最終話 その後の僕たち
最終話です
※11話と26話もカクヨム版で追記していたショーツストーリーに置き換えました。
美樹と結婚して10年が過ぎた。
結婚した年に生まれた長女の美憂も今年で10歳。小学4年生だ。
またその下の娘、美玖は6歳で今年から小学生になった。
美樹は産休の後、一旦職場に復帰したけど育児との両立が難しく、在宅業務/テレワークにて働く非常勤の社員となった。
俺の提案で、フローラにしてもライズにしても初の試みだったけど、今後の女性社員のモデルケースにしたいと就業規則を改訂し採用してくれた。
川原君と結婚したかなめさんや色々あったと及川と結婚した西村さんもこの制度を利用して働いている。
今からの時代、有能な女性社員が結婚したから職場を去るのはもったいないし、折角取得した技能を生かし働きたいという女性も多いと思う。無理に働けとは言うつもりはないけど機会はあっても良いと思うんだよね。
そんな俺は3年前に武藤さんの後を引き継いで企画3課第1グループの課長に就任した。3課も売り上げが伸び、今では第3グループまで拡大している。
第2グループの相良課長は俺の先輩で真面目で頼りになる。数年前に歳の離れた奥さんを貰ったせいか"気持ちは若いぞ"と言ってるいつも元気な人だ。
第3グループの真白課長は女性だけど業務成績は社内でもトップクラスで見習うところも多い人だ。この人会社ではクールで厳しい方だけど、家に帰ると旦那さんにデレデレという噂だ。本当かどうかは知らないけど・・・
そして、部長に出世した三河のもと、各グループ楽しくやりがいのある仕事をしている。三河の人柄もあるだろうけどね。
ちなみに働き方改革のおかげで、残業もあまりできないので、仕事は多いけどブラックな働き方はしてません。効率化です効率化!
そんなわけで俺は今日も定時で退社。可愛い妻と子供たちが待つ家に帰ります。
「ただいまぁ~」
「おかえりなさい広木さん♡」
「「パパおかえり~」」
妻と子供たちの笑顔を見ると1日の疲れも吹っ飛ぶ気がする。
この笑顔を守り絶やさないためにも頑張らないとなぁと思う今日この頃。
今俺も美樹も幸せです。
fin
あとがき
色々思いも詰まった初投稿の作品だったので完了にせず、思いついたら書いていこうかとも思ったのですが、2019年もあと数日で終わりということで、区切りの意味で最終話とさせていただきました。
9月に思い立って小説家になろうで書き始め、カクヨムサイトに転載をはじめ、10月後半で本編終了。その後番外編を数話書きました。
連載中の[7年目の約束]他は、自分が読みたい様な内容を書いた完全フィクションの作品ですが、本作は一部自身の体験を交えた話となっています。実質2か月くらいの執筆期間でしたが、昔を思い出しながらの執筆は大変楽しい時間でした。
この最終話では10年後として、広木や美樹には二人の子供が居ることになってます。実際私も結婚10年目。残念ながら子宝には恵まれませんでしたが、広木たちに負けず仲の良い夫婦だとは思ってます。
来年以降も細々と小説は書いていきたいと思いますので、次回作でもよろしくお願いいたします。




