田さんと東大とパチパチズだった。...この方々は一体、何を見せてくれるのだろうか。

 手をあげた人数を確認すると、雄一は言った。

「じゃあ、発表される9人は発表の順番を決めておいて下さい。それ以外の人は座っている椅子をスタジオの隅に運んで下さい。」

「了解。」

 メンバーは椅子をスタジオの隅にどけた。それを確認すると雄一は言った。

「じゃあ、スタジオの真ん中が空いたので、そこでパフォーマンスをして下さい。」

 すると、池谷が言った。

「っていうか、順番は決まったんですか?」

「決まったよ。」

 上田さんは、そう言った。...いつの間に。

「それで、どんな順番になりましたか?」

 雄一が言うと、東大が答えた。

「えー、私→坪井さん→上田さん→五十嵐→パチパチズの順番になりました。」

 この順番は、何か理由があってこうなったのだろうか。まぁ、それは置いておこう。

「分かりました。じゃあ、準備が出来ましたら始めてください。」

 雄一がそう言うと、坪井さんが言った。

「もう出来てます!」

「早いなぁ。」

 大原さんは言った。確かに、早すぎるな。すると、五十嵐は言った。

「とりあえず、早く帰りたいから始めようぜ。」

「そうですか。」

 池谷は軽く流して言った。すると、パチパチズは言った。

「時間の無駄だから早くやろうよ。」

「そうかなぁ...」

 歌川さんは、そう言った。すると、雄一は言った。

「何で、そう言えるんですか?歌川さん。」

 すると、歌川さんは、ある場所を指差した。そこにあったのは...

【まだまだ、時間はあるよ。...ちなみに、この後には何も放送無いから、貸し切り状態なんですが。】

 そう書いてあるカンペだった。

「―みたいだけど、どうしますか?」

 池谷は、アピールをするメンバーに言った。すると、発表メンバー達はこう言った。


「いや、今すぐやりましょう!」

 何だ、みんなすぐに帰りたいのだろうか。まぁ、やる気があるだけましだろうな。

「じゃあ、決まった準備通りにお願いします。発表の前には、何を発表するのを言って下さい。」

 そう雄一は言ったそして、その後に言った。

「では、始めて下さい。」

 パフォーマンスタイムが始まった...


 トップバッターは、東大だった。

「えー東大天才です、今から特技の暗記で覚えたものの一部を暗唱します。」

 暗記が特技ってテスト凄く有利じゃ...便利だな。

「では、行きます。憲法第3章、国民の権利及び義務。第十四条・すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。第十九条・思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。第三十八条・強制、拷問若しくは脅迫による自白又は不当に長く抑留若しくは拘禁された後の自白は、これを証拠とすることができない。...知的財産権、第...」

「あの、もう良いです!十分凄いと分かりました。」

 雄一は、ここで東大を言い止めた。これは正しい判断だと、思う。ほっておけば、1日は言ってそうだったからな。...これ、あまり一般のテストには出ないと思います。ちなみに、東大は一度も詰まらずにスラスラと読んでいた。...えーと、スラスラと言っ...無理だよっ!!

「じゃあ、次の人お願いします。」

 池谷がそう言うと、東大は参加者が待機している所に戻った。それと入れ替わりに次の発表者の、坪井さんが発表場所にやって来た。そして、言った。

「坪井速人、パフォーマンスします!!内容は、瞬間移動を使った特技です!!」

 あのー、見えないと思うのですが...気のせいでしょうか。おそらく、本人は見える事を前提としてやるだろう。

「では、軽く足慣らしにここから地球上を1周して帰って来ましょう!!」

「いやいや、足慣らしじゃないですよ。いきなり何か変な事を...」

 池谷が、あたふたしながら言うが坪井は無視して、

「ドーン!!」

 そう言って、走っ−いや、帰って来た。...早すぎて作者のナレーションも追いつかない...。なんという人だ...この人は。

「見えましたか?」

 坪井さんは、自身満々に聞くが雄一と池谷の返事はもちろん。


「全然、見えませんでした。」

 だった。すると、坪井は無視して言った。

「続きまして...」

「無視するな!!」

 そう言う2人の台詞もなお無視して坪井は言った。

「瞬間移動を応用した特技を見せます。」

 そして、言った。

「坪井サイクロン!!」


ギュオォォォーーー!!!


