第25章 血と光
空中に浮かぶ女魔法使いリリアナの詠唱の声は、次第に激しく高まっていく。一つ一つの強調された音節が、広場にいる全ての者の心臓を激しく打つかのようだった。
真紅の稲妻が生き物のように彼女の杖から飛び出し、幾筋もの雷蛇となって凝縮される。数条の雷蛇はさらに絡み合い、雷槍へと変化し、リリアナの周囲を絶え間なく旋回する。槍の先端には、跳ねる電弧がかすかに見える。烈風の中、リリアナの銀髪が舞い上がり、額に三日月型の紫水晶が露わになった。呪文の完成と共に、この水晶が一閃の光を放ち、淡い紫色の球形バリアがリリアナを包み込む。
暗闇の中、深紅の法衣を纏ったリリアナの肌は雪のように白く輝く。衆目の中、彼女は地を離れ、ゆっくりと宙へ昇っていく。衣が風になびき、その姿は絶世の美しさだった。このように純粋に自身の魔力だけで宙に浮くことこそ、四階魔法使いの証なのだ。
リリアナが空へ昇るのを見て、地上の聖光騎士たちはやや慌てた様子で盾を掲げ、白い聖光の障壁を次々と展開する。しかし雷槍の速度は速すぎた。多くが聖光の障壁を貫通するか盾を粉砕し、少数が騎士たちの鎧に突き刺さって無数の絢爛たる電火を散らせ、騎士たちを吐血させて倒す。
リリアナはこうして無比の雷光の炎を纏いながら、宙へと昇っていった。
空中に上がると、リリアナは数十条の真紅の稲妻を凝縮し、次々と地上の兵士や騎士たちへ叩きつけ、彼らを逃げ惑わせる。
リリアナが長く叫ぶと、月光が突然水のように波打ち始め、周囲の建物の影が絶え間なく揺れ動いた。無数の稲妻が突然雲間から落ち、逃げ惑う人々へと向かう。これらの稲妻は空中で巨大な雷の網となり、一本一本の雷糸が死の光を放っている。
完全に空中へ上がったリリアナの詠唱の声が再び全体に響き渡る。まるで復讐の戦歌のように!
そして彼女は両手を前に伸ばし、十指を蘭のように広げた。一瞬、天空の全ての雷が彼女の両手の間に集中し、一尺ほどの大きさの雷球に凝縮されていく。真紅の電光を吐き出し続けるその球体。全ての雷が球体に吸い込まれると、球体は実体のようになり、まるで脈動する真紅の心臓のようだ。次の瞬間、球体は半透明となり、球の中心部には雷の海が広がり、無数の細かい稲妻がその中を駆け巡っている。
人知れず冷笑がリリアナの口元に浮かぶ。彼女は下方で慌てふためく人々を見下ろし、悠然と乱れた髪を手で直し、右手を身前の球体の中心へ向けて指を突き出す。球体内は瞬時に様相を変え、暴虐な雷の力で満たされた。
「雷鳴の審判」彼女は静かに呟く。
空が突然暗くなった。黒雲が瞬時に集まり、月光を遮る。雲間に真紅の雷光が明滅し、まるで終末の到来のようだ。
ゴロゴロゴロ――
太い稲妻が雲間から降り注ぐ。一本ではない、十本でもない、数十本だ!広場全体が瞬時に雷光に包まれ、雷の海のようになる。一本一本の稲妻は樽ほどの太さで、落下すると地面に深い穴を開ける。石畳は稲妻の轟撃で次々と砕け散り、飛び散った破片が四方八方へ飛んでいく。
審判官は顔面蒼白になり、狂ったように聖光の力を杖に注ぎ込む。金色の光幕は必死に拡大し、この天地を滅ぼす攻撃を防ごうとする。しかしその雷は強すぎた。
バキッ!
金色の光幕に亀裂が走る。
バキッ!バキッ!
亀裂はどんどん増え、密集していく。
「くそっ!」審判官は歯を食いしばる。「撤退だ!全員撤退せよ!」
リリアナと地上の者たちの間の空間は、まるで無数の花火が同時に咲いたかのようだ。真紅の雷光が広場全体を照らし出す。人々はまるで最も恐ろしい終末世界にいるかのように、空から狂ったように降り注ぐ電光を見上げる。しかしこれらの電光には致命的な雷の力が込められている。この美しくも致命的な雷光と共に、耳をつんざくような雷鳴が響く。
人々の顔は明暗を繰り返し、時折兵士が悲鳴を上げて倒れる。実力の浅い者たちは、自分が生き延びられるかどうかさえ判断できない。
リリアナの魔法攻撃は華麗極まりないが、真に致命的な高階大範囲殲滅魔法は使っていない。そんな魔法を使えば広場全体が瓦礫の山と化し、無辜の民まで巻き込んでしまう。しかしこのような嵐のような中階魔法の爆撃も、その場にいる大多数の者にとっては夢にも思わなかったことだった。
しばらくして、完全に優勢に立ったリリアナはもちろんこれで終わらせるつもりはない。彼女の目に冷笑が走り、しなやかな指先が軽く一閃すると、また数十条の稲妻が天から降り注ぎ、まだ防御を組織しようとしている聖光騎士たちを正確に襲う。
その時――
金色の光が人々の後方から天へと駆け上がった!
