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カラオケで繋がる恋もある  作者: ひろきちさん
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番外編③ そうだ京都へ 香織&零

久々の更新です。

せめて1週間に1話位は書きたい

広木たちの結婚式や入籍の更に前。

季節は秋 11月の土曜早朝の東京駅。


「ねぇ 乗るのってこのホームからでいいの?」

「うん 合ってるよ。

 で、零は何弁当にした?」

「ん?定番の幕の内 あれ結構好きなんだ」

「う~ん 私も幕の内か季節のお弁当にするか迷ってるんだよね」

「じゃ 同じの買ってもつまらないし季節の弁当にしなよ」

「了解。後はビールでも買うかね」


私こと村瀬香織は、親友の三河零と東京駅新幹線ホームに居る。

何で?と言われるとそれ程大きな理由はないんだけど、一昨日、お店で零と飲んでた時に[そろそろ京都のお寺とか紅葉が見ごろかなぁ~]という話から始まり、いつの間にやら[じゃ週末東京駅で!]と流れるようにスケジュールが決まったんだよね。本当私らは似たもの同士というか変に気が合うんだ。


零とは、お店で開いたガボールのカラオケオフで知り合った。

第1回目からの参加で、容姿も美形で目立ったのもあったけどガボールファンとしての濃さ具合が自分とあったのか、すぐに意気投合。

普通に二人で飲みに行ったり、飲みに行ったり、飲みに行ったり・・・

ってあれ。飲みに行ってばっかりだ。。。。

とまぁプライベートな事を含め色々話せる友人になり今に至るわけ。



で、急遽決まった京都旅行

今は新幹線に乗るため駅の売店で弁当を買っているところ。

やっぱり電車の旅に駅弁は欠かせないということで色々と物色中。


「ところで、お弁当は良いとして、

 何だか今日はいつも以上に視線を感じない?」

「う~ん まぁ私と香織が一緒に居ると目立つからね」


自分で言うのもなんだけど、私も零も身長が高くスタイルも結構自身はある。

そして、容姿もそれなりに良いとは思うしファッションセンスも悪くはないはず。

ということで二人で行動していると結構注目を浴びてしまう。

いや、自意識過剰とかじゃないよ。本当に結構な視線があるんだよ。


これで、二人とも特定の人が居ないというのはどういうわけなんだ。。。。

最近は香澄も司君と良い感じだし、妹にまで先を越されるとは・・・

いや、ここは姉として大人の余裕で接しなければ・・・・


「そういえばさぁ 美樹ちゃんたちの式の準備って大丈夫なの?

 結構急な感じで決まったよね」

「うん まぁキャンセルが出た式場での対応だからね。

 でも大まかなプランは考えて部下に指示出したから問題ないよ」

「おぉー 流石敏腕エリアマネージャは違うねぇ~」

「これでも一応会社じゃそこそこ偉いからね!」

と胸を張る零。

この間まで九州地区の指導で長期出張してたみたいだけど、零は本当に仕事が出来るんだよね。でも男運は無いみたいだけど。。。


と零と話をしていると今日乗車する新幹線が到着。

まだ早い時間ということで今日はノンビリ自由席だ。

最近乗ってなかったけど、シートもゆったりだしやっぱり在来線とは違うね。

シートを少し倒し、零と他愛もない会話をしているとゆっくりと新幹線が出発。


新幹線は都心を抜け海を左手に見ながら小田原、熱海、静岡と西に向けて走る。

今日は天気もいいので海もきれいだ。

そういえば海とか随分行ってないな・・・


軽くビールを飲み弁当を食べながら。

我ながらおっさんっぽいとは思うけど今日は気にしないことにする。。。。


「そういえばさぁ 勢いで京都旅行決めたけど、何処行こうか?」

と零。

そうなんだよね。とりあえず紅葉見ようというだけで完全にノープラン。

本当に紅葉が見ごろなのかも微妙なところ。。。


「とりあえず、日帰りだし紅葉が綺麗そうなスポットを2,3か所と

 美味しそうな食事が出来る店をさがそう」

ということで、今更ながらに二人してスマホで[京都 紅葉 11月・・・]

