エヴァの長い1日 種明かし
「あなたのオリシャは!?いったいなんだと言っているんですか!?」
すがるように聞いてくる ジェシカ
「その前にいいですか……? この前に来た時にも感じたのですが、あの離れにある家屋の地下からとても嫌な気を感じます 呪いの一種だと思うのですが……あれを放置していると良くない事がまた起きるでしょう」
窓から見える、タリータたちが住んでいる離れを指差す エリカ
「あそこの地下ですか? ここはわたしの祖父の代では病院だったんですが、メトロポリタンを建ててから、この自宅を建てたんです あそこに地下なんかあったのかしら? お父様はなにかご存知?」
ジョージの顔が一瞬凍りつくが、何事もなかったかのように首を横に振る
「あそこに地下の空間があるという事ですか? 僕たちは、あそこに入った事がないので解りませんが……そう言われると気になりますね」
ロウソクや赤ワインなど、ちょっとした奇跡を見せられてエリカの言葉を聞き流すことができなくなった アドリアーノ
「解りました、あそこは後日ですが必ず調べます それでエルトンの事は、何と言われたんですか?教えて下さい」
塞ぎ込んでいたアドリアーノの母ジェシカは、エリカになにかの希望を見いだしたのか
目を輝かせて聞いてくる
「わたしのオリシャであるエシュは、こう言っています この事件に使われた凶器が明日には
白日のもとに晒されるだろう そうすれば自ずと犯人が特定されるだろうと」
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応援に駆けつけた、捜査官をファべレイラ家に気付かれないように見張りに残し
ジャルジン·オリエンタルのエリカの教会に向かう
「俺は聞いていなかったぞ、あのロウソクだの赤ワインはどうなってるんだ? 俺まで奇跡かと信じかけたじゃないか」
ファべレイラ家を出るなり、聞いてくる ブルーノ
「空気は伝染しますから 種を知っている人間は少ない方が良いですから」
「それにしても上手くいったわね わたしも驚いたわ あれでみんなが、わたしの話を信じて
くれるようになったわね」
「種って言っちゃってるじゃないか!? あれは、どうやったんだ?」
「わたしも聞きたいわ、今度使ってもいいかしら? 演出も大事だからね」
「なんにも難しいことではありません、あらかじめ過マンガン酸カリウムの粉末をロウソクの芯に付着させておいて、わたしがテーブルに置いたときにグリセリンを塗った指で触れただけです
数十秒で発火するから、発火する兆候に呪言を合わせてもらったの」
「発火する兆候の”パチッ”て火花に合わせて、ちょうど呪言が終わったわね 気持ちよかったわ」
よほど気持ちが良かったのだろう、思い出して、うっすらと笑う エリカ
「難しい事じゃないって、俺には薬品の名前を覚えるだけで難しいことだぞ? じゃあ赤ワインの方は?」
車に乗ってから、早くも2本目のタバコに火を点ける ブルーノ
「赤ワインの方は、もっと簡単です コップの上部にフェノールフタレインを塗っておくの
透明でアルカリ性に変わると赤く変色するから、炭酸水素ナトリウムを混ぜた水を慎重に注いで、エリカがやったように“くるりっ”と回して上部のフェノールフタレインと混ざりあった瞬間に赤く変わるって仕組みです」
「マジシャンが手品をが上手くいった時の観客の顔を見て、悦に入る気持ちが分かるわ〜 癖になるわよね〜きっと」
「それよりも、離れの地下の話ですけど あれは打ち合わせに無かったですよね?」
「ええ オリシャが伝えなさいって、放置しておくともっと良くないことが起こるから
彼らの先祖が犯した罪だけど、償うことは出来るからって」
「なんの事なのかよく解りませんが、事件が解決したら、調べてみたらどうですか?」
「えっ 俺が調べるのか?」




