表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/35

~放送初日~メンバー待ち

この話はフィクションです。


今回は、放送初日なのに遅刻をしてくるレギュラーメンバーを待っているという話です。


まぁ、文章の構成が変かもしれませんが最後まで見ていただけると嬉しいです。



 ある日の朝6時半頃、レギュラーテレビの8階第8スタジオでは番組収録の準備がされていた。

 そこには、赤石さんを始めとするスタッフ達が多数と前話で登場したレギュラーメンバーが集まっている...はずだった。

 しかし、ここにいるレギュラーメンバーは2人しかいなかった。その2人とは、不藤雄一と池谷和也だった。

 一体、他のメンバーは何をしているのだろうか...


「遅いな、後30分で収録開始なのに!」

 雄一は時計を見て言った。すると、横で池谷が言った。

「っていうか、連絡は行っているのか?」

 雄一は携帯を開けてあるメールを池谷に見せた。それは、本日のレギュラーメンバーの番組の収録予定がビッシリと書かれていたメールだった。

「このメールの送り主の赤石さんが、みんなに一斉送信しているから届いているのは確かだよ。」

 雄一は、池谷にそのメールを見せて言った。池谷はメールを見て言った。

「そうだな、確かに全員に一斉送信されているな。」

 じゃあ、何故レギュラーメンバーは集まらないのだろうか。来れない理由でも入ってしまったのだろうか。

 2人がこのような話をしていると、そこに赤石さんがやって来た。そして、2人に向かって言った。

「おいおい、みんなまだ来ないのか?」

「みたいですね。」

 雄一は言った。すると、赤石さんは言った。

「まったく、何をやっているんだろうな。」

「さぁ、何でしょうね。」

 池谷はそう言った。すると、スタッフ達の集まりの方から

「本番開始まで、後20分です。」

 と聞こえてきた。すると、赤石さんは言った。

「後、20分か...とりあえず、もう少し待ってみるか。」

「そうですね。」

 雄一と池谷はそう言った。すると、赤石さんはスタッフ達の集まっている所に戻って行った。

 そして、15分後...


「まだ、あれから1人も来ないな。」

 雄一は呆れた感じで言った。あれから15分、本番開始まで後5分ぐらいとなっていた。すると、池谷が言った。

「これさ、時間内にメンバーが来なかったらどうなるんだろうね。」

「...赤石さんに聞いてみるか。」

 雄一はそう言った。そして、赤石さんのいる所に2人は行った。

 赤石さんのもとに2人が着くと、

「どうした?不藤・池谷。」

 そう赤石さんは言った。すると、雄一は言った。

「あの、集まりが悪いです。このメンバー。」

「確かにな、まぁ初日だから多目に見てやろうじゃないか。」

 赤石さんは言った。すると、池谷は

「そうですか。」

 と言った。すると、スタッフの誰かがこう言った。結局、思った事を2人は聞いてはいなかった。

「本番開始まで、後1分です。」 それを聞いた赤石さんは言った。

「仕方ない、来るまで2人でやってくれ!!」

「「は?」」

 2人は声を合わせた。確かに、「は?」である。いきなりメンバーの大半がいないから任せた。みたいに言われてもみたいな感じだった。

「は?...じゃない、とりあえず所定位置についてくれ!」

 赤石さんは、そう言って2人を所定位置に立たせた。

 まぁ、所定位置といっても司会席に立たせられ――いや、待て。何故、司会席に!?と思った雄一は言った。

「赤石さん、何で俺達が司会席に!?」

「設定上、そうなっているからさ。」

 赤石さんは言った。すると、雄一と池谷の2人は言った。

「設定上って...」

「まぁ、とりあえずやってくれ!」

 赤石さんは言った。すると、その横あたりであるスタッフが持っていたカチンコというを道具を赤石さんに渡した。

 カチンコとは、ドラマや映画撮影などに使われるパチンと音のなるあの道具である。この小説では、本来の使い方じゃない使い方で使用される事があるだろうが、気にしないでいただきたいです。

 これを赤石さんに渡すという事は、赤石さんがパチンってならす役をするのだろうな。それ以外、予想は出来ない。

 すると、あるスタッフが言った。

「本番開始まで、30秒です。」

「いやいや、待って下さい。」

 雄一と池谷は言った。何故、待ってほしいのだろうか。しかし、赤石さんは言った。

「時間は勝手に過ぎていくから待てない。」

 すると、2人は

「だから、待ってって!!」

 と言うが、赤石さんはそれをスルーしてカウントダウンを始めた。

「えー、本番開始まで5・4・3・2・1...」

 そして、ここまで言うと赤石さんは

「スタート!!」

 と、言って持っていたカチンコを勢いよく叩いた。...が。


バカーン!!