等とキーワード検索を行い目的地決めを行った。


「香織! この神社見て!」

「ん?いいところあった?」

「うん。この神社。紅葉も今が見ごろみたいだけど、

 恋愛成就のパワースポットがあるらしいよ。」

「本当!じゃその神社・・・・・」

「どうしたの?」

「いやよく考えると成就でしょ。私ら成就する相手を先に見つけないと」

「確かに・・・あ、でも良縁とか恋愛パワースポットとか書いてあるよ

 それに近くに美肌効果のある日帰り温泉もある。」

「何でもありだね・・・。でもそこ良いかもね。

 あと、美味しい食事とお酒が飲める店かな」

「そだね。お酒は外せないよね~」


何だか当初の目的の紅葉狩りから外れてきている気はしたけど、こういう自由気ままな旅ってのもたまにはいいよね。


京都に到着後、在来線を乗り継いでさっき調べた神社へ


「ねぇ香織 見てよ良い感じに紅葉してるよ」

「本当だ。ちょうど見ごろみたいだね」


あまり大きな神社ではなかったけど、本宮横にある池を囲む木々は、色鮮やかに紅葉し水面にその姿を映していた。

まだ午前中の早い時間ということで参拝者も少なく、静かな空間で日々の喧騒を忘れさせてくれた。


「何だか結構な穴場だったね ここ。」

「本当。来て正解だったかも。何だか静かで落ち着く」


結構な時間、池の横にあったベンチに座って過ごしてしまった。

『疲れてるのかな私達は・・・・・』


社務所で良縁を得られるというお守りを買って神様にお祈りをした後、近くにあるという恋愛のパワースポットへ。

同じ神社の敷地内にある小さいお社なんだけど"ここでお参りすると力がもらえる" とネットでみたブログには書いてあった・・・

本当かどうかはわからないけど、二人でお参りしましよ。


で、神社を出た後は、近くにある温浴施設へ。

ここは食事も美味しいと評判らしいので、お昼ご飯はここで食べることとした。


「にしても、零は胸大きいよね」

「そんなことないよ。太ってるだけ。

 香織なんて凄くスタイルいいじゃん」


と女二人でお互いを褒めながら温泉を堪能する。

ここの泉質はお肌によく美肌の湯と言われているらしい。

湯加減も良く、露天からは紅葉した木々も見える。

『う~ん 温泉最高』


そして、お風呂の後は昼間っから日本酒!

ランチ懐石に舌鼓を打ちながら贅沢な時間を過ごした。


「何だか贅沢だねぇ~ 昼間から飲めるとか」

「だね。懐石も美味しいし満足!満足!」


とやり取りがますますおっさん臭いが、まぁ今回は気にしない。

食後は、畳敷きの休憩室で二人で寝ころんで、次の目的地を検索

結果、近くに紅葉も見れる大きな公園とお寺。それから和菓子のお店があることが分かったので、その近辺を散歩することにした。

昼を食べたばかりだけど、おやつは別腹なのです。

そして、夕飯は京都駅近くで京野菜をメインとした懐石の人気のお店をチョイス人気店らしいので、予約の電話を入れておいた。


「じゃ、行きますか!」

温泉を出て、繁華街とは逆方面へ10分ほど歩くと、紅葉した木々が生い茂る公園に到着した。広場では家族連れがシートを広げてお弁当を食べたり、バドミントンをするなど楽しそうに遊んでいる。


綺麗な紅葉を眺めながら歩き公園を出ると、向かいに古いお寺が見えた。

歴史を感じさせる古びた佇まいは、それだけで周囲との空気を別のものにしていた。さっきの神社とは別の意味で落ち着く空間だ。

ここでもまた、境内に座りのんびりした時間を満喫した。


そして、市バスに乗り京都駅前まで戻るともう夕方。

予約の時間まであとわずかということで、急いで目的のお店のあるホテルへ向かう。そして、上層階にあるレストランへ入り席に着く。

このお店はバイキング方式で京素材を使った様々な料理を堪能できるんだ。


「ん!この野菜美味しい」

「うん。野菜もだけどドレッシングが凄くいい!」


と片っ端から野菜やお肉などの食事を楽しみ今回の旅を締めくくった。

食事の後は、終電近い上りの新幹線に乗車し東京へ向かった。


「何だかあっというまだったね」

「そだね。でも目的だった紅葉も見れたし、温泉で美肌にもなれたし、

 食事もおいしかったし。いい旅だったね」

「そうだね。また来よう!」

「その時はお互い相方を連れていきたいものだね」

「・・・・・」

「・・・・・自分で言って自爆したかも」

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