 瞬時にスタジオ内に大きな竜巻が出現した。坪井さん以外は咄嗟に近くに固定されている物につかまった。一方、坪井さんはというと...竜巻の中心部でクルクルと回っていた。...凄いねぇ、あなたは。

 竜巻がおさまると、坪井さんは言った。

「続きまして...」

「もう良いですから!!」

 雄一と池谷は言った。流石に、これ以上やられたら自分達とスタジオがもたないと思ったのだろう。すると、坪井さんは発表者が待機している所に戻った。

 その後、雄一やスタッフ勢はスタジオをある程度復元した。そして、雄一は言った。

「上田さん、どうぞ。」

 すると、上田さんは発表場所まで来て言った。

「上田何作です、パフォーマンスをします。内容は、科学の発明です。」

 何か、今までの中で凄い発表かもしれないな。そして、上田さんは発表を始めた。

「えー、でわ手始めに自己紹介で言っていたアレをやります。」

 すると上田さんは、ポケットから2つの石を取り出して皆に見せて言った。

「ここに、2つの石があります。」

 続けて上田さんは言った。

「これを擦りあわせると、どうなるか皆さんは分かりますか?」

「粉々になる。」

 池谷は言った。続けて雄一はこう言った。

「擦っている時に、たまに火花が出たりする。」

 2人の意見はこうだった。すると、赤石さんはカンペを出した。

【2人とも、当たり前の事を1つ忘れているぞ。...腕が疲れる。】

 確かに、それもあるだろうな。まぁ、当たり前の回答が帰って来た。すると、上田さんは言った。

「まぁ、一般的にはその意見が多数でしょう。しかし、私にかかればもう1つの答えを編み出せますので、見ていて下さい。」


 言い終えると、上田さんは持っていた石と石を擦りあわせまくった。

 ※絶対に真似しないで下さい。(どうなっても、作者は責任をとりません。)

 すると、2つの石がダイヤモンドになっているではないか。

 これには、スタジオ内が呆然していた。流石の赤石さんでさえ呆然するとは、凄い事なのだろうな。

 そして、石をダイヤモンドに変えた後に上田さんは言った。

「これぞ、科学の力だ!!」


・・・


「ただの錬金術だと思いますが。」

 池谷は言った。まぁ、間違いなく科学の力ではないよな。すると、上田さんは言った。

「続きまして...科学製品のみで作られるジュースを作ります。」

 東大と坪井さんと五十嵐とパチパチズは拍手をしているが、それ以外はしていない。読者の諸君もだいたいは理由が分かるだろう。

 その理由とは...


「上田さん、それ飲み物じゃない気がしますよ。」

 池谷はそう言った。それを軽くスルーして上田さんは言った。

「えー、使う材料は水酸化カリウム・水酸化バリウム・水酸化ナトリウム・塩酸...そして蒸留水を使います。」

 何ですか?...この科学製品だらけの商品は。そして、最後にチョロっとだけ蒸留水が出てきたな。...っていうか、これで何を作るのだろうか。

「上田さん、これで何か作れるんですか?」

 雄一はそう言った。確かに、それで何が作れるのかは気になる。すると、上田は答えた。

「上田特性ジュースだよ。」

 ※しつこいようですが、絶対に真似しないで下さい。(どうなっても、作者は責任をとりません。)

 そして何か、ヤバそうな感じしかしないのだが気のせいだろうか。すると、雄一は言った。

「...そ、そうですか。」


 そして、上田は特性ジュースとやらを作り始めた。

「まず、コップを用意します。まぁ、コップはどんなやつでも構いません。−で、その中に先ずは蒸留水を入れます。そして、実験用のガラス棒で5分ぐらいかき混ぜて、そこに水酸化ナトリウム・水酸化バリウム・水酸化カリウム・塩酸の順に入れていきます。」