 勢いよく叩きすぎて赤石さんは、カチンコを壊してしまった...おいっ!駄目だろ、壊しちゃ。

 すると、それを見た雄一と池谷は言った。

「ちょっ...あの人、あれ壊した!」 注...もう本番は始まっています。

 どうやら、放送開始の言葉があれになってしまったようだ。だが、あんな事があれば誰でも何かを言うはずだ。

 2人がああ言うと、赤石さんはあるカンペを出した。

【とりあえず、進めて。】

 これから多重にカンペが使われますが、基本的にカンペの鍵かっこは【】でいきます。そして、カンペを出す人は赤石さんぐらいなので、カンペに関しては主語表現が無かったりしますが、ご了承下さい。(注...例外は除きます。)

 それを見た雄一は言った。

「いや、進めて。...って何をどうすれば良いんですか!?」

【メンバーが来るまでの時間稼ぎなら何でもいいけど?】

 2人は、「そんな事を仕事の初日から言われても、どうしろと?」という表情になった。

【とりあえず、何でも良いから話でもしてくれ。】

 2人がそんな表情になろうが、カンペはお構い無しに出される。

 それを見て雄一は仕方なさそうに言った。

「まぁ、始まりました。レギュラーメンバーの番組...司会の不藤雄一と...」

「池谷和也です。」

 池谷は雄一に続けて言った。そして、時間稼ぎをするために適当な話を始めた...


「―で、何をすれば良いんでしょうね。池谷君。」

「さぁね、分かんないですよ。」 2人は何をすれば良いかなど分かっていない。恐らく、途方に暮れている。すると、カンペが出た。

【雑談でも良いよ。】

 2人は、黙り込んだ。雑談で話す事を考えていなかったからだろうか。すると、雄一が言った。

「じゃあ、池谷君。しりとりをしようか!」

「確かに、良いかもな。」

 池谷はそう言った。すると、雄一は言った。

「そうだよな、良い暇潰っ――時間稼ぎになるだろうしな。」

 それを聞いた池谷は言った。

「おい、お前さっき暇潰しって言おうとしなかったか?」

 それへの雄一の回答はこれだった。

「気のせいだ。」

 池谷は「ふ〜ん」という感じでうなずいた。...いや、気のせいではないだろう。完全に、暇潰っ...って言っていただろう。

 それはさておき...


【しりとり、始めて下さいよ。】

 そうカンペが出された。それを見て雄一は言った。

「じゃあ、始めましょうか。」

「了解。」

 池谷は言った。すると、雄一が池谷にこう言う。

「普通のしりとりじゃ、つまらないから逆算しりとりってのをやりますか。」

「はい?」

 池谷はそう言った。

 確かに「はい?」だ。しりとりは聞いた事もあるし、やった事もある人が結構いるだろうが...逆算しりとりとは、なんぞ?と思う人がいるだろう。それについては、今から雄一が説明をする。

「まぁ、はい?だろうな。じゃあ、ルールを説明するぞ。」

「頼む。」

 雄一は逆算しりとりのルールを良い始めた。

「ルールは簡単。しりとりの逆版だ、以上!!」

 なるほど、しりとりの逆版か。納得...できない!いや、それだけじゃあ何も分からないじゃないか!もう少し、何か分かりやすい説明をしてほしい。

 すると、池谷は言った。

「不藤、しりとりの逆版とは?」

「逆版だけど、何か?」

 雄一は言った。いや、答えになってない!「逆版だけど何か?」と言われただけで「へぇ、なるほどねぇ。」と答える人はあまりいないだろう。あまりじゃなく0に近い気がするが、気のせいにしておこう。「いや、詳しく説明をしてくれよ。」

 池谷はそう言った。雄一は面倒くさそうな感じになりつつも詳しく説明をし始めた...


「逆算しりとりっていうのは、しりとりの逆の事をしていくだけ。しりとりは、『リンゴ』だったら『ゴリラ』みたいに言葉の終わりの文字に続けて言っていき、最後に『ん』がついたら負けっていうルールだよな?だが、逆算しりとりとは『リンゴ』と言われると、『釣り』みたいに言わないといけないというルールだ。」

 その説明にスタジオ内の皆がきょとんとした。ただし、赤石さんを除いて。...って事は、赤石さんはこの説明で分かったのだろうか。

 すると、池谷が言った。「あの、もう少し説明をしてくれないか?」

「なんで?」

 雄一は、池谷に聞いた。すると、池谷はこう言った。

「いや、まだあんまり分からなかったから。」

「『リンゴ』って言ったのに『釣り』って続ける事についてか?」

「そう。」

 どうやら池谷は、逆算しりとりの繋ぎ方をもう少し詳しく教えてもらいたいようだった。いや、池谷だけではない。このスタジオにいる赤石さんと雄一以外は皆、そう思っているみたいだった。

 すると、雄一は言った。

「分かったよ。」

 そして、雄一は逆算しりとりの繋ぎ方を言い出した...


「逆算しりとりの繋ぎ方は、簡単だ。通常のしりとりは言葉の後ろの文字が先頭になる言葉を言えば良いよな。この逆算しりとりは言われた言葉の最初の文字で終わる言葉を言っていくゲームだ。」

 説明は以上だった。つまりは、『リンゴ』だったら『り』で終わる言葉の『釣り』などを言えば良い。『釣り』の場合だったら『つ』で終わる言葉の『草津』などを言っていけば良いという事だ。

 あの追加説明を聞いてスタジオ内の人はある程度は逆算しりとりのルールが出来たようだった。

 すると、思い出したかのように雄一はこう言った。

「そうそう、同じやつを2回言うのは無しな。言葉が出なくなったら、ギブアップ(降参=負け)をするように。」

「了解。」

 池谷は言った。すると、雄一は言った。

「よーし、始めるぞ。its 逆算しりとり!」

 と、言ったはものの...


