エヴァの長い1日 確保
携帯電話でマリンガ署に詳細を伝え、4人を連行するための応援を待つ
「エヴァ あなた凄いのね そんなに小さな体で……映画を見ているみたいだったわ」
ようやく平衡感覚を取り戻したエリカが、脚を蹴り上げてエヴァのマネをする
「はい テコンドーを通信教育で習いましたので 黒帯です」
「ふ~ん 通信教育で黒帯とかあるのね わたしも習おうかしら? いつまたこんな事があるか解らないものね」
「それより彼らの顔を見たくないですか? 兄を呼びますので待っていて下さいね」
襲撃者から奪った拳銃を1丁エリカに渡し、いまだにフースカの横で落ち込んでいる ブルーノに
歩み寄る エヴァ
「お兄様 いつまで落ち込んでいるのですか? これでも最小限の傷で済むように、進入角や
接触部位、衝突角度まで計算して行動しました この機会に色を塗り替えてはどうでしょう?」
確かに2台の中型バイクを巻き込み、4人の襲撃者を行動不能にまでした事故にしては、右側のドアのへこみとサイドスカートの破損で済んだのは奇跡と言えるかもしれなかった
「いいんだよ この色が気に入っているんだ」
通りがかりのOL風の2人が“フースカ アズール”キャハッハッハ〜と言いながら通り過ぎる
「襲撃者の顔を見たいのですが、ヘルメットを取ってもいいですか?」
「ああ 俺が行くよ これで解決ってことか?」
「いいえ エルトンを殺したのは、彼らではないでしょう 何かのしがらみか金で雇われただけの連中でしょうね」
フースカの横で腰を下ろしているブルーノに右手を差し出し、立ち上がらせる
「そこまで自信たっぷりに言って、間違えていたらどうするんだ? やつらの中に犯人がいるかも知れないだろう?」
フースカのボンネットを開け、縄を取り出す ブルーノ
「エルトンの頭の傷は、彼らが用意できる凶器ではありませんから……不可能です」
へっぴり腰で銃を構え、襲撃者に向けているエリカから、銃を受け取り
後ろ手に縄で縛り上げながら、フルフェイスのヘルメットを脱がしていく
「¡Chicos, no digáis nada!」(お前達、なんにも喋るんじゃないぞ!)
「La mujer que matamos en la foto está aquí, ¿no?」
(俺達が殺した写真の女ここにいるじゃないか?)
「Entonces ¿a quién matamos?」(じゃあ俺達は誰を殺したんだ?)
「お前ら、ポルトガル語で話せ!どうせ喋れるんだろう?」
3人目の男のヘルメットの上から、拳銃の尻でガンガンッと叩く ブルーノ
「知っている顔はいるか?」
4人すべてのヘルメットを取り、エヴァの方に顔を向けさせる ブルーノ
「ええ 1人だけね エリカさんのご主人のファビオさんですよね」
もっとも背の高い、よく陽に焼けた男を指さす エヴァ
何かを思い出したように、顔を強張らせ縄から逃げようと必死にもがく ファビオ
その時、サイレンを鳴らさずにガソリンポストへと進入してくる ポリシア·シビルの車両
4人を引き渡し、聴取は自分がするので留置だけしておくようにと頼む ブルーノ
「それで、これからどうするんだ?」
「もちろんファべレイラ家に乗り込むんだけど……エリカさんの着替えと、バイクも返さなければなりませんね」
「えっと……もうお一人、お仲間が居たのでは?」
エリカの言葉に “あっ!忘れていた!”と顔を見合わせ合う エヴァとブルーノ
当然のようにフースカの運転席に乗り込もうとするエヴァの肩を引き寄せ DTを指差すブルーノ
「えっと……ヘルメットを持っていませんし……」
あの4人から脱がせたフルフェイスヘルメットを無言で渡される エヴァ
「もうぶつけませんのに……」
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