 ここで、歌川さんが言った。

「上田さん、順番を守らなかったらどうなるんですか?」

「爆発する。」

 そう上田さんは言った。すると、大原さんは言った。

「あの、順番を守っても爆発する気がするのですが。」

 はい、ごもっともでございますね。しかし、上田さんは言った。

「まぁ、気のせいだって。」

「気のせいじゃないと思うが...」

 池谷はそう呟いたがスルーされた。まぁ、よくある事だ。...あくまでも、この小説の世界ではの話だが。

 すると、上田さんは言った。

「まぁ、とりあえず作るから見ておくように。」

 そして、上田さんの怪しげなジュース作りが始まった。

「じゃあ、始めるぞ。ここにあるコップに蒸留水を加える。そして、10秒ぐらい実験用のガラス棒で混ぜる。そして、さっき言った順に科学製品を入れていく。」

 この時点で作者は順番を忘れています。上田さんは続けて言った。

「そして、ガラス棒で10秒程混ぜると出来上がる。」

 そして、特性のジュースとやらが完成した。見た目は悪くない、だが問題は味である。皆さん、彼が蒸留水に加えた物を覚えているだろうか。

 そう、水酸化カリウム・水酸化バリウム・水酸化ナトリウム・塩酸の4つの科学製品を入れていた。(順番は適当に書きました。)この4つの科学製品+蒸留水の味は、おそらく誰もが体験した事が無いだろう。という事は、多分これが初体験である。

「誰か飲みたい人!!」

 上田さんは、全員に聞いた。...そんな明らかに危険そうな物、誰も飲みたくn...

「くれっ!!」

 飲みたいのかよっ!!ちなみに、言ったのは五十嵐とパチパチズだった。

「知らねぇぞ、どうなっても。」

 そう池谷が言うと、雄一が言った。

「はい、池谷君。最後の忠告ありがとうございました!」

「お前、飲ませたいのかよっ!!」

「うん。」

 池谷がそう言うと雄一は即答して言った。...お前は、鬼か。

「うん。...じゃねぇーよ、アレ飲み物じゃないだろ。死んだらどうすんだよ!!」

 池谷がそう言うと、雄一は言った。

「自己紹介で五十嵐とパチパチズは無敵に適する事を言ってなかったか?」

 確かに、言っていた。だが、それだけで効果不明の飲み物を飲ませるのか?

 すると、池谷は言った。

「そういえば、そうだったな。なら大丈夫か。」

「大丈夫だ。」

 雄一はそう言った後に続けて言った。

「じゃあ、上田さん。今は1人分しかないので、後5人分を作って下さい。」

「了解!!」

 上田さんは、そう言って同じ物を5つ作り始めた。

 そして、数分後...

「よし、作れたぞ。」 上田さんは、言った。その時間は賞味1分だった。...複製するの早いなぁ。


 すると、雄一は言った。

「よし、飲みたいって言った五十嵐とパチパチズ準備は良いか?」

「おうっ!!」

 五十嵐とパチパチズは言った。すると、池谷が言った。

「じゃあ、上田さんの作ったコップを持って下さい。」

 五十嵐とパチパチズは1人1つずつコップを手に持った。それを確認した雄一は言った。

「じゃあ、飲んでください。」

 五十嵐とパチパチズはジュースとやらを飲んだ。そして、飲み終えた。すると...


ドーン!!


「ぎゃあああーーー!!!」

 五十嵐が大爆発をした。それを見たスタジオにいる一同は「は?」という表情で呆然した。...そりゃ、するだろ。飲み物を飲んだだけで人が爆発するんだからさ。

 爆発後、五十嵐はそこら辺に伸びていた。 一方、パチパチズはというと普通にその場に立っていた。どうやら、何もなかった−訳もない!!


パンッ!!


「は?」

 五十嵐とパチパチズ以外のスタジオ内にいる人達は一斉に言った。直後に、スタッフ一同は「しまった。」という表情になった。まぁ、基本的には放送中にはスタッフの方々はあまり喋らないからな。だが、この場合は仕方ないと思うがな。

 そういえば、パチパチズの身に何が起きたのだろうか。気になった雄一は言った。

「上田さん、あれはどいった現象ですか?」

「知らんっ!!」

 即答だった。そりゃあ、そうだわな。知らんよな...