「っていうか、言葉は何から始める?」

 雄一はそう言った。確かに、振り出しの言葉が決まっていなかったな。すると、雄一は赤石さんがあるカンペを出している事に気づいた。

【『しりとり』からで、良くね?】

 それを見て雄一は言った。

「よし、それで行きましょうか。」

 そして、

「its 逆算しりとり!」

 逆算しりとりが始まった。ちなみに、順番は不藤で池谷という感じにループしていきます。逆算しりとり中は、セリフの書き方が変わりますがご了承下さい。



雄一「俺から行くぞ、『石』」

池谷「じゃあ、『鯛』」

雄一「『板』」

池谷「『貝』」

雄一「『スイカ』」

池谷「『カス』」

雄一「『鹿』」

池谷「『都市』」

雄一「『使徒』」

池谷「『凝視』」


...


 このような逆算しりとりがかなり続き...


雄一「『黄砂』」

池谷「『車庫』っていうか、これ。どうなったら終わるルールだよ!!」

 そう池谷は言った。(逆算しりとりの時以外は、普通に書きます。)すると、雄一は言った。

「あー、考えて無かった。赤石さん、どうなったら勝ちか決めて下さいよ。」

 いきなり赤石さんに、そのようにふった。流石に赤石さんでも急に話題をふられたら...


【『しりとり』や『あがり』や『勝利』って言えたら勝ちにすれば?】

 そう赤石さんからカンペが出された。...対応、出来るのかよっ!

 まぁ、それはさておき。...おいて良いのか?

 それを見て雄一は言った。

「よし、そうしようか。『車庫』から続けるぞ、池谷。」

「いや、言うのはお前だからな不藤。」

「あー、そうだった。」

 そして、逆算しりとりが再開された。書き方が変わります。


雄一「えっと、『透視』」

池谷「『跡』」

雄一「あー『シェア』」

池谷「『水死』」

雄一「『椅子』」

池谷「『問』」

雄一「『里』」

池谷「『流砂』」

雄一「『アリ』」

池谷「あっ!?『シェアウェア』」


 そして、数分後...


池谷「『道』」

雄一「『意味』」

池谷「『サイ』」

雄一「『審査』って、なかなか終わらないなぁ...これ。」

 雄一は言った。

【かれこれ、30分はやってるぞ。】

 そういうカンペが出た。結構、続いているなぁ。

「これは、いろんな意味で頭を使うぞ。」

 池谷はそう言った。確かに、かなり頭を使うはずだ。

「だろ?難しいだろ。」

 雄一は言った。すると、池谷が言う。

「もし、メンバーが来なかったらずっとこれをやるの?」

「いや、流石にそこまではしない。そろそろ言葉が浮かばないぐらいになってきたから。」

「そうか。」

 ちなみに、あれぐらいしか言葉は出ていませんが、これでもかなりの数の言葉が割愛されています。 すると、突然雄一は言った。

「っていうか、マジでメンバー遅くないか!?」

 そういえば、そうだ。逆算しりとりを30分やっていたという事は、放送が開始してから軽く30分は経過しているという事になる。にも関わらず、放送開始以降に誰も来ないとは...本当に集まりの悪いメンバーである。

 これに呆れた雄一は言った。

「これ、今日は俺達だけでやります?」

「そうだな。」

 池谷はそう言った。すると、次の瞬間...


「すみません、遅れました。」

 という何人かの声が聞こえてきた。スタジオ内の出入口付近を見ると、そこには来ていなかった残りのレギュラーメンバー達が立っていた...


「「あっ、ようやく来た。」」

 雄一と池谷は声を合わせて言った。確かに、あれだけ待ったのだからようやくだな。

 すると、扉の辺りにいるメンバーは声を合わせて言った。

「まだ、収録は始まってないでしょ?」

「「始まってるわー!!」」

 対抗するかのように、雄一と池谷も声を合わせて言った。だが、しかし。

「収録、始まってないでしょ?」

 その言葉を、その場でメンバー達は連呼し続けている。すると、赤石さんが直々にメンバーの元に歩みよって行き、

【オンエアされているから、自分の名前の書かれている椅子へsit downしろ!】

 そうカンペを彼らに突きつけた。まぁ要は、『自分の席に、とっとと座れ!』って事である。英文の直訳、変でしょうがご了承下さい。

 そうされたメンバー達は、自分の席を探して席についた。凄いね、カンペの力(?)って。

 そして、メンバー全員が席に座り終えると雄一は言った。


「よーし、全員揃ったか確認をするから動かないでくれよ。」

 雄一はそう言って、レギュラーメンバーがちゃんと揃っているかを確認した。

 ちなみに、こんな感じにです。

 現在いるレギュラーメンバーは、不藤・池谷・五十嵐・上田・坪井・大原・東大・歌川そして、ウサギ5匹の合計13に―って待てよ!?何だ、最後のウサギ5匹ってのは...

