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NOTE: 言霊使いの道——完全体系



階梯構成


### 第九階梯:弁論者(Advocate)

**能力概要:**

- 基礎的な説得力の増幅

- 論理的な議論において、相手の判断力をわずかに低下させる

- 自身の言葉に説得力を付与する初歩的な能力


**代表人物:** 該当なし(初級階梯)


---


### 第八階梯:説得者(Persuader)

**能力概要:**

- 言葉による感情操作

- 集団心理への影響力

- 言葉に「真実味」を付与する能力


**代表人物:** 該当なし(初級階梯)


---


### 第七階梯:契約者(Contractor)

**能力概要:**

- 言葉による「約束」を現実的拘束力に変換

- 契約の履行を強制する能力(ある程度)

- 相手の「誓い」を感知する能力


**代表人物:** 該当なし(中級階梯)


---


### 第六階梯:論理操者(Logic Manipulator)

**能力概要:**

- 論理の流れを操作する

- 因果関係の「再解釈」

- 議論の場において、自分の論理を「より正しく」見せる


**代表人物:** 該当なし(中級階梯)


---


### 第五階梯:知識の歪曲者(Knowledge Distorter)

**能力概要:**

- 典籍や学術著作を引用し、その「記述」を一時的な現実として具現化

- 引用元は実在する文献でなければならない

- 神話、伝説、学術書など、「書かれたもの」であれば利用可能

- 持続時間:約30分〜1時間

- 制限:引用内容が基本的な自然法則と矛盾しすぎてはならない


**代表人物:ドラクロワ院長(法学院長)**


**性格特徴:**

- **学究的で競争心が強い:** 学問に対する情熱は本物だが、同時にメシエとの長年のライバル関係により、やや子供っぽい競争心を見せる

- **古典主義者:** 古代の文献、特にギリシャ・ローマの著作を重視し、その権威を信じている

- **プライドが高い:** 自分の学識と地位に誇りを持っており、メシエに「先を越される」ことを極度に嫌う

- **ユーモアのセンス:** 真面目な場面でも、ときおり皮肉やユーモアを交える

- **正義感:** 表面的な競争心の下には、ルーアンのような才能ある若者を守りたいという真摯な思いがある


---


### 第四階梯:真理の歪曲者(Truth Distorter)

**能力概要:**

- 「現実の再定義」——自分が述べた「真理」を一時的な「法則」として成立させる

- 法令、規則、公的記録などを根拠として現実を変容させる

- 法廷や契約の場で能力が大幅に増幅される

- 持続時間:約1時間〜2時間

- 制限:

- 論理的整合性が必要(完全に荒唐無稽な主張は成立しない)

- 変化の規模が大きいほど消耗が激しい

- 自然の基本法則に完全に反することはできない


**代表人物:メシエ(弁護士)**


**性格特徴:**

- **冷静沈着:** 通常は落ち着いており、計算高い戦略家

- **教育者的側面:** アントワーヌに対して、厳しくも温かい指導を行う

- **競争心と遊び心:** ドラクロワとのライバル関係を楽しんでおり、真剣な場面でも「遊び」の要素を忘れない

- **実利主義:** 法律を理想としてではなく、現実を変えるための「道具」として捉えている

- **隠れた優しさ:** 表面的には厳格だが、弟子や依頼人に対して深い情を持つ

- **プロフェッショナル:** 自分の能力と限界を正確に把握し、無理をしない


---


### 第三階梯:秩序の支配者(Order Dominator)

**能力概要:**

- 特定の領域内で「規則」を創造し、強制する

- その領域内では、自分が定めた「法」が絶対となる

- 違反者には自動的に「罰」が適用される

- 持続時間:数時間〜一日

- 制限:領域の範囲は限定的(半径数百メートル程度)


**代表人物:** 該当なし(この物語には未登場)


---


### 第二階梯:法則の編纂者(Law Codifier)

**能力概要:**

- 複数の「規則」を組み合わせて「法体系」を構築

- その法体系は現実の物理法則と同等の強制力を持つ

- 広範囲に影響を与えることが可能

- 持続時間:数日〜数週間


**代表人物:** 該当なし(高位階梯)


---


### 第一階梯:絶対法廷(Absolute Tribunal)

**能力概要:**

- 究極の「裁き」を下す能力

- 対象の「存在」そのものを「有罪」または「無罪」と判定し、それに応じて現実を変容させる

- 理論上、この階梯の者は一国の法律体系全体を自分の意志で書き換えることができる


**代表人物:** 該当なし(伝説的存在)


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### 第零階梯:真理の化身(Embodiment of Truth)

**能力概要:**

- 言葉と現実の境界が消失

- 「語ること」と「存在すること」が同一になる

- この階梯に到達した者は、もはや人間ではなく、「法則そのもの」となる


**代表人物:** 該当なし(神話的存在)


---


## 途径の特性


### 長所:

1. **汎用性が高い:** 適切な「論拠」さえあれば、あらゆる現象を引き起こせる

2. **秩序の場で強力:** 法廷、契約、公式な場での能力増幅

3. **知識の蓄積が力に:** 博識であればあるほど、引用できる「論拠」が増える


### 短所:

1. **準備が必要:** 適切な典籍、法令、記録などの知識が必要

2. **論理的制約:** 完全に荒唐無稽な主張は成立しない

3. **持続時間の限界:** 高位階梯でも、変化は永続的ではない

4. **消耗が激しい:** 大規模な現実改変は極めて疲労する


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## メシエとドラクロワの関係性


### 共通点:

- どちらも学識に誇りを持つ

- ルーアンのような才能を守りたいという正義感

- 真面目な場面でも「遊び心」を忘れない


### 相違点:

- **メシエ(第四階梯):** 法令や公的記録を重視、より実利的

- **ドラクロワ(第五階梯):** 古典文献を重視、より学究的


### ライバル関係:

長年の友人でありながら、常に競い合う関係。しかしその競争は互いを高め合うものであり、本質的には深い信頼関係で結ばれている。緊急時には完璧に連携できる。


---


## 物語における役割


### メシエ:

- アントワーヌの師として、言霊使いの道を教える

- ルーアン救出の主導的役割

- 冷静な戦略家として、法廷闘争を指揮


### ドラクロワ:

- 法学院の権威として、社会的影響力を行使

- メシエとの競争を通じて、物語にユーモアを提供

- 古典的知識で予想外の解決策を提示


両者とも、科学者たち(グランジャン、カルヴァンなど)との対比により、「言葉の力」と「科学の力」の違いを際立たせる役割を果たす。

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