「何か、変な化学反応でも起きたんじゃないですか?」

 そう池谷が言うと、上田さんはどこからともなく機械を出して言った。

「かもしれないな、少し調べてみる。」

 そして、大量にコードが付けられているヘルメットをパチパチズ全員に被せて何やら怪しげな儀式みたいに、上田さんは調査を始めた。

 司会者の2人は何をすれば良いか分からない状態になっていた。すると、カンペが出ている事に気づいた歌川さんが言った。

「あの、カンペが出ています。」


 2人はカンペを見た。そこには、こう書かれていた。

【調査が終わるまで、間を持たせて。】

 ...今の2人には無茶ぶりに近い内容だった。しかし、それを何とかするのも司会者の役割でもある。すると、雄一は言った。

「何します?」

「雑談は?」

 池谷は言った。すると、大原さんが言った。

「おお、間を持たせるには最適な方法かもしれんな。」

「そうですね。」

 歌川さんは続けて言った。すると、雄一が「じゃあ、雑談を始め−」

 言っている最中に、

「調査、終わったぞ。」

 そう上田さんが言った。見事なセリフ割り込みである。まぁ、おそらく雄一は「じゃあ、雑談を始めましょうか。」とでも言おうとしていたのだろう。

 上田さんが調査を終えると発表者の控え場所にいる坪井さんが言った。

「おお、結果はどうなんですか?」

「意味不明な現象だ。」

 上田さんは、言った。すると、東大が言った。

「上田さん、意味不明な現象とは?」

 確かに、読者の諸君も知りたがっているはずだ。上田さんは、意味不明な現象について語り始めた。

「人間って体の中に骨や内蔵があるよな?パチパチズを調べた結果、骨も内蔵も存在していなかった。つまりは、中身が空っぽだった。そして、さっきのパンッ!!って音があっただろ?あれは、体の中に入った瞬間になんやかんやの化学反応が起こってポップコーンみたいに体内で弾けたみたいだ。...といった、意味不明な現象が起きたらしい。」

 以上だった。確かに、意味不明な箇所があった気がするな。

 すると、池谷が言った。

「上田さん、なんやかんやって何ですか?」

「そこ、一番大事な所でしょ!!」

 そう雄一は続けて言った。すると上田さんは言った。

「なんやかんやは...」

 この間で、スタジオ内が沈黙状態となる。そして、上田さんはセリフの続きを言った。

「なんやかんやだが、何か?」

 その答えを聞いてスタジオ内の全員はズッこけた。すると、池谷が言った。


「そのままじゃないですか!!」

「いや、だって良いセリフが浮かばなかったからさ。」

 上田さんは、そう言った。すると、池谷は言った。

「だからって、そのまま返しますか?」

「うん、返す。」

 上田さんは、そう即答した。すると、雄一が言う。

「とりあえず、五十嵐とパチパチズ大丈夫か?」

「生きているちゃー、生きている。」

 五十嵐とパチパチズはそう言った。それを聞いて雄一が言った。

「だったら、発表の準備を頼む。早く帰りたいんだろ?」

「その通りだ、了解。」

 五十嵐とパチパチズは、発表の準備をした。そして、雄一は言った。

「えー、飲んだ方々は無事だったみたいなので、パフォーマンスタイムを再開します。」

 中断していたんですか?

 それに続けて雄一は言った。

「えー、では発表を始めて下さい。」

 すると、パチパチズが言った。

「ちょっと、意見があるんだけど。」

「何か?」

 雄一は言った。すると、パチパチズは意見とやらを言い出した。

「五十嵐と僕らの発表内容が同じだから、同時に発表していいかな?」

「発表内容が同じだったら、一緒にやっても大丈夫だろう。」

 雄一はそう言った。セリフの言い方的にはOKという事だろう。すると、パチパチズと五十嵐が言った。

「了解。」

「−で、始められる訳?」

 池谷はそう言った。すると、五十嵐とパチパチズは言った。

「準備、出来てる。」

「じゃあ、始めて下さい。」

 雄一が言うと、五十嵐とパチパチズは発表場所へとやってきて発表を始めた。

「これから俺、五十嵐缶三郎とパチパチズによる料理教室を始めます。」

 料理教室ですか、さっきのお方みたいなやつじゃない事だけを願っておこう。

 ※真似しないで下さい。(どうなっても、作者は責任をとりません!!)

「では、これから料理教室を始めます。」

 そうパチパチズが言った。そして、調理を始めた。

「まず、ボールの中に8割ぐらい水を入れます。」

 パチパチズがそう言うと、五十嵐はボールに言われたぐらいの量だけ水を入れた。すると、パチパチズは言った。

「次に水の中にエスカルゴを入れます。」

 パチパチズがそこまで言うと、五十嵐はボールの中にエスカルゴを入れた。...入れていい物か?

「最後に天かすを入れると完成です。」

 パチパチズが言うと、五十嵐は天かすを入れた。そして、五十嵐は言った。

「名付けて、エスカルゴの竜田揚げー。」

 ...ならないだろ。ただ水に浸して、天かすをまぶしただけじゃないか。これじゃあ、エスカルゴの水浸しじゃないか。

「誰か、試食したい人ー。」

 五十嵐は言った。試食って言ったよね。だいたい、試食したいって人がいるわけ...

