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エヴァと長い1日 追い込む

「身元も俺が洗いますから そのままトランカ(牢屋)にぶち込んでおいて下さい」

応援に駆けつけた署員に、くれぐれも聴取は自分がするので留置だけして欲しいと念を押す


「ありがとうございます お兄様」

YAMAHA DT180に跨り フースカの運転席に座るブルーノに礼を言う エヴァ


「聴取くらい、任せたら良いんじゃないのか?」


「あの こう言ってはなんですが、どこから漏れるか解りませんので、あの4人と接触できる人間を限定したいのです」

そう言うとフルフェイスのヘルメットのシールドを下ろし、エリカの教会ンザンガ·シノに向け さっさと走り出す エヴァ


「じゃあ あなたの教会に向かいます 少し飛ばしますのでシートベルトをして下さい」

赤色灯を回したまま、エヴァの後を追い 後輪を鳴らしながら、ガソリンポストを飛び出る


「あの 怪我とかしていませんか?危ない目に合わせていたのなら謝ります」

ハンドルを回して、窓を開けると照れを隠くすように、たばこに火を点ける ブルーノ


「ええ とても刺激でしたけど、危ないとは思いませんでしたから大丈夫 それよりもエヴァは、どんな娘なんですか? 親しみやすい快活な女の子だと思ったら 急に大人びたクールな

女の子に変わるし、もしかしたら双子で昨日と今日ののエヴァは別人ですか?」

少し興奮した様子で、楽しそうに話す エリカ


「いえ 双子じゃありません 昨日も今日も同じエヴァなんですけど……状況によって切り替わるというか 化けるというか……」


「通信教育でテコンドーを習って、黒帯だって……実際にアクション映画を見ているような動きだったけど、本当に通信教育で強くなれるものなのかしら?」


「エヴァは、本やテレビで見たものを自分の知識や経験に出来るんですよ 普通は通信教育で強くなれる人なんか居ないですよ」


「最初に会った時に面白い眼をしていると思ったけど、そういうことだったのね……」

独り言のように呟く エリカ


「えっ?何か言いました? すいません車がうるさくて聞こえなくて」


「ええ素敵な車ねって わたしも若い頃に乗っていたけど、こんなに走らなかったわ」

懐かしそうにフースカのダッシュボードを撫でる エリカ


「フースカにエリカさんも乗っていたんですか? 実はこのフースカは外見こそフースカですが

中身はまったくの別物でして、そもそも親父が乗っていた車なんですけど エンジンが………

その上キャブレターにも………それだけじゃなく足廻りに……」

今まで少し照れたように話していたのが嘘のように、フースカの話となると人が変わったように饒舌にまくし立てる ブルーノ 

”うんうん”と適当に相槌を打っているあいだにジャルジン·オリエンタルの街並みが見えてくる


カンドンブレ教会ンザンガ·シノの前で待っているエヴァとクレイトンの横にフースカを停める


「遅いから、また忘れられたのかと思いましたよ〜 エヴァさんに聞きましたけど4人とも捕まえたそうですね お手柄ですね先輩」


「何を言っているんだ 俺がお前のことを忘れるわけがないだろう? そうだエヴァ、そのDT

向かいの家に返しておいてくれるか」


向かいの家の前で“パンッパンッ”と手を叩くと しばらくして先ほどは居なかった恰幅の良い

上半身が裸の男性が玄関から出てくる


「あのこれお借りしたバイクです 捜査にご協力ありがとうございました」

家の前の歩道にバイクを停め、鍵を差し出す エヴァ


「傷なんかつけてないよな?」

バイクの周囲を回り、ジロジロと凝視する 男


「これお土産です 日本製のアライのヘルメットです」

右手に持っていたフルフェイスヘルメットを男に渡す


「おおっ ありがとう またいつでも言ってくれ」

途端に笑顔になり、握手までしてくる


ンザンガ·シノのポーチから、銃撃のあった窓を覗き込む

3人が、粉々になったマネキンや祭壇の破片を見下ろし話し込んでいる

「派手にやられましたね 猫たちは無事ですか?」

窓の外から話しかける エヴァ


「そうね いつものようにここに座っていたら、わたしがこうなっていたのね 猫も無事よ

あなたたちは命の恩人だわ」

マネキンの首を拾い上げて窓の外のエヴァに見せる エリカ


「これから犯人を追い込みます エリカさん協力して下さいね」


「殺されかけたんだもの、捕まえるためならなんでもやるわ」

唇を噛み締め、静かに憤る エリカ

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