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氷と花の  作者: 千雪はな
第6章 ユリセラの夜会
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霧の中

ここは………いったいどこだろうか。


俺は真っ白な霧の中にいるようだった。


周りにも、足元にすら何もない。


ひんやりとした湿った空気がまとわりつく。


彼女は無事だろうか。


彼女の名を呼びたかった。


意識が薄れる中、必死に俺の名を呼ぶ彼女の声が聞こえた。


一言でいいから答えたかった。


今からでも、もう遅いかもしれないけど、


それでももう一度、彼女の名を呼びたかった。


でも声が出ない。


喉の奥からかすれた空気が抜ける音だけがする。


力を入れようにも入らない。


もう一度…、もう一度だけ……


「ロ…ザ……リー…」



その瞬間、俺の右手が誰かの手に包まれた。


「レイ様、レイ様!」


大好きなその声に呼ばれてゆっくりと目を開けた。

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