「下さい。」

 -いるのかよっ!!...ちなみに、そう言ったのは東大だった。すると、五十嵐が言った。

「どうぞ。」

 そして、料理(?)を東大に渡した。それを食べた東大の反応は、

「うーん、ただの水に浸けられたカタツ...エスカルゴかな。」

 だった。それはそうだろう。実際にそうなのだから。っていうか、カタツムリと言おうとして止めましたね、この人。

「はい、ありがとうございました。」

 雄一はそう言って、発表を終わらせた。そして、続けて言った。

「これで全員の発表が終わりました。皆さん椅子を元の位置に戻して下さい。」

 すると、レギュラーメンバー達は置いていた椅子を元の場所に戻した。発表に使われた物は、それと同時にスタッフ達が片付けた。レギュラーメンバーは椅子を元の位置に戻すと、自分の席に座った。すると、雄一は言った。

「えー、皆さん。自己紹介と一定の人はパフォーマンスタイムお疲れ様でした。これにて今日の放送内容は終わりです。この放送で、読者の方々にレギュラーメンバーの事が少しは分かっていただけたかと思います。以上です。」

 雄一がセリフを言い終えると、司会者以外のメンバー達は言った。

「よっしゃー、終わったぁー!」

「まだ、終わってないみたいだぞ。」

 池谷はある一点を指さして言った。そこにあったものは...

【俺から少し話をさせてくれ。】

 そう書いてあるカンペを赤石さんが出していた。

「あー、なるほどね。」

 雄一はそう言った後に続けて言った。

「という訳で、赤石さんから話があるみたいなので、皆そのまま居てください。」

「了解。」 司会者以外のメンバーはだるそうに言った。すると、雄一は言った。

「赤石さん、早く終わらせてあげてください。」

【了解。】

 赤石さんは、そういうカンペを出し終えると司会席にやって来た。そして、言った。

「皆、色々とお疲れさん。」

「お疲れ様です。」

 メンバー一同は言った。すると、赤石さんは続きを言い出した。

「まぁ、皆よくやれていたと思う。俺からの連絡を言って今日の放送は終わりにしようか。」

「了解。」

 メンバー一同はそう言った。すると、赤石さんは連絡事項を言い出した。

「じゃあ、連絡事項を言うぞ。まず、活動時間についてだ。基本的には、このテレビ局レギュラーテレビは1人1人の労働時間は、自由だ。普通は、労働基準法で8時間までと決まっているみたいだが、うちは関係なく働きたいだけ働けるようになっている。まぁ、詳しい事は帰る時にレギュラーテレビ局員の心得を渡すからそれを見てくれ。ここまでで、何か質問はないか?」

 赤石さんはそう言った。すると、五十嵐が言った。

「寝る時間はあるのか?」

「最低、30分はあると思うぞ。多分な。」

 赤石さんは言った。何時間単位じゃなくて、分単位ですか...。そして、「多分な。」と言ったぞ...。答え終わると赤石さんは言う。

「他に質問ある人?」

 それは、ゼロだったため赤石さんは話の続きを言い出した。

「質問が無いようだから、次に明日行われる定期考査についてだ。合格点は前にも不藤が言ったように800点だ。合格出来なかったら、給料が下がる。そして、来月の給料は今月の2回あった定期テストの平均点と成果によって変わるようだ。そして、教科は5教科以外にも何教科か出るらしいから心してかかるように。ここまでで何か質問はないか?」

 赤石さんは、そこまで言った。すると、歌川さんが聞いた。

「すみません、給料の最低額と最高額って決まっていますか?後、給料は何制で配布されるんですか?」


 すると、赤石さんは答えた。

「基本的に給料は日収制だ。最初ここに入った人は皆、日収が1000円となっている。だから、ここまま日収が上がらず下がらずに1年過ごすと、約36万円は手に入る。まぁ、この計算は1ヶ月を30日として計算したから、実際は少し違うがな。ちなみに、給料の最低額は500円だ。しかし最高額は、まだ定かじゃないらしい。まぁ、詳しい話はレギュラーテレビ局員の心得を見てくれ。」