その光は眩しく、まるで地上に小さな太陽が昇ったかのようだ。光の中、一つの影が地を蹴って空へ跳び、稲妻のように降り注ぐ雷に向かって駆け上がる。
「聖光の名において!」
冷たく澄んだ女性の声が全体に響き渡る。
金色の光と真紅の雷が衝突した瞬間、全ての景色が波打ったように見え、その後に重く沈んだ雷鳴が伝わってきた。
空中の雷は金色の光に切り裂かれた。まるで闇が夜明けの最初の光に追い払われるように。
金色の光の中から一つの姿が踏み出す。女騎士だった。彼女は銀色の全身鎧を纏い、鎧には複雑な魔法紋様が刻まれている。今、その紋様全てが光を放ち、純粋な聖光を発している。彼女は長剣を手にし、剣身には金色の聖火が燃え上がっている。
女騎士の長い髪が聖光の中で舞う。珍しい淡金色だ。彼女の顔は兜に大半を覆われ、氷のような青い瞳だけが見える。その瞳は冷たく、しかし確固たる意志と戦意に満ちている。
ルーンは地面に這いつくばり、ぼやけた視界で空中に突然現れた金色の姿を見上げる。頭痛は少し和らいだが、「助けて」という声は依然として脳裏に響き続けている。ただ、以前ほど刺すような痛みではなくなった。
「フィオナ隊長だ……」エティアンが呟き、目に希望の光が宿る。「聖光騎士団第三隊長……来てくれた……」
女騎士フィオナは宙に浮かんでいる。彼女もまた純粋に自身の闘気だけで宙に浮いている。右手に握った長剣の切っ先をリリアナへ向ける。金色の聖火が剣身から噴き出し、空中で巨大な光の柱となる。
「赤龍の魔女リリアナ!」フィオナの声は冷たく威厳に満ちている。「貴様、王国の首都で勝手に殺戮を行い、《魔法使い公約》第三条に違反した!今すぐ投降せよ!」
リリアナはフィオナを見て、深い紫色の瞳に一筋の興味が走る。「聖光騎士団の小娘?面白い。だが、貴女ごときで?」
彼女は杖を振り、また数条の稲妻をフィオナへ放つ。しかし今回フィオナは準備ができていた。剣を振って迎え撃ち、金色の聖火と真紅の稲妻が空中で衝突し、眩い光の炎が次々と爆発する。
フィオナの剣技は精妙を極め、一振り一振りが聖光の力を帯びている。彼女の身のこなしはさらに軽やかで、空中で転回し移動しながらリリアナの魔法攻撃を避ける。金色の聖火が彼女の剣で燃え、次々と光の刃が剣身から飛び出し、リリアナを斬りつける。
リリアナは慌てることなく杖を振り、次々と魔法を降り注がせる。火の矢、氷の錐、稲妻、闇の槍……様々な魔法が暴雨のように降り注ぐ。しかしフィオナの剣技はあまりに精妙で、これらの魔法を一つ一つ斬り払うか弾き飛ばしていく。
二人の女性はこうして空中で戦い始めた。
リリアナは一撃で決着をつけることはできないが、彼女の魔法攻撃は絶えずフィオナの闘気を消耗させることができる。それに気づくと、無数の火の矢、天火の柱、極凍の氷輪が火山の噴火のようにフィオナへ襲いかかる。
フィオナは依然として余裕を保ち、長剣を体の周りで舞わせ、これらの魔法攻撃を全て防ぐ。深く息を吸い、全身の聖光闘気が猛然と爆発し、透明な光の鎧となって凝縮される。そして一剣を斬り放つと、巨大な金色の剣気が空間を切り裂き、リリアナへ斬りかかる。
リリアナは目を細める。この一撃の威力は侮れない。彼女は両手で印を結び、眼前に三枚の赤い魔法の盾が浮かび上がり、幾重にも重なって身を守る。
轟!
