表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

水棲人間

作者: まえとら

水生類人猿説というものもあるが。人口増加・温暖化海面上昇を異常に憂いた博士が行方不明になったニュースは随分前の事だ。

「ドブ川に集合な」子供たちは下水道探検に懐中電灯を持って集まった。僕は小便していると皆とはぐれてしまった。「待ってくれよ」どれくらい彷徨っただろうか。隠し扉のようなものがあり、中は研究室のようだ。大きな砂時計のような容器にたくさん配線が接続され、炭酸水のようにプクプク泡が上に弾け、暫くすると容器は反転し時を計っているようにもみえる。その容器の中に目が丸く手足の指の間に水掻きがあり、顎と肋骨のスリットがエラ呼吸しているような生き物が泳いでいる。老若男女の水棲人間。人魚や半魚人までいる。白衣の男が全身から粘液をペタペタと鱗の裸足で撒き散らしている。機器のカバーに赤い大きなスイッチ。鍵の差し穴。グリップ等が不気味に光を反射している。男が急に振り向いたかと思うと僕の目の前にいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