 ウサギ5匹の存在に気づいた雄一は言った。

「いや、待てぃ。俺最後に数えたけど、そのウサギ達は何ですか!?」

 すると、池谷以外のメンバーは声を合わせて言った。

「ウサギでしょ。」

「そんな事は分かってますよ!何でここにいるのかって話だよ!」

 そう雄一は返した。すると、坪井が言った。

「いや、そこら辺に落ちていたんですよ。」 続けて上田も言った。

「とりあえず、運ぼうかという事になって安全にここまで運んで来たんだよ。」

 雄一はウサギ達をチラッと見て言った。

「絶対、安全に運ばれてないよね。あの状態。」

 何故そんな事が言えるかというと、そのウサギ達はボロボロの状態だったからである。すると、東大は言った。

「落ちていた時から、その状態だったんですよ。」

「あー、そうなんですか。赤石さん、その集団はどうしますか?」

 池谷はそう言った。すると、カンペが出された。

【レギュラーメンバーに追加すりゃあ良くないか?】

 適当だな、おい。すると、雄一が言った。

「まぁ、そうしますか。」

 そして、たった今このウサギ集団がレギュラーメンバー入りとなった。...かなり適当な決め方だったが。


「―で、このウサギ達はどうしたら良いんですか?」

 池谷は言った。確かにウサギ集団は気絶をしている。だから、収録に参加出来ない様な状態である。すると、あるカンペが出された。

【叩き起こせ!!】

 酷い指令だ。気絶しているのを叩き起こせとは、なんという卑劣な。すると、雄一がとった行動は...



ボコッ!!


 雄一はウサギ集団に近づくと、思い切り5匹を叩いた。

「何すんじゃあー!!」

 そうウサギ達は起き上がって答えた。(今まで倒れていました。)

「生きていたのか。」

 雄一は言った。すると、ウサギ達は言った。

「何だ、死んでてほしかったのか!?」

「はい。」

 雄一は即答した。

「テメェ、なめてんのか!?」

 ウサギ達は声をあげて言った。すると、雄一は言った。

「いやいや、なめてないよ...」

 だろうな、なめれるわけがないよな。...いや、そうじゃないらしい。このセリフの繋ぎだとまだ続きがある。

 前のセリフから少し間を開けて雄一は言った。

「舌でな!」

 ...それは、つまり...


「なめてんじゃねぇーかぁー」

 ウサギ達は言った。それに続けてさらに言った。

「お前ら、ただのウサギだと思っていたら大間違いだぞ!!」

 すると、池谷が言った。

「どんな凄い能力が使えるんだ?」

 変わった能力が使えるとなると、今までの扱いはチャラにしないといけないな。つまりは、そこまで酷い扱い方をしていたようだ。...酷いなぁ、この人達は。

 すると、池谷に質問を振られたウサギ達は答えた。

「ジャンプ出来るんじゃー!!」

「普通じゃねぇーか!!」

 雄一と池谷は突っ込みを入れた。確かに、普通だ。

「えっ、お前達ジャンプ出来るの?」

 ウサギ達はキョトンとした表情で言った。すると、池谷が言った。

「出来るよ、別にウサギじゃなくても人でもジャンプぐらいは出来るよ。」

「そんな、馬鹿なぁ~。」

 ウサギ達はガックリとした。すると、突然雄一がこんな事を言った。

「だいたい、お前らウサギじゃないだろ?」「ウサギじゃー!!」

 そうウサギ達は声をあげて言った。雄一は言った。

「だって、ウサギにしては胴体が丸いし、耳はあるけど両手が無いし、足はあんパンみたいな形をしているじゃないか。」 そうウサギ達の体型について雄一は言った。確かに、ウサギでは無い気がしてならない。これは、星の○○○○の主人公に近い気がする...が、まぁ気にしないでおこう。

 すると、それを聞いたウサギ達は言った。

「うるせぇ、なりたくってなったんじゃないわぁー!!」

 どうやら、自分たちでも体型については気になっている様子だ。すると、池谷は言った。

「まず、お前ら地球の生物じゃないだろ。」

「ふん、そんな事なんか教えるものか。」

 ウサギ達はしらばをくれている状態だ。すると、雄一が言った。


「あのー、皆さん。このウサギ達はどこに落ちていたんですか?」すると、司会者以外のメンバーは一斉に答えた。

「えっと、東京都○○区○○の○○丁目の○○の信号の下!」

 こりゃあ、随分と微妙な所に落っこちてましたね。

「歩行人の邪魔になって仕方なかったでしょうね。」

 池谷はそう言った。

「あの位置は、邪魔になっていましたね。」

 坪井は言った。よほど、邪魔になる位置に落ちていたのだろうか。

「あの位置とは?」

 雄一は聞いた。すると、上田が答えた。

「信号寄りの横断歩道の上だ。」

 それは、邪魔になって仕方ない場所だな...

「歩行人、困ってたでしょうね。」

 池谷は軽く言った。大原は腕を組みながら言った。

「だろうな。」

 すると、雄一は言った。

「ところで、この集団って地球人なのだろうか。」

「教えてたまるかぁー!!」

 ウサギ達はそう言った。まぁ、そうだろうとは思ってはいたけど。この集団に聞いてもらちがあかないと感じた雄一はメンバー全員に言った。

「誰か、その集団が何星人か知ってますか?」

 スタジオ内に沈黙の空気が漂った。...そりゃそうだよな、知っている人なんているわけ―

「知ってますよ。」

 ―知っているのかよっ!!

 答えたのは東大だった。では、例のウサギ集団は何星の生物なのだろうか。

「知っているんですか!?じゃあ、何星人なんですか。」

 雄一は、そう言った。すると、歌川は答えた。

「間違いなく、異星人です。」

 断定した。ということは、それを確信させる何かがあったに違いない。

「異星人であるという証拠は?」

 池谷は聞いた。すると、五十嵐が

「これだぜ!」

 と言って、1枚の写真をポケットから取りだして司会者2人に見せた。それには、巨大なウサギらしきもの(?)が写っていた。...何だ、これはっ!?

「これは...UFOですか?」

 雄一はみんなに聞いた。すると、ウサギ集団は言った。

「な、なぜUFOだと分かった!?」

「あれ、UFOなのかよっ!」 池谷はおもいっきり突っ込みを入れた。まぁ、誰もが言うとは思うのだが...。

「それ以外に何に見える!」

 ウサギ達はそう言った。すると、雄一は言った。

「いや、どっからどう見ても巨大なウサギにしか見えないだろ!」

 どこまでデカイのだろうか。何故か、見てみたくなってくる。

「巨大なウサギじゃないわー、UFOじゃー!!」

 ウサギ達はそう言った。どうやらウサギ達からしたらUFOらしい。ただ、レギュラーメンバーから見ると、無駄にデカイだけのウサギメカである。...いや、そこまでは言っていないはずだが。

 すると、雄一は言った。

「いや、UFOじゃないだろ。」

「UFOじゃー!!」

 そう言い張るウサギ達。それに対して池谷が言った。

「だいたいお前ら、UFOの正式名称を知ってるのか?」

 あまり知らない人が多い気がするのだが気のせいだろうか。すると、ウサギ達は言った。

「知ってるよ。」

「なら、言ってみな。」

 池谷は即その言葉を返した。すると、ある物に気づいた雄一が言った。

「池谷、あれを見てみろ。」

 雄一が指を指した先にあったのは...


【この際だから、レギュラーメンバー全員にも聞けば?】

 赤石さんの出しているカンペだった。確かに、メンバー全員に聞いてみれば知っている人もいるかもしれない。

「じゃあ、みんなにUFOの正式名称を聞くけど、大丈夫か?」

 そう雄一は司会席にいる池谷以外のメンバーに聞いた。

 それに対してのメンバーのコメントは

「大丈夫。」

 だった。(ウサギ達も含めて。)なら、大丈夫だな聞いても。みんな回答は同じだろうしな。

 それを聞いて雄一は言った。

「そう言うなら、みんな答えは同じのはずだ。せーの、でいこうか!」

「そうだな。」

 池谷は賛同した。と言っても、司会者であるこの二人は答えなくても良いのだから、どうなろうが関係のない状態だ。

 そして、雄一はメンバーが答えるための合図を言った。

「せーの!」

 すると、メンバーは同時に次のように答えた。書き方が少し変わりますが、ご了承下さい。



五十嵐「煩い、フクロウ、落ちちまえ。」

坪井「確認済み飛行物体。」

上田「確保済み飛行物体。」

大原「未確認飛行物体。」

東大「unidentified flying object.」

歌川「UFO。」

ウサギ集団「許せ、深い海に、落としちゃた。」


 メンバーの回答は上記の通りだった。見事に期待を裏切ってくれたわ、このメンバー達は。

「全員、バラバラじゃねぇーかっ!!」

 池谷は突っ込みを入れた。っていうか、おかしいのが幾つかあったぞ。

 回答を聞いて雄一は言った。

「内心、期待をしていた俺が馬鹿だったよ。」

 すると、雄一はあるカンペが出されている事に気づいた。

【不藤、反省するのも良いが解説とかもしてやれ。せっかく、答えたんだからさ。】

 解説、必要だろうか。いらない気がしてならない。だが、雄一は言った。

「じゃあ、先程の答えについての解説をします。」

 そう言って雄一は解説を始めた...


「えっと、まずは正しい答えを先に言っておきます。UFOとは『unidentified flying object』の略で、日本語訳では『未確認飛行物体』となりますとの事です。」

 よく英語まで知ってるなぁ...

「では、ここからは皆さんの回答についての解説を始めます。」

 そう言って雄一は、メンバーの回答についての解説を言い始めた。

「えっと、まぁ五十嵐の回答は後回しにして。」

「何でだよっ!!」

 五十嵐は言った。すると、池谷が言った。

「まぁまぁ、落ち着け五十嵐。後で解説をしてくれるからさ。」

「分かったよ。」

 そう言って五十嵐は落ち着いた。すると、雄一は解説の続きを始めた。

「じゃあ、まずは坪井さんの回答からいきましょう。」

「はい。」

 池谷は言った。そして、雄一は言った。

「坪井さんの回答は、『確認済み飛行物体。』でしたね...」

「そうでしたねぇ、いつUFOを確認したのでしょうかねぇ...」

 池谷はそう言った。すると、坪井が

「もちろん、瞬間移動で宇宙に行...」


 と、言ったいる途中に雄一と池谷が言った。

「はい、探索お疲れ様でした。」

 セリフの途中に割り込んだよ、この2人。...まぁ、今後はよくある事ですが。

 ちなみに、坪井がどんなセリフを言おうとしていたか、気になっている人がいると思うので、作者が勝手に予想して書いてみます。

 おそらく、「もちろん、瞬間移動で宇宙に行って自力で探して見てきました。」とでも言うつもりだったのだろう。...瞬間移動とか、無理でしょ。

 坪井の言葉に対してのセリフを言い終えると雄一は言った。

「じゃあ、次は上田さんの回答の解説をします。」

「どうぞ。」

 池谷がそう言うと、雄一は解説を始めた。

「えっと、上田さんの回答は『確保済み飛行物体。』でしたね。」

「そうでしたねぇ。...どうやって確保したか知りませんけど。」

 そう池谷は言った。すると、上田は言った。

「そこら辺の信号の下辺りに...」

「はいはい、運送お疲れ様ー。」

 雄一と池谷は言った。ちなみに、上田はこう言おうとしていた。

「そこら辺の信号の下辺りに落ちていたのを、拾ってきた。」

 それは、ウサギ集団の事を指しているだろう。

 上田に対してのセリフを言い終えると雄一は言った。

「次は、大原さんの回答について解説をします。」

「どうぞ。」

 池谷がそう言うと、雄一は解説を始めた。

「えー、大原さんの回答は『未確認飛行物体。』でしたね。」

「そうでしたねぇ。普通に正解なので、指摘点は無しですね。」

 池谷はそう言った。どうやら軽く流された感じになったようだ。すると、雄一は言った。

「次に、東大の回答の解説をします。」

「どうぞ。」

 池谷がそう言うと、雄一は解説を始めた。

「東大の回答は...えっと、ユニバー...○×△□◇@...フライングオブジェクト?でしたね。」

「途中、言えないから誤魔化しただろ」

 池谷は雄一に突っ込みを入れた。

「だって読めないから仕方ないでしょ。」 雄一はそう言った。どうやら、読めないと言うのは本当らしい。すると、池谷は言った。

「読めないんだったら、解説無理じゃない?」

 確かに、読めないのに解説は厳しいだろう。しかし、雄一はある一点を指差してこう言った。

「大丈夫、あれがあるから!」

 その先にあったものは、

【英語のスペルも日本に訳しても意味がしっかりしているから、東大の答えは正解だぞ。】

 と書かれた赤石さんのカンペだった。それを見た雄一は言った。

「スペルと意味があっているから正解のようです。」

 明らかにカンペを読んでいた事がバリバリ分かる言い方である。「そうですか、じゃあ解説はとくになしですね。」

 池谷は言った。すると、雄一が言った。

「だな。では、次の回答の解説にいきます。」

「どうぞ。」

 そう池谷が言うと、雄一は回答を始めた。

「えー、歌川さんの回答は『UFO』でしたね。」

「そうでしたねぇ...あなた考える気ありました!?」

 池谷は歌川にそう言った。すると、歌川は言った。

「少しはありましたよ。」

「ちなみに、0〜100までだったら、どれだけあったんですか?」

 雄一は歌川に言った。すると、歌川は答えた。さて、どれだけ考える気があったのだろうか。

「もちろん、0です。」

「0かいっ!!」

 歌川の言葉に雄一と池谷は即突っ込みを入れた。

「何か、問題でも?」

 そう歌川は言った。すると、池谷は言った。

「あの、何で0なのに少しは考える気がありましたって言ったんですか。」

「えー?だって、不藤さんが0~100って言ったじゃないですか。だから正直に0と言ったんですよ。」

 そう歌川は言った。すると、雄一は言った。

「それに関しては、すみませんでした。っていうか、0って事は考える気がなかったと?」

「はい。」

 歌川は即答した。即答するなよ...。

 すると、雄一は言った。

「まぁ、いいや。次の解説にいきます。」

「そうですか。では、どうぞ。」

 そう池谷が言うと、雄一は解説を始め―なかった。正式に言うと、解説をする前に雄一はある事を思っていた。それを雄一は口に出して言った。

「あの、残りの五十嵐とウサギ集団は回答の仕方が似ていたから、同時にやってもいいかな?」

「良いんじゃねぇ?」

 池谷は、そう言った。すると、雄一は赤石さんの方を向いた。すると、

【お好きな様に。】

 と書かれているカンペを赤石さんは出していた。

 それを見て雄一は言った。

「じゃあ、最後に五十嵐とウサギ集団の回答について、解説をします。」

「はい、どうぞ。」

 池谷がそう言うと、雄一は解説を始めた。


「まず、五十嵐の回答は『煩い、フクロウ、落ちちまえ。』で、ウサギ集団の回答は『許してよ、フライを5つ、落としちゃった。』でしたね。」「そうでしたねぇ、これに関してはかなりの指摘がありますねぇ。」

 池谷は言った。かなりのレベルでは無いと思うのだが、気のせいか?