剣気が魔法の盾に斬りつけ、前の二枚の盾は瞬時に砕け散り、三枚目にも亀裂が走る。リリアナの体がわずかに揺れ、明らかにこの一撃の衝撃を受けている。
「なかなかやるじゃない、小娘」リリアナは唇を舐める。「どうやら本気を出さないとね」
二人の女強者の間の空間は、まるで無数の花火が同時に咲いたかのようだ。金色と真紅の魔法の炎が広場全体を照らし出す。人々はまるで最も壮大な魔法の饗宴の中にいるかのように、空を彩る流光を見上げる。しかしこれらの流光には致命的なエネルギーが込められている。
ルーンは地面に這いつくばり、頭痛が少し和らいだのを感じる。しかしその時――
空気に奇妙な波動が突然伝わってきた。
それは魔法の波動でも闘気の波動でもなく、もっと奇怪で、もっと冷たい気配だった。全員が一抹の寒気を感じ、まるで冷たい何かが背中を這い上がってきたかのようだ。
「これは……」審判官の顔色が大きく変わる。「血族の気配?!」
その言葉が終わるや否や――
血のように赤い影が突然広場の中央に現れた。
彼の出現には何の前触れもなかった。まるで空間から湧き出たかのようだ。一秒前までそこには誰もいなかったのに、次の瞬間には彼がそこに立っていた。まるで元々そこにいたのに、今まで全員に見落とされていたかのように。
それは若い男性だった。深紅色の長衣を纏い、襟と袖口には金色の薔薇の模様が刺繍されている。長衣の生地は絹のように見えるが、絹よりも遥かに高貴で、月光の下で暗赤色の光沢を放っている。
彼の容貌は人間とは思えないほど美しく、蒼白い肌は最上級の磁器のようで、五官は完璧に近いほど精緻だ。銀白色の長髪が肩に垂れ、月光の下で金属のような光沢を放つ。最も目を引くのは彼の瞳――血のように赤い瞳が、二つの紅玉のように冷たく妖しい。
彼の口元には優雅な微笑が浮かび、二本の鋭い犬歯が覗いている。
「なんと素晴らしい夜だ」彼の声は温雅だが、ゾッとするような冷たさを帯びている。「雷鳴、聖火、鮮血……これこそ芸術のあるべき姿だ。惜しいことに、惜しいことに、芸術家たちは皆あまりにも慎重すぎるようだ」
審判官は恐怖に後ずさる。「血族!セラス・カマラ!なぜ貴様がここに?!」
セラスは優雅に一礼する。その動作は最も完璧な宮廷礼儀のようだ。「審判官殿が私を御存知とは、光栄の至り。しかし私はただ通りかかっただけです。ここでこれほど素晴らしい演目があると聞いて、鑑賞しに参りました。お気になさらないでしょう?」
そう言いながら、彼は無造作に手を振る。
空気中に突然血のように赤い椅子が凝縮される――いや、椅子ではない。凝固した鮮血で構成された華麗な座席で、肘掛けと背もたれには精美な薔薇の模様が刻まれている。セラスは優雅に腰を下ろし、脚を組み、懐から水晶のグラスを取り出す。グラスには血のように赤い液体が入っている。
「どうぞお続けください」彼は微笑みながらグラスを掲げる。「私はただ芸術を鑑賞する観客に過ぎません」
二人の女強者の間の空間は、まるで無数の花火が同時に咲いたかのようだ。金色と真紅の魔法の炎が広場全体を照らし出す。人々はまるで最も壮大な魔法の饗宴の中にいるかのように、空を彩る流光がゆっくりと降り注ぐのを見上げる。しかしこれらの流光には致命的な聖火、雷鳴、あるいは氷風が込められている。この美しくも致命的な光炎と共に、耳をつんざくような雷鳴と金属の衝突音が響く。
人々の顔は明暗を繰り返し、時折魔法の波動が身の回りで唸りを上げて過ぎ去る。実力の浅い者たちは、自分が生き延びられるかどうかさえ判断できない。
二人の女強者の戦いは華麗極まりないが、真に致命的な高階大範囲殲滅魔法や聖騎士禁術は使われていない。そんな技を使えば広場全体が瓦礫の山と化してしまう。しかしこのような嵐のような中階魔法と聖光闘気の激突も、その場にいる大多数の者にとっては夢にも思わなかったことだった。
しばらくして、やや優勢に立ったフィオナはもちろんこれで終わらせるつもりはない。しかし豹のように、獲物を捕らえる前にはまず相手の虚実を探らねばならない。フィオナは剣先を震わせ、数条の金色の剣気がリリアナを取り巻く雷の盾へと飛び込む。次々と聖光の刃が四方八方からあの紫色の魔法障壁を斬りつけ、障壁を激しく明滅させ、今にも砕け散りそうになる。