 赤石さんはここまで言うと、続けて言った。

「他に何か質問のある人は?」

 それは、ゼロだった。質問が無い事を確認した赤石さんは言った。

「じゃあ、次の話に行くぞ。多分、これが最後だ。皆、放送終了後はどうしてるの?」

「そこらのどっか。」

 メンバー一同はそう言った。...どこか分からない。すると、赤石さんは言った。


「そうか。まぁ、放送終了後にいちいち遠い所に帰ったり、そこらのどっかに行くのは面倒だろう?」

「はい。」

 メンバー一同は、即答した。そこらのどっかは、行くのが面倒な場所なのだろうか。赤石さんは話を続けた。

「だったら、俺が使っているホテルの空き部屋を自室として使うか?」

「可能なんですか?」

 雄一は言った。赤石さんはこう答えた。

「大丈夫だよ。っていうか、このテレビ局の局員は大抵使っているから、お前達も使えるはずだ。」

「そうなんですか。」

 そう池谷が言うと、赤石さんは言った。

「そうなんだよな、後は局長がOKを出してくれれば...」

「OKだ!」

 そうどこからともなく出てきた局長が言った。...この局長、本当に神出鬼没だな。

「アナタ、いつの間にはやって来たんですか!?」

 池谷は言った。すると、手抜局長はこう言った。

「さっきだよ。」

「そうですか、全然気がつきませんでしたよ。」

 そう雄一は言った。すると、赤石さんが言った。

「局長、今何て言いましたか?」


 そう聞かれると手抜局長はもちろん、

「さっきだよ。」

 と言った。確かに言っていたが、多分赤石さんの言っていた言葉はそれを指していないだろう。すると、赤石さんは言った。

「いや、その1つ前です!」

「OKだ!と言ったが?」

 手抜局長は言った。それを聞いた赤石さんは言う。

「という事は、レギュラーメンバーにホテルの使用許可を出すと?」

「まぁ、そういう事だな。」

 手抜局長は、そう言った。それに続けて言った。

「−っていうか、もうレギュラーメンバーの自室にしてもらうように頼んであるから、ホテルに行って手続きをすれば、後は指定された部屋を自由に使えるぞ。」

「もう、連絡が出来ているんですか。流石は局長。」

「いやいや、この程度何の問題もないよ。」

 赤石さんと手抜局長は何やら2人で盛り上がった。すると、雄一は言った。

「−で、赤石さん。先ほど話されていた話は終わりなんですか?」

「ん?あれは、終わりだな。」

 赤石さんはそう言った。それに続けてこう言った。

「まぁ、何か知りたい事があればレギュラーテレビ局員の心得を見るなり、メールするなりしてくれ。以上!!」

「じゃあ、これはもう解散って事ですか?」

 雄一はそう言った。すると、赤石さんは言った。

「ああ、そうだな。皆お疲れ様ー。」

「お疲れ様です。」

 メンバー一同は言った。これにて、今回の放送は終わった。そして、早く帰りたい勢(雄一と池谷以外)と手抜局長は、その後すぐにスタジオを後にして行った...


 早く帰りたい勢が帰って数分後、雄一と池谷が帰ろうとすると、

「不藤、池谷。ちょっと良いか?」

 赤石さんが2人を呼び止めた。2人は、無理とは答えずに赤石さんの元へと向かった。

 2人が赤石さんの前に行くと、赤石さんは言った。

「よぉ、2人とも今日の放送お疲れさん。」

「お疲れ様です。」

 2人は言った。すると、赤石さんは言った。


「お前ら、明日の定期考査が終わってからさっき言っていたホテルを探検っていうか、案内してほしいか?」

 すると、雄一と池谷は何やら話あった。そして、結論が出たようだ。

「頼みます。」

 2人はそう言った。赤石さんは言った。

「よし、じゃあ明日の定期考査が終わった後に、そうだなレギュラーテレビの受付前に集合な。」

「了解です。」

「じゃあ、また明日な。」

「お疲れ様です。」

 そして、雄一と池谷はスタジオを後にした。赤石さんは、スタッフ達と話をしだした。

 こうして、3回目の放送が終わったのであった...






書き終わりました。


どうでしたか、少しはレギュラーメンバーの事を知っていただけましたでしょうか?


これからもレギュラーメンバーの番組をかいていくのでよろしくお願いします。


後、放送は基本的に長編になりますが定期考査やそれ以外の話になると、かなり短めで投稿する事にしましたが、何とぞ忙しいのでどうかご了承下さい。


でわでわ。



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