 すると、雄一は言った。

「確かに、池谷君の言う通り。かなりの指摘があります。」

 それに続けて、雄一は言った。

「まず、五十嵐の回答からな。確か、『煩い、フクロウ、落ちちまえ。』でしたね。」

「そうでしたねぇ。まず、フクロウ落ちちまえって、フクロウは何の上に乗っているのでしょうね。」

 池谷は、そう言った。すると、雄一は続けて言った。

「ですねぇ。そして、そんなにフクロウは煩くはないと思いますよ。」

 すると、五十嵐は立ち上がって言った。

「ホーホケキョって、煩いじゃねぇーかよ!!」

「いや、フクロウはホーホケキョと鳴かないだろ。」

 ここで池谷の冷静な突っ込みが入った。ちなみに、ホーホケキョと鳴くのはウグイスです。

「そうなのか?」

 五十嵐は言った。どうやら、本当に知らなかったようだ。...だが、五十嵐のセリフはまだ終わらなかった。さっきの言葉の後に五十嵐は言った。

「でも、夜にホーホケキョt...」

「だから、フクロウはそう鳴かないって!!」

 むなしくも、セリフの途中で池谷の突っ込みによって発言権を奪われた。雄一は言った。

「まぁ、何を言おうと間違いだから座りな五十嵐。」

「分かったよ。」

 五十嵐はそう言って再び自分の席に座った。五十嵐が椅子に座った後に雄一は言った。

「では、次の回答を解説します。」

「お願いします。」

 池谷がそう言うと、雄一は解説を始めた。

「えー、ウサギ集団の回答と『許してよ、フライを5つ、落としちゃった。』でしたね。」

「そうでしたねぇ。これは、どこの店に対する謝罪なのでしょうか。そして、フライを5つに固定する意味はあったのでしょうか。」


 池谷はそう言った。すると、雄一は言った。

「固定する意味は無いだろ。」

「あったわぁー!!」

 ウサギ集団は、椅子の上に立って言った。なんという、行儀の悪い...。

「へぇ、あったの?」

 池谷は、軽く言った。ウサギ集団はもう一度言った。

「あったわぁー!!」

「何で、5つに固定する必要があったんだ?」

 そう雄一は、言った。確かに、その理由は知りたいな。すると、ウサギ集団は言った。

「僕はら5人組だろ?だからだ。」

「あー、なるほどね。」

 雄一は軽く流して言った。まぁ、納得出来ない事も無い事も無い事も無い。...要は、納得出来るという方に近いかもしれない。

 そして、雄一は言った。

「まぁ、どのみち不正解だから座りな。」

「はいはい。」

 そう言って、ウサギ集団は再び自分の席に座った。ウサギ集団が席に座ると雄一は言った。

「えーと、これで全ての回答に対する解説が終わったな。」

 あれ、解説になっていたのだろうか...。

「そうですねぇ。っていうか、何でこんな話になったんですかね?」

 池谷は雄一に言った。すると、雄一は答えた。

「何か、そこの人達がどこかの信号の下に落ちていたからって言って、ウサギ集団を拾ってきて異星人だって話になって、UFOの正式名称知っているのかという話になったからじゃないか?」

 かなり長いセリフで説明をしていたが、かなり省略されているな。だが、だいたい当たっているから良しとしよう。

「あー、そうだったねぇ。」

 池谷は言った。すると、カンペが出た。

【とりあえず、話を戻せよ。】

 それを見て雄一は言った。

「まず、話ってどんな話をしてましたっけ?」

 雄一は、最初に何の話をしていたか忘れてたようだ。すると、カンペが出た。

【確か、メンバーがスタジオに入ってきて人数を確認して...で、そこからかなり話が脱線したから、人数確認が終わった後の続きかな。】

 簡単に言うと、ほぼ最初辺りから話が脱線したみたいだ。

 すると、雄一は言った。

「じゃあ、内容を予定通りに修正しますか。」

 そして、雄一は話を戻そうとしたがある事に気づいて言った。

「そういえば、赤石さん。このウサギ達はどうしたらいいですか?」

【だから、メンバーに勧誘すれば?】

 カンペには、そう書かれていた。っていうか、これ前にも聞かなかったか?

 それを見て雄一は言った。

「じゃあ、勧誘してみます。」


 雄一がウサギ達に話そうとすると、

「良いよ。」

 そうウサギ達は言った。っていうか、何をやるのかこの集団は知っているのだろうか。

「いや、まだ不藤は聞いてないけど!?」

 そう池谷は言った。ウサギ達はこう言い返した。

「だってあれを見たら分かるからさ。」

 あれとは、カンペの事であろうな。池谷は言った。

「そうですか。」

 すると、雄一は言った。

「じゃあ、決定だ。レギュラーメンバーに新しい仲間が追加されましたー!」

 スタジオ内の全員は「おぉー。」と言うセリフの後に拍手をしていた。まぁ、ある程度時間がすぎると拍手は止まった。ここで雄一はふと思った事を言った。

「そういえば、メンバーに加入してくれた事はありがたいけど、呼び方はどうすれば?」

 確かに、そうである。ウサギ集団のままでは、なんとなく失礼だろう。すると、ウサギ集団は言った。

「パチパチズと呼んでくれ。」

 パチパチズ...その由来は一体何なんだろうか。

「了解。あ、分かっているだろうけど、この名前を使うのは団体で呼ぶときに限るからな。」

 そう雄一は言った。すると、パチパチズは言った。

「了解。」

 これでパチパチズがレギュラーメンバーへ正式加入が確定した。ちなみに、集団の名前はパチパチズだと分かったが、個人の名前はどうなのと思う人もいるでしょうが、レギュラーメンバー紹介の時に個人の名前は分かります。

「じゃあ、赤石さん。このパチパチズ5人をレギュラーメンバーに追加しておいて下さい。」

 そう雄一が言うと、カンペが出た。

【了解。】

 カンペには、そう書かれていた。これで、レギュラーメンバーの数は...13人(8人+5匹。)となった。

 すると、雄一は言った。

「えーと、じゃあとりあえずレギュラーメンバー全員が揃ったな。さてと、どうしましょうか池谷君。」

「いや、俺に聞くなよ...。あれを見れば良いじゃないか。」

 池谷はある一点を指差してそう言った。雄一は、その方向を見た。そこには、あのカンペがあった。


【司会席に置いてある紙を見て、今後の流れとかを説明したら?】

「だそうなので、今後の流れについて説明をします。」

 カンペを呼んだ後に雄一は言った。そして、雄一は司会席に置いてあると言われた用紙を手に取って言った。

「えー、今後のレギュラーメンバーの活動を言っていきます。」

「お願いします。」

 池谷がそう言うと、雄一は今後の流れを言い始めた...


「今後の流れについてですが、まず1つ目にレギュラーメンバーの番組をやっていくようです。ちなみに時間厳守ね、これ大事だから。」

 確かに、時間厳守は重要事項である。特にこのメンバーの場合は。

「そして、2つ目は定期考察についてです。このレギュラーテレビでは、年間24回ぐらいは定期考察があるみたいです。単純に計算すると、月に2回ですかね。」

 月に2回とは、いつといつに考察はあるのだろうか。

「ちなみに、定期考察は月の前半の真ん中と後半の真ん中を目処に行うようです。なので、合格出来るように頑張って下さい。まぁ、ずれていくかもしれないらしいですがね。」

 すると、ここで坪井が言った。

「不藤さん、定期考察に合格しなかったらどうなるんですか?」

「給料が減らされるみたいですよ。ちなみに、合格基準は800点です。まぁ、詳しい事はまた後日に。」

 雄一そう言った。給料の値段が定期考察で決まるとは、なんてテレビ局なんだよ。―で、800点が合格という事は、1000点満点なのだろうか。

 そして、雄一は話の続きを言い出した。

「最後に3つ目は、明日にレギュラーメンバーの自己紹介があるみたいだから、自己紹介アピールを考えてくるように。だそうです。」

 ようやく自己紹介か。これで読者のみなさんにもレギュラーメンバーの事を少しでも理解していただけるだろうな。

「以上です。」

 雄一はそう言った。どうやら書いてあった事を全て伝えたようだ。すると、池谷は言った。

「明日、自己紹介があるのか。」

「みたいだな。」

 雄一は軽くそう言った。それに続けて言った。


「まぁ、時間は今日の事みたいに赤石さんがメールをしてくれると思うぞ。」

「だと良いが...」

 池谷は心配そうに言った。すると、

【メールするから、安心しな。】

 というカンペが出ていた。

「だそうですよ。」

 それを見た雄一は言った。

「なら、大丈夫か。」

 そう池谷は言った。本当にメールを送って来るのかが、心配だったのだろう。まぁ、それは解決したな。

 いや、まだ一番心配をしないといけない事が残っていた。それは...


「あー、さっきも言ったけど時間厳守な。守ってもらわないといろんな人達が困るから。分かった?」

 雄一は、メンバー全員に言った。確かに、そうだ。このメンバーは集まりが悪い、もしメンバーが遅刻してしまったら、よほどの理由が無い限りは時間を稼いで待つしかない。そう、今日みたいに。ちなみに、何かと困る人達の中には自分も含めて言っているのだろう。

 それを、聞いたメンバー達は言った。

「了解です。」

 ...本当に分かっているのだろうか、このメンバー達は。

 すると、雄一は言った。

「よし、これで今日のやる内容は終わったな。」

「へぇ、そうなの。」

 池谷は軽く流したかの様に言った。その後に雄一は言った。

「そうだよ。―で、何をすれば良いのだろうか、池谷。」

「いや、俺に聞くなよ。赤石さんに聞けば?」

 そう池谷は言った。すると、雄一は赤石さんに聞こうとしたのだが、

「赤石さん、この後は...あー、解散しろと。」

 そう言っていた。何故かと言うと、赤石さんが雄一の言う事を予測して先にカンペを出していたからであった。

 という訳で...


「じゃあ、今日はこれで放送終了です。レギュラーメンバーのみなさんお疲れ様でした。でわ、明日は自己紹介をしてもらいますので何を言うか考えて来てください。以上です、解散!!」

 そう雄一は言った。すると、レギュラーメンバー全員は言った。

「了解。」


 そして、レギュラーメンバー達は席から立つと、スタッフ達に一声をかけてからスタジオを後にして行った...


 最後に雄一と池谷は赤石さんに、

「お疲れ様でした。」

 と言った。赤石さんはこう言った。

「ああ、放送初日お疲れさん。何はともあれ、今日は無事に放送が終わって良かったよ。明日のレギュラーメンバーの自己紹介も頼んだぞ!」

「了解です。」

 二人は、そう言った。そして、赤石さんは言った。

「よし、今日は明日に備えてゆっくり休むようにな以上!!。お疲れさん。」

「お疲れ様でした。」

 話が終わると、雄一と池谷はスタッフを後にした。そして、赤石さんは、残っているスタッフ達とスタジオの片付けを始めて行った...


 こうして、レギュラーメンバー達の番組...レギュラーメンバーの番組がこれから放送されていくのだった...




何とか、書き終えました。


逆算しりとりは、どうでしたか?


やってみようと思った方は、やってみて下さい。


かなり無駄に頭を使うでしょう。


でわ、次回作をお楽しみに...


